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「悪の教典」あらすじ・ネタバレ

2012.10.14 (Sun)
蓮実聖司は、晨光学院町田高校の英語教諭である。生徒から絶大な人気を誇り、職員やPTAの間でも信頼が厚い。格闘技を含むスポーツもでき頭脳明晰だが、その正体は決定的に他者への共感能力に欠けた生まれついてのサイコパス(反社会性人格障害)で、邪魔者は躊躇せず簡単に殺害するサイコキラーだった。

蓮実が担任をつとめるクラスには、蓼沼将大という生徒がいた。彼は厳つい風貌の不良少年であり、家庭環境は荒んでおり同級生からの評判はすこぶる悪い。そんな彼を排除しようと、蓮実は裏サイトで蓼沼を誹謗中傷するように生徒を先導した。結果、蓼沼はクラスで孤立し、暴力事件を引き起こして退学となった。

次に標的となったのは、モンスターペアレントの清田勝史だった。娘である梨奈がいじめられていると思い込み、蓮実に面会を求めては文句を言い続けていた。そこで蓮実は、清田の家を近隣で出没していた放火魔の手口を真似、焼死させたのだった。

さらに、蓮実は数学教師である真田俊平から、「蓮実先生の安原美彌が、教師と関係を持っている」と聞きつけた。実際、蓮実は安原と関係を持っていたのだった。そこで、真田を飲酒運転で辞職させようと思い立つ。強い酒と睡眠薬で昏睡させ、蓮実に食って掛かる堂島智津子を撥ねた上で、学校で事故を起こさせた。結果、真田は懲戒免職、堂島は入院することとなった。後に、堂島は蓮実への怪文書を作成し、出まわらせようとしていたため、辞職に追い込まれた。
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「百年法」のネタバレ・あらすじ

2012.10.07 (Sun)
1945年、太平洋戦争終結。日本には原子爆弾が6発投下され、都市部は壊滅。人口は半減。日本全土を支配下に置いたアメリカは天皇制を廃し、共和制を敷いた。

そんな中、GHQはすでにアメリカで実用化されていたヒト不老化技術(human-ageless-virus inoculation:HAVI)を日本に導入することを決定する。そのHAVIの導入時に一つの法律が制定された。生存制限法、通称「百年法」である。

生存制限法とは、「HAVIを受ける者は、処置後百年を経て、生存権を始めあらゆる権利を放棄することに同意せねばならない」というものであり、つまりは、百年後には死ななければならない。そんな日本で、その最初の百年が迫っていた。

ところが、政治家の中にも初年度の百年法施行により死亡せねばならない人物もおり、百年法の凍結を望む声もあった。百年法の凍結は、「国力の低下、衰退をもたらす」と内務省官僚・遊佐章仁らは考え、凍結を阻止しようと奔走していた。もちろん、百年法の施行は国民の反発を受けることも考えられる。そこで、凍結するか否かを首相は「国民投票で決める」と宣言してしまう。

その最中、笹原内務事務次官は国民に訴えかけるメッセージを残し、自死した。そのVTRを内務省官僚・遊佐は内務大臣の意向を無視し、リークする。さらには、百年法撤廃により、さまざまなデメリットがあるということをまとめた著者、光谷耕吉による論文・通称「Mレポート」を秘密裏にリークした。こうした工作活動を行ったが、国民投票で凍結が決定されてしまう。このことを受けて、遊佐は内務省を辞任し、百年法凍結に反対していた新時代党党首・牛島諒一の秘書として活躍し始める。

百年法は凍結決定されたが、それを受けて国民の特に若い層からの反発、フラストレーションは増大していった。高年齢層が退職しないため、働き口がないのだ。その反発はついに、暴動へと発展する。百年法凍結解除が叫ばれる中、総選挙で新時代党が躍進する。新時代党党首・牛島諒一は大統領となり、遊佐は首相となった。形骸的であった大統領の権限を拡充し、いわば独裁的な権力を持つことができるようにしたのだ。このことを受けて、大統領に逆らえない政治家達は、ついに百年法を凍結解除することになった。
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