SPEC 第01話 「甲の回」 ネタバレ・あらすじ
2010.10.16 (Sat)
SPECの背景・設定
警視庁は、未解決事件の捜査強化のため、捜査一課弐係(通称:ケイゾク)に加え、公安部に未詳事件特別対策係を設立した(通称:ミショウ)。通常の捜査一課的手法では、捜査の対象にならないような特殊な事件を主に取り扱う。つまり、証拠がほとんどなく、また、目撃証言もほとんどないプロの犯行によるとされる事件や、国や政治、宗教団体がらみの不可解な事件など、捜査一課では手に余る事件を主に扱う。
ミショウの係長は、野々村光太郎[竜 雷太](70)。のらりくらりの天才狸と言われた男が、嘱託で係長になった。一見風格もあるし、まず、年寄りを怒鳴るクレーマーはあまりいない。
そんな野々村の下に、部下がつけられた。トラブルを起こしてミショウに飛ばされてきた二人。
一人は、当麻紗綾 [戸田恵梨香](24)。IQ 201。京大理学部卒。京大在学中にFBIに所属。X-FILEの研究をしてきた変わり種。日本語・英語・スペイン語を使いこなし、パソコンの画面をスクロールしただけで全て記憶する高い記憶力を持つが、がさつで口が悪い上に喧嘩っ早い性格。ミショウに入って1年で犯人と格闘して大けがを負い、今でも左手はギプスのままである。好物の餃子は一度に莫大な量を一気に食べる大食漢でもある。常に赤いキャリーバックを携えており、キャリーバッグの中には箸や書道用具、分厚い書籍などを詰め込んでいる。
もう一人は瀬文焚流[加瀬 亮](36)。現場のたたき上げ。警視庁の花形である警視庁特殊部隊(SIT)に大抜擢され、27歳の若さで小隊長の位置にまで上り詰めた凄腕。銃器の扱いは警視庁で一番、極真空手も師範代クラス。ところが、"とある事件"が理由で、ミショウに左遷させられた。
当麻と瀬文は、犯人が通常の人間ではないとしたら、どういうSPECの持ち主かと言う前提で、捜査を開始する。「犯人の、特殊な能力(UNKNOWN SPEC)は何か」を推理し、のうのうと逃げおおせようとしている犯人を追い詰めていく。当麻と瀬文はSPECを逆手にとり、ケンカし協力し合いながらトラップを仕掛け、犯人と息詰まるような攻防を繰り広げていく。
SPEC 第1話「甲の回」 -魔弾の射手 -
ドラマは、瀬文が査問にかけられるシーンから始まる。外国人犯罪グループとの銃撃戦で、部下である志村を銃撃した、との疑惑が持たれた一件に関してだった。瀬文は「自分は部下を撃っておらず、どこからか銃弾が飛び、志村が撃たれた」と主張。当然のことながら、上司たちは信じるわけがなかった。
この一件により、瀬文は未詳事件特別対策係に左遷させられた。そんな初日に、五木谷 春樹[金子賢]が 相談に訪れる。五木谷は、正義党の国会議員にして五木谷グループの社長。ベンチャービジネスから成り上がった男で、タレント活動も行っている。
五木谷は、冷泉俊明という占い師のもとに通っていた。そこで冷泉に「会社創立記念パーティー中にあなたは毒殺される。殺されたくなければ、1億円払え。そうすれば未来を変えることが出来る」と言われる。
「冷泉はホンモノの霊能者だ。これまでも何度も助けられてきた。しかし、今度は1億円をふっかけてきた。警察でなんとか守って欲しい」と依頼する。そこで、未詳事件特別対策係が五木谷の警護を担当することになった。
まず、当麻、瀬文と係長は冷泉のもとに向かう。そこで、当麻は「自分たちの未来、今日の21時あたりのことを占って欲しい」と言う。占いを全く信じない瀬文は、冷泉を恐喝で令状を取り逮捕する。しかしその当日、当麻の未来は当てられた。
予定通りパーティーが開かれた。私設のボディーガードチームも加え、万全の体制で毒殺を防ごうと五木谷は臨んでいた。食事はクロマトグラフィーにかけられ、毒物を検出できるようにしていた。そこに、予定外の酒樽をもってきた管 正義党幹事長[児玉頼信]。身をもって毒味を買って出る脇 智宏秘書[上川隆也]。だが、結局は係長が毒味をするハメになってしまった。
そんな一騒ぎが沈静化すると、五木谷が急に苦しみだした。その様子を見て、瀬文は救急班を呼ぶとともに、会場の封鎖、関係者全員のボディチェックなどを行った。だが、毒物は出てこなかった。五木谷の死因は、心臓発作ではないか、と検死結果が出て来た。
当麻は、「冷泉はホンモノのようだ。冷泉は、どうして1億円からディスカウントしなかったのか。当人が死んでしまっては元も子もないのに。それは…犯人も知っている。その犯人を強請れば、1億円が手に入ると考えていたからだ」と考える。つまり、心臓発作などではなく、殺人ではないか、と考えていた。
そこで、当麻と瀬文は会場を張っていた。そこに、脇 秘書が現れた。当麻は脇が犯人であると断定した。毒物は、カリウムで、インシュリン注射で用いるような極細針で注入した。その注射針は、天井に突き刺さっている、と指摘する。脇は実は、前歴で医師だった。
その注射針目がけて、脇はテニスボールを投げて破壊する。だが、その注射針はすり変えられたものだった。あらかじめ証拠を押さえた上で、その様子を、瀬文が隠れて撮影していた。証拠をおさえられた脇は、剛速球のテニスボールを瀬文に投げつける。瀬文は左上腕を骨折してしまう。
拳銃を突きつけるが、素早い動きで脇はそれを奪い取る。「バケモノめ」と呟く瀬文に、脇は「もはや、この国はタレント議員や二世議員に任せておけない。我々のような異能者が必要なのだ」と話し、拳銃を撃った。
だが、その瞬間、時間が止まる。そこに謎の青年[神木隆之介]が現れる。そして、その弾道は変えられ、脇は撃たれて死んだ。
一方、冷泉は津田 助広[椎名桔平](42)公安部特務専任部長に連れ去られる。津田は、SPEC[特殊能力]を用いた犯罪を捜査している。その彼に、冷泉は脅され、協力を約束する。
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