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「青天の霹靂」のネタバレ・あらすじ

2010.09.20 (Mon)
「ひょっとして俺は特別じゃないのかも…」と思い始めた、場末のマジックバーで働くマジシャン、轟晴夫。学歴もなければ、金もなく、恋人もいない35歳。特技といえば、古くさい手品が少しできるくらいの男だった。

一流のマジシャンを目指していたはずが、17年間、場末のマジックバーから抜け出すことができない冴えない日々を送っている。「普通以下だな」と半ば腐っていた。そんな自分に飽き飽きしていたある日、テレビ番組のオーディションに挑むことになった。

その合格通知となる電話を待っていたときのことだった。警察署から電話があり、「あなたの父親が亡くなった。ホームレスとして暮らし、高架下で亡くなっていた」と告げられる。遺体確認に行った後、父親が暮らしていた場所を訪れる晴夫。

父親1人で、自分を育ててくれた恩を忘れ、勝手に家を飛び出した自分の過去を悔いていた。そんな中、雲一つないような晴天の下、雷のような衝撃に打たれた。ふと気づくと、彼は昭和40年代にタイムスリップしていた。

そこで、一念発起した晴夫は、浅草の演芸場に雇ってもらうように願い出る。そして、「スプーン曲げをするタイ人」としてブレイクする。そこで、美人なマジシャンの助手、悦子と出会う。コンビ芸で会場を沸かしていたが、師匠が結核で入院したことを受け、病院で検査を受けたところ、悦子は肺結核を患っていることが判明する。

そこで、新たな助手、轟新太郎がつくことになったが、それは紛れもない父親だった。マジシャンとしても三流、ドジばかりの新太郎だったが、彼とコンビを組み、マジックを行うことになった。そんな中、悦子が新太郎の妻であり、妊娠していたことが判明する。

妊娠中であるため、抗結核薬・ストレプトマイシンなどは服薬できない。肺結核で体力が消耗していく中、彼女はお腹の子供を守り続けた。その子供こそ、晴夫だった。悦子の父親はヤクザの親分で、二人の中を許さなかった。「オトシマエをつけろ」と迫られるが、晴夫と一世一代の芝居を打ち、事なきを得た。

その後、悦子は晴夫を出産する。そして、体力の限界を迎え、悦子は亡くなってしまう。悦子は新太郎に遺書を遺していた。「生まれてきた晴夫を守って欲しい。できるだけ傍にいてやってほしい」と。その言葉の通り、新太郎は晴夫を守り続けた。

悦子が亡くなった時と同じくして、晴夫は再び雷に打たれたような衝撃を受ける。目を覚ますと、そこは高架下であった。そして、警察から再び電話が掛かってくる。「骨壺を返して欲しい。あなたの父親ではなかった」と連絡が入った。そこに、ひょっこりと父親・新太郎が現れる。

「警察にウソをつけば、来てくれると思って」と新太郎は話した。そして、彼は「お母さんのことを伝えようと思って」と語る。だが、晴夫は「大丈夫。知っているから。母さんにはもう会っている」と話す。そして、最後に一言新太郎に伝える。「ありがとう」と。

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