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「ゴースト トリック(Ghost trick)」のネタバレ

2010.08.13 (Fri)
シセルの死から、物語は始まる。その事件現場はゴミ捨て場であり、シセルは何者かに射殺された。何も出来ないシセルの魂の前に現れた「クネリ」と名乗る電気スタンドにより、シセルが特別な存在であることと、「死者のチカラ」の使い方を教わり、見知らぬ女性(リンネ)の暗殺を阻止することに成功する。

シセルは「自分が何者なのか、そしてどうして殺害されなければならなかったのか」と自問自答するが、記憶を失ってしまっていた。そして、その記憶をとり戻そうと決意する。

その後、リンネと同居している少女カノンにも暗殺の魔の手が迫るが、それを再びシセルは回避させる。その家には、リンネとカノンが飼っているポメラニアン・ミサイルもおり、死んで魂となり、カノン暗殺阻止に一役買う。

一方、シセルの死亡事件を担当するのはカバネラ刑事だった。署内で一番優秀な刑事であり、特別捜査班の班長が捜査を開始する。その彼は、事件現場にあった監視カメラで、リンネがシセルを射殺する姿を見て、彼女を第一容疑者としてゴミ捨て場・管理室に拘束する。

再び暗殺のターゲットとなるリンネを助け、彼女はゴミ捨て場からなんとか逃げおおせた。シセルは、彼女がどうして自分を殺害しようとしたのか、自分は何故殺害されなければならなかったのか、その理由をさらに探ろうとする。

リンネは、何かの目的を持ち、ある場所へと向かう。それは、法務大臣のもとだった。そして、シセルに「国家政治犯などの囚人のいる特別な刑務所内、そこのD99号の明日の予定を調べて欲しい。それこそ、私がしなくてはならないことと大いに関係している」と願い出る。D99号は死刑囚だった。彼には、明日の予定は無かった。それはすなわち、処刑を目前にしている、ということだった。

D99号の囚人は、 ジョードという名前であり、元刑事だった。彼は、自分の妻を殺害した、ということで投獄されていた。だが、実際には「不可解な出来事」が起こって妻の誕生日の日、その不幸な事件は発生した。ジョードの娘・カノンが仕掛けた機械仕掛けの装置が「不可解な力」によって誤作動し、壁に掛けてあったピストル発射の引き金となってしまったのだった。

娘が責任を感じてしまわぬよう、ジョードは妻殺しの汚名を着て、投獄されていた。だが、特殊な刑務所に入っていたにはワケがあった。「アシタール」という、不可思議な力に関わっており、そのヒミツが漏れぬよう監視されていたのだった。

ジョード元刑事は、とある男の犯人逮捕・射殺に関わっていると話し始めた。それは、ゴミ捨て場で死んだ男、シセルが自分と思っていた男性の死に関わっている、とのことだった。だが、死んだと思っていた男は、ゴミ捨て場での射殺事件まで生きていた。この不可思議な事象こそが、「アシタール」の力だった。

実のところ、ジョード刑事が射殺したと思っていた人物は、10年前、「アシタール」が隕石として落ちてきたことで背中に突き刺さり、そのことが原因で亡くなっていた。そして、その時に逃亡を図ろうとして人質にとっていた人物がリンネだった。

リンネは、自分を救ってくれたジョード元刑事が殺人を犯すわけがない、と強く信じていた。そして、法務大臣に死刑執行を取りやめるように求めていた。だが、法務大臣も某国の人間から「アシタール」のヒミツを守るために死刑執行を行うように脅されていた。その脅迫内容は、「娘を人質にとっている。早くジョードの死刑執行を執り行え」というものだった。

だが実際、人質に取られていたのはカノンであり、隣人であったために間違われて誘拐されてしまっていたのだった。カノンを助け出すため、リンネ、証拠品のピストルで容疑を晴らしたジョードたちは某国の要人が乗る潜水艦に乗り込む。

カノンは救い出したものの、それは罠だった。シセルたちはその潜水艦に閉じ込められてしまう。その潜水艦の中で、シセルは自分であると思い込んでいた男=ヨミエルに出会う。ゴミ捨て場で死んだ男は、ヨミエルだった。そして、このストーリーの主人公・シセルは、彼と一緒に暮らしていた黒猫であると思いだす。

ヨミエルは、リンネにとりつき、自分を射殺させた。それは、彼が考えた復讐の第一歩だった。自分がアシタールに激突され、死ぬこともままならない体となったのは、10年前の出来事のせいだ、と彼は考えていた。そして、事件の関係者たちに復讐することを思い立つ。

10年前の出来事というのは、有能なプログラマー・ヨミエルが国家的な陰謀に巻き込まれ、犯人の濡れ衣を着せられたことに端を発する。そして逃亡する途中で、ジョード刑事に追い詰められ、リンネを人質にとったという事件だった。

10年前、死んだ男に黒猫がじゃれつき、死んだばかりで記憶を失った男は、子ネコに取り付いた。しばらくしてヨミエルは記憶を取り戻し、自分の体に戻り、シセルは元の子ネコに戻った。ヨミエルは取り戻した体で、恋人の元へ向かった。だが、彼女は、男を追うように死んでしまった後だった。『ヨミエルに会いにいきます』と書き残して。それから、ヨミエルは彼女の名前で黒猫・シセルを呼ぶようになった。

自分の運命を狂わせた者らに対する復讐を、ヨミエルは考えていた。そこで、ジョードの死刑執行を早め、リンネを殺人犯に仕立て、カバネラ刑事を殺害する…といった復讐にでた。その強力として、アシタールの力を某国に渡す、という交換条件を飲んでいた。だが、某国の要人はヨミエルを裏切った。アシタールを奪われたヨミエルは、ついに死ぬ。そのため、ようやく実際に「死んだ」、アシタール墜落現場である10年前に戻ることとなった。

シセル、ミサイルたちは、ヨミエルへのアシタール激突を阻止し、過去を変えることに成功した。実は、この運命更新を成し遂げることを画策したのは、飼い主を助けたい一心である、ミサイルだった。10年もの長い月日をひたすら堪え忍び、彼はついに過去を変えることに成功する。死者の魂としての力を失い、「クネリ」としてシセルの前に現れたのは、ミサイルだった。

更新された運命では、ジョードは刑事として活躍し続け、家族たちと幸せな日々を暮らしていた。そして、ヨミエルはリンネを人質にとったことを悔やみ、服役することにした。シセルは、ジョードの家で飼われ、幸せな日々を暮らしていた。


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