「西の魔女が死んだ」のネタバレ・あらすじ
2011.01.01 (Sat)
中学3年になったまい(高橋真悠)の元に“魔女”が倒れたという知らせが届く。祖母の家に向かう車の中で、まいの母(りょう)から祖母の訃報を聞く。魔女とは、英国人で、まいの母方の祖母のことだ。
まいは2年前のことを思い出す。中学に入学したまいは、登校拒否になる。母は、“西の魔女”と呼ぶ祖母(サチ・パーカー)の家にまいを預ける。祖母は魔女の血筋で、草木についての知恵や知識を受け継ぎ、物事の先を見通す能力を持っているという。まいは自分も魔女になりたいと思い、修行を始める。
魔女の修行とは、『早寝早起きをし、食事をしっかりとり、運動をし、規則正しい生活をする』ということと、『何事も自分で決める』といことだった。草原で摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てる生活は、まいの閉ざしていた心を解きほぐしていった。
しかし、近所に住むゲンジ(木村祐一)の心ない言動に、まいは心をかき乱される。それでも彼に寛大に接する祖母を、まいは理解できない。
そして、遂に決定的な出来事が起こる。小屋が荒らされ、鶏が殺されてしまったのだ。祖母は「イタチか野犬の仕業でしょう」と言うが、まいはゲンジが怪しいと思う。その家には茶色の犬がいて、鶏小屋にも茶色の毛が残っていたのだ。祖母は「イタチの毛も茶色い」と諭すが、まいは聞かない。それまでの不満が爆発し、「死んじゃえばいいのに!」と叫ぶ。祖母はまいをしかる。外に飛び出すまいを、雨のなか、祖母が迎えに来てくれた。
そして、祖母は話す。「体と魂はべつのもの。生きるということは、様々な体験をして魂を成長させること。死ぬということは、魂が体から離れること…私は魔女だけど、未来のことを知りたいとは思わない。日々、植物の成長を見ることがうれしい。けれど私が死んだら、魂が抜けたことを、まいに報告してあげる」と語った。
そんな中、父親がまいに会いに来た。別の街へ引っ越して、転校しよう、という。「嫌なら、ずっとここに居てもいい」と話す祖母に、まいは心を打ち明ける。
まいが学校に行けなくなったのは、女子たちの集団行動や理由のない仲間はずれに、疎外感や嫌気がさしたからだった。「新しい学校に行っても、私が変わらなければ、何も解決しない」とまいは自身でも分かっていた。そして、まいは自らの意志で、祖母のもとを離れることを決意したのだった。
2人は心にわだかまりを残したまま、まいは祖母の家を離れることになった。まいは久々に祖母の家を訪れる。静かに横たわる祖母を前にして、不本意な別れ方をしたことを後悔するまい。しかし、祖母との約束を思い出したまいは死んだ西の魔女から、最後のメッセージを受け取るのだった
泣き崩れる母親をおいて、ひとり台所でうつむいていると、ゲンジが訪ねてくる。「俺はできが悪いけど、ここのばあさんにはよくしてもらった」本気で悲しんでいる様子だった。
ゲンジが帰った後、まいは気づく。ガラス窓に、先ほどまではなかった文字があった。
「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ。 オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ ダイセイコウ!」
その文字を見て、「おばあちゃん、大好き」と、まいが呟くと、祖母の口癖「I know」という声が聞こえたような気がした。
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魔女の修行とは、『早寝早起きをし、食事をしっかりとり、運動をし、規則正しい生活をする』ということと、『何事も自分で決める』といことだった。草原で摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てる生活は、まいの閉ざしていた心を解きほぐしていった。
しかし、近所に住むゲンジ(木村祐一)の心ない言動に、まいは心をかき乱される。それでも彼に寛大に接する祖母を、まいは理解できない。
そして、遂に決定的な出来事が起こる。小屋が荒らされ、鶏が殺されてしまったのだ。祖母は「イタチか野犬の仕業でしょう」と言うが、まいはゲンジが怪しいと思う。その家には茶色の犬がいて、鶏小屋にも茶色の毛が残っていたのだ。祖母は「イタチの毛も茶色い」と諭すが、まいは聞かない。それまでの不満が爆発し、「死んじゃえばいいのに!」と叫ぶ。祖母はまいをしかる。外に飛び出すまいを、雨のなか、祖母が迎えに来てくれた。
そして、祖母は話す。「体と魂はべつのもの。生きるということは、様々な体験をして魂を成長させること。死ぬということは、魂が体から離れること…私は魔女だけど、未来のことを知りたいとは思わない。日々、植物の成長を見ることがうれしい。けれど私が死んだら、魂が抜けたことを、まいに報告してあげる」と語った。
そんな中、父親がまいに会いに来た。別の街へ引っ越して、転校しよう、という。「嫌なら、ずっとここに居てもいい」と話す祖母に、まいは心を打ち明ける。
まいが学校に行けなくなったのは、女子たちの集団行動や理由のない仲間はずれに、疎外感や嫌気がさしたからだった。「新しい学校に行っても、私が変わらなければ、何も解決しない」とまいは自身でも分かっていた。そして、まいは自らの意志で、祖母のもとを離れることを決意したのだった。
2人は心にわだかまりを残したまま、まいは祖母の家を離れることになった。まいは久々に祖母の家を訪れる。静かに横たわる祖母を前にして、不本意な別れ方をしたことを後悔するまい。しかし、祖母との約束を思い出したまいは死んだ西の魔女から、最後のメッセージを受け取るのだった
泣き崩れる母親をおいて、ひとり台所でうつむいていると、ゲンジが訪ねてくる。「俺はできが悪いけど、ここのばあさんにはよくしてもらった」本気で悲しんでいる様子だった。
ゲンジが帰った後、まいは気づく。ガラス窓に、先ほどまではなかった文字があった。
「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ。 オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ ダイセイコウ!」
その文字を見て、「おばあちゃん、大好き」と、まいが呟くと、祖母の口癖「I know」という声が聞こえたような気がした。
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