「クワイエットルームにようこそ」のネタバレ・あらすじ
2011.01.01 (Sat)
28歳のライター佐倉明日香(内田有紀)は見知らぬ白い部屋で、手足、体幹を拘束された状態で目を覚ます。現れたナースの江口(りょう)から「あなたはアルコールと睡眠薬の過剰摂取で運ばれ、2日間昏睡していた」と聞かされる。
そこは精神科の閉鎖病室であった。部屋を覗くミキ(蒼井優)は、「クワイエットルームにようこそ」と意味不明な言葉を残して去っていった。
仕事があることもあり退院したいと訴えるが、担当医と保護者の同意がなければ許されないと冷たく返されてしまう。同棲相手で放送作家の鉄雄(宮藤官九郎)が見舞いに来て「胃洗浄をしたら薬の量が多すぎたせいで、内科から精神科に運ばれた」と告げる。こうして明日香の女性だけの閉鎖病棟生活が幕を開ける。
「食べたくても食べられない」入院患者のミキ(蒼井優)、元AV女優で過食嘔吐を繰り返す西野(大竹しのぶ)など、個性的過ぎる患者たちに戸惑う明日香だったが、病院内のルールにも慣れ、患者それぞれの過去や性格を知るうちに、少しずつ馴染みはじめていく。
患者たちは、簡単な買い物も電話も面倒な手続きが多いなど、何かと規則で縛ろうとする冷酷ナースの江口たちに不満を募らせていた。そんな折、鉄雄の子分のコモノ(妻夫木聡)が面会にやってくる。
明日香が開けた原稿の穴はコモノが埋めたらしいが、その出来は最悪で、明日香は持病の蕁麻疹を発症させてしまう。江口たちは閉鎖病室の手配をはじめるが、毅然と江口たちのルール至上主義を論破(飽くまでも蕁麻疹で騒いだだけであって、精神的な問題で騒いでいたのではない、と主張。さらに、閉鎖病棟内での撮影は許されていない、などといったルールは聞いていないと主張)し、勝利する。
この一件で人気者となった明日香。しかし、信頼していたミキの悲しい秘密を知ってしまう。「私が一食食べると、貴重な誰かの一食が消えてしまう。それに気づいてしまったから、私は食事ができなくなったのよ」とミキは話した。
ショックを受けた明日香が病室に戻ると、西野がコモノからの差し入れをベッドにぶちまけていた。しかも、鉄雄から明日香に宛てられた真剣な手紙を、西野が勝手に朗読し始める。明日香は西野を罵倒するが逆に追い込まれ、その騒ぎを聞きつけた患者やナースたちが集まりだす。その手紙で全ての記憶が蘇り、明日香がここにきた本当の理由が明らかになった。
実は、明日香は自殺企図目的で大量服薬していたのだった。ライターとしての仕事も上手くいかない。別れた元旦那が自殺したことや、堕胎したことも気に病んでいた。そうした中で、鉄雄から別れを切り出された。そのことを悲観して大量に睡眠薬を服薬したのだった。
閉鎖病室に隔離された後、明日香は全てを再認識した。そして、面会に来た鉄雄に「別れよう」と告げる。彼女は「今までゴメン。鬱陶しい女だったね」と鉄雄に謝罪した。
数日後、明日香は退院することになった。一人、タクシーに乗り込む。その時、一台の救急車が病院に停まった。そこには、再び大量服薬した女性が舞い戻ってきていた。一見、健常に見え、病棟内で仲良くなった彼女だったが、同じことを繰り返したのだった。
彼女からもらったメールアドレスの書かれた紙を、明日香は投げ捨てた。そこには、「life_is_happy@loop.com」と書かれていた。タクシーの車内からは、病棟から逃げ出した患者が、着物で自転車で全力疾走していた。その姿を見て、明日香は数日ぶりに心から笑えたのだった。
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仕事があることもあり退院したいと訴えるが、担当医と保護者の同意がなければ許されないと冷たく返されてしまう。同棲相手で放送作家の鉄雄(宮藤官九郎)が見舞いに来て「胃洗浄をしたら薬の量が多すぎたせいで、内科から精神科に運ばれた」と告げる。こうして明日香の女性だけの閉鎖病棟生活が幕を開ける。
「食べたくても食べられない」入院患者のミキ(蒼井優)、元AV女優で過食嘔吐を繰り返す西野(大竹しのぶ)など、個性的過ぎる患者たちに戸惑う明日香だったが、病院内のルールにも慣れ、患者それぞれの過去や性格を知るうちに、少しずつ馴染みはじめていく。
患者たちは、簡単な買い物も電話も面倒な手続きが多いなど、何かと規則で縛ろうとする冷酷ナースの江口たちに不満を募らせていた。そんな折、鉄雄の子分のコモノ(妻夫木聡)が面会にやってくる。
明日香が開けた原稿の穴はコモノが埋めたらしいが、その出来は最悪で、明日香は持病の蕁麻疹を発症させてしまう。江口たちは閉鎖病室の手配をはじめるが、毅然と江口たちのルール至上主義を論破(飽くまでも蕁麻疹で騒いだだけであって、精神的な問題で騒いでいたのではない、と主張。さらに、閉鎖病棟内での撮影は許されていない、などといったルールは聞いていないと主張)し、勝利する。
この一件で人気者となった明日香。しかし、信頼していたミキの悲しい秘密を知ってしまう。「私が一食食べると、貴重な誰かの一食が消えてしまう。それに気づいてしまったから、私は食事ができなくなったのよ」とミキは話した。
ショックを受けた明日香が病室に戻ると、西野がコモノからの差し入れをベッドにぶちまけていた。しかも、鉄雄から明日香に宛てられた真剣な手紙を、西野が勝手に朗読し始める。明日香は西野を罵倒するが逆に追い込まれ、その騒ぎを聞きつけた患者やナースたちが集まりだす。その手紙で全ての記憶が蘇り、明日香がここにきた本当の理由が明らかになった。
実は、明日香は自殺企図目的で大量服薬していたのだった。ライターとしての仕事も上手くいかない。別れた元旦那が自殺したことや、堕胎したことも気に病んでいた。そうした中で、鉄雄から別れを切り出された。そのことを悲観して大量に睡眠薬を服薬したのだった。
閉鎖病室に隔離された後、明日香は全てを再認識した。そして、面会に来た鉄雄に「別れよう」と告げる。彼女は「今までゴメン。鬱陶しい女だったね」と鉄雄に謝罪した。
数日後、明日香は退院することになった。一人、タクシーに乗り込む。その時、一台の救急車が病院に停まった。そこには、再び大量服薬した女性が舞い戻ってきていた。一見、健常に見え、病棟内で仲良くなった彼女だったが、同じことを繰り返したのだった。
彼女からもらったメールアドレスの書かれた紙を、明日香は投げ捨てた。そこには、「life_is_happy@loop.com」と書かれていた。タクシーの車内からは、病棟から逃げ出した患者が、着物で自転車で全力疾走していた。その姿を見て、明日香は数日ぶりに心から笑えたのだった。
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