SPEC 第06話 「己の回」 ネタバレ・あらすじ
2010.11.19 (Fri)
SPEC 第06話 「己の回」-病の処方箋-
瀬文(加瀬亮)が慕っていた里中(大森南朋)が何者かに撃たれ命を絶った。公安の現役潜入捜査官だった里中の死は、出張先の南アフリカで火災に遭い焼死したと妻の小百合(西原亜希)に告げられる。
当麻(戸田恵梨香)は、国家ぐるみの嘘に憤り、そこまでして守るべきものは何なのかと悩むが、そんな当麻に野々村(竜雷太)は「真実に向かってひた走れ」と刑事魂を見せる。
里中の初七日の日。当麻と瀬文は小百合から「夫の死が、腑に落ちない」と相談を持ち掛けられる。出張の前日、里中の本棚や荷物が整理されていたのが気になるのだというが、瀬文は事故だと言い切る。
しかし、小百合の言葉が気になる当麻は、里中の部屋を調べることに。すると、その部屋の本が、軒並み版を重ねたものであり、何者かによって片付けられたことが判明する。そして、里中に何かしらの証拠やメッセージを残されると困る集団の存在を感じる。里中が命をかけてまで遺そうとしたものとは何なのか、と当麻たちは探し始める。
書籍の購入代金を惜しまない里中が、生前に妻に図書館の延滞していた本を返すことを依頼していたことを知る当麻と瀬文は、さっそく図書館に向かう。その借りていた本には、mini SDカードが背表紙に隠されていた。その内部には、公安が極秘資料としていたSPECを持つもののデータベースが入っていた。
mini SDカードの中に、「病を処方する医師」「どんな病をも治す医師」という項目があったが、その実名は記載されていなかった。海野医師の協力を得て、瀬文は「病を処方する医師」といわれる検査技師・宮崎の存在を知る。
宮崎の周りには不審な自然死が立て続けに起こっていた。評判もよろしくなく、金や女、売薬といったウワサが流れていた。そこで、宮崎の自宅に瀬文は踏み込んだ。だが、そこは蛻の殻だった。宮崎はマンションから2週間前に転落死していたのだった。
手がかりを失った瀬文たち。そんな中、小百合の手術が海野医師によって行われることを知る。だがそこで、当麻はあることに気づく。海野医師は稀少な症例・ジェファーソン氏病を始めとして、小児心臓外科医として珍しすぎる症例を担当し、外科手術によって完治させていた。
その「偶然が重なりすぎている」論文の多くを散見するに当たり、当麻は海野医師こそが「病を処方する医師」であると気づく。実際、海野医師が紹介した事務長や医師は存在しないことが判明した。
海野医師を確保に向かうが、「少女には罪は無い。僕しか彼女は救えない」と言う海野を一時的に解放し、少女の手術を担当させる。だが、その手術終了間際、海野は他の医師に閉創・縫合を任せ、姿を消す。
海野は瀬文たちに電話をかけた。その電話に対し、当麻は「人の命を奪う…あなたは医師として最低だ」と話す。だが、海野は「治安という言葉をご存じか?私たちSPECを持つ者たちは、常に危険に晒されている。存在を消されかねない。家族に害が及びかねない…だからこそ自分たちの身を守るため、正当防衛を行っているにすぎない」と語る。
「真実を明らかにできずして、それでも刑事か?君たちこそ刑事として最低だ」と海野は語る。そんな彼を、瀬文が携帯の発信元を探ってたどり着いた刑事たちが取り囲んだ。海野は「死ぬより辛い病を、君たちに処方しよう」と告げる。
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