第08話 「辛の回」-魑魅魍魎-

当麻（戸田恵梨香）は、冷泉（田中哲司）から得た情報を元に、ようやく一十一（神木隆之介）の自宅にたどり着く。ずっと追い続けていた一十一と対面した当麻は、一瞬の隙をみせ、返り討ちにあってしまう。

一方、そのころ瀬文（加瀬亮）は、どんな怪我や病気も治せる人物を探し、ある部屋を訪れていた。するとそこには、1人の野球少年の姿がいた。少年はその容姿とは似ても似つかぬ声で「我々の条件をクリアしろ！」と指示する。その条件とは、公安のある人物を引き渡せというものだった。

瀬文は、その要求を受け入れる代わりに、その能力が本物かどうかを確認させろと詰め寄る。そんな瀬文に、少年はある病院へ向かうよう促す。そこに現れたのは、EXILE風の青年たち。彼らは、病に伏せる少年を一瞬にして癒し、快復させた。彼らこそ、「病を治すSPEC」を持ち合わせた人物だった。

瀬文は「公安にいる津田 助広(椎名桔平)を引き渡せ」と命令される。植物状態の志村(伊藤毅)を救うため、瀬文は警察を裏切る決意をする。まずは津田の居場所を知るフリーライター渡辺麻由人(遠藤雅)に接触した。情報を得た瀬文だったが、フリーライター 渡辺は殺害されてしまい、瀬文はその事件の重要参考人に仕立て上げられてしまう。
当麻は、野々村 光太郎(竜雷太)から未詳が解体させられる、という事実を聞かされる。さらに、未詳に呼び寄せたのは野々村であることを明かされた。そこで、通称・「公安零課」の極秘内部資料を提供される。

国会議事堂の内部にある「公安零課」、そこに津田はいた。厳重な警備下にあるため、途方に暮れている瀬文だったが、そこに一十一が現れる。彼は簡単にその警備を突破できる、と話す。懐疑的であった瀬文だったが、時間を止めるSPECにより、物の見事に潜入が可能となった。

「公安零課」により、SPECをもった者たちが次々に殺害されている実情を知った瀬文は、さらに、一十一により志村が負傷した事実を知る。一十一に、一度は拳銃を向けた瀬文だったが、志村を救うために津田を引き渡した。

病院に向かった瀬文は、現れた当麻とともに志村が全快復して話しかけてくる姿を目撃する。だが、そこに現れた奇妙な2人組の男に志村は連れ去られ、殺害されてしまう。その姿を見た瀬文と当麻は、呆然とするしかなかった。

【関連記事】
SPEC 第07話 「庚の回」<<前話　　次話>>


ネタバレ作品一覧

トップページへ「1分で分かるネタバレ」