SPEC 第10話 「癸の回」 ネタバレ・あらすじ
2010.12.23 (Thu)
第10話 「癸の回」-百年の孤独-
雪の舞い散る中、静止する当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)に対峙していた一十一(神木隆之介)が倒れた。当麻は雪に毒を入れており、相対的に進みの早い時間の中にいる一十一は、当麻たちよりも毒に冒されるスピードが早かった。
しかし、一十一が時間が元通りに戻すと、瀬文焚流(加瀬亮)も毒雪で毒で目を負傷し、毒入り人工雪を降らせていた公安1課の猪俣宗次(載寧龍二)らも毒で負傷してしまった。当麻は、毒により倒れた一十一の右耳の後にある星のアザを見つけ、一十一が、実は弟であることを知った。
そこへ、地居聖(城田優)が現れた。聖は当麻紗綾に「一十一は君の弟だよ」と真相を明かす。一十一が当麻を「爆弾魔」と恨んでいるのは、地居聖が一十一の記憶を書き換えたからであった。一十一は、7年前に起きた飛行機事故で時間を止める能力が芽生え、助かったのだった。
聖は、当麻の記憶を書き換えると、続いて瀬文の記憶を書き換えた。そこへ、雪を降らせていた捜査1課の捜査員たちが当麻紗綾たちの元へ駆けつけ、当麻らは病院へ運ばれた。
瀬文は雪の毒で重傷を負っていた。当麻紗綾(戸田恵梨香)は、長い髪に守られ、軽傷だった。一十一も生きていたが、危篤状態だった。一十一に刺されて、病院へ運ばれていた野々村光太郎(竜雷太)は回復していた。
瀬文のお見舞いに来た志村美鈴(福田沙紀)が、瀬文の汗を拭くと、事件のイメージが脳に入り込んできた。美鈴は当麻の病室へ駆けつけ、「一十一は当麻さんの弟だったの?」と質問するが、記憶を書き換えられている当麻紗綾は「私の弟は7年前に死んでいる」と答える。美鈴は荷物に触れ、事件の真相を読み取った。志村美鈴は当麻紗綾に頼まれてお茶を入れに行くと、地居聖(城田優)に襲われる。
ある日、地居聖(城田優)は歴史を動かしてきたという、秘密結社のトップと相対していた。聖は、秘密結社のトップの質問に答えて、話し始めた。
そもそも、始まりは、地居聖がニノマエを倒すために始めたゲームだった。「兄妹だと面白い」という理由で当麻を選んだが、聖は本気で当麻の頭脳明晰さに好意を抱くようになった。瀬文はシナリオを盛り上げるための恋敵だった。
当麻は帰宅し、過去の日記や写真を見ていた。一方、聖は一十一の死亡を確認していた。
未詳事件特別対策係に戻った当麻は、一十一の死を知った。そこで思案し、自身の記憶を取り戻した。当麻は、教会に聖を呼び出した。当麻が「どうして私と結婚したいの?」と訊くと、聖は「君が好きだからだよ。心から愛している」と答える。
当麻は「はっきり言って私はアンタのことが好きじゃない。過去に1回も好きになったことが無いし、これからも好きになることもない」と語った。記憶や証拠を捏造できたが、ツーショット写真などは一切無かった。聖は、単なるストーカーだ、と当麻は切って捨てる。当麻は「都合よく記憶を書き換えて、アンタの思い通りにしようとしたんだろうけど、私はアンタの思い通りに成らない」と告げた。
聖は「僕は君に会って100年の孤独から救われた。今度は僕が君を孤独から救ってあげたい」と話す。だが、当麻は「つらいことや悲しいことも私の財産なんだよ。私は私の罪を背負って生きていく。どんなに辛くてもその痛みから逃げない。そんな痛みより弟のことを忘れる方がよほど苦しい。人は苦しみを乗り越えて優しさに変えていく。罪は償ってもらう」と言って銃を向ける。
聖は当麻紗綾の銃を蹴り払い、倒れた当麻紗綾の右手を踏みつけ、当麻を追い詰めるた。
そこへ、瀬文と志村が現れた。志村美鈴は「消えた記憶はこの手で取り戻した」と言った。志村美鈴はサイコメトリーでイメージを読み取り、瀬文焚流に本当の記憶を教えたのだった。
瀬文は聖に拳銃を向けるが、逆に倒される。聖を守るスペックホルダーが教会の廻りを取り囲んでおり、高速で動くスペックホルダーが瀬文を倒した。スペックホルダーから銃を受け取った地居聖(城田優)は、瀬文焚流に銃を向ける。隙をみつけて瀬文が口から歯を飛ばすと、聖の額に突き刺さった。
当麻は左手のギブスを外し、瀬文の背後に回り込む。そして、銃を持った左手を瀬文の頭上に置き、聖を狙う。しかし、左手は動かない。聖も当麻に銃口を向ける。そして、当麻が発砲すると、聖も発砲した。
一方、死体安置所にいた野々村は、一十一の遺体の前で驚愕の声を上げる。
舞台はまた教会に。そこでは、放たれた銃弾は全て聖が浴びていた。聖は「一十一か…いや、一じゃない。誰の仕業だ…まさか」と言い残し、絶命する。その視線の先には、当麻がいた。
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