「アルカトラズからの脱出」のネタバレ・あらすじ
2011.01.16 (Sun)
1960年1月18日の深夜、1人の囚人フランク・モーリス(クリント・イーストウッド)が、アルカトラズ島刑務所へ護送されてきた。彼は、米国各州の刑務所で何度か脱走を企て、あげくに脱走不可能といわれるこの刑務所に送り込まれたのだ。
問題囚ばかりが収容されているこの刑務所は、冷酷な所長ウォーデン(パトリック・マクグーハン)の下で厳重な警備体制がとられていた。この警備の裏をかいて脱出が成功しても、行手にはサンフランシスコ湾が横たわっている。潮の流れが早く、冷水のため、泳ぎきるのは不可能に近い。
知能指数のきわめて高い新入りモーリスは、特に所長に目をつけられ、部屋に呼ばれて警告を受ける。その後、所長のデスクからツメ切りが一個消えているのに気づく者はいなかった。
食堂でまずモーリスが言葉をかわしたのは、ネズミをペットにしているリトマス(フランク・ロンチオ)という年配の囚人。図書館の係員をしている黒人のイングリッシュ(ポール・ベンジャミン)や絵を描くのが趣味だというドク(ロバーツ・ブロッサム)とも親しくなった。しかし、敵にまわった囚人もいた。ウルフ(ブルース・M・フィッシャー)といい、彼とは殴り合いの乱闘騒動まで起こし、一番つらいD棟の独房に2人とも放り込まれてしまう。
もとの独房に戻ってきたモーリスは、隣りに入ってきたバッツ(ラリー・ハンキン)という話好きの男と知り合う。ある日、モーリスは、食堂で見知った顔と出会った。別の刑務所でいっしょだったアングリン兄弟(フレッド・ウォードとジャック・チボー)で、彼らも何度も脱走を試みたためアルカトラズに送られてきたのだ。それまで、秘かに脱走計画をたてていたモーリスは、2人の顔を見ていよいよ実行に移す決心を固めていた。
3人にバッツが加わって脱走計画がスタートした。ツメ切りや、食堂から盗んだスプーンを使い、排気口周辺のコンクリートを掘っていった。そうして、屋上へ出る穴を掘り進めていった。そして、海へ出てからは、雨合羽で作った救命胴衣や浮き輪で渡りきる、という計画を立てていた。
数ヶ月に及ぶ彼らの努力が着々と進められていった。D棟に監禁されていたウルフが戻ってきたため、再び狙われ始めたモーリスは、そのために決行を予定より1日早めることにした。そんな最中、ドクは心臓の発作を起こし、死んでしまう。
所長は冷たく「死なない限り、この監獄からは出られない。絶対に脱獄など出来ない」と言い切り、モーリスはさらに脱獄への情熱を燃やす。彼はドクが好きだった花、菊を弔いの花として捧げた
看守に見つかることを恐れ、遅れたバッツだけは失敗したが3人は屋上への抜け道を順調に進んでいった。翌朝、看守がモーリスの房で発見したのは替玉人形と壁の穴だけだった。脱走した3人の行方は誰にもわかることはない。溺死体も発見されはしなかった。そして、所長にだけ向けたメッセージとして、海岸には菊の花が添えられていた。
脱獄者を出すことなく、そして脱出不可能と考えられていたアルカトラズ島の刑務所は、その後、永久に閉鎖されることになった。
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知能指数のきわめて高い新入りモーリスは、特に所長に目をつけられ、部屋に呼ばれて警告を受ける。その後、所長のデスクからツメ切りが一個消えているのに気づく者はいなかった。
食堂でまずモーリスが言葉をかわしたのは、ネズミをペットにしているリトマス(フランク・ロンチオ)という年配の囚人。図書館の係員をしている黒人のイングリッシュ(ポール・ベンジャミン)や絵を描くのが趣味だというドク(ロバーツ・ブロッサム)とも親しくなった。しかし、敵にまわった囚人もいた。ウルフ(ブルース・M・フィッシャー)といい、彼とは殴り合いの乱闘騒動まで起こし、一番つらいD棟の独房に2人とも放り込まれてしまう。
もとの独房に戻ってきたモーリスは、隣りに入ってきたバッツ(ラリー・ハンキン)という話好きの男と知り合う。ある日、モーリスは、食堂で見知った顔と出会った。別の刑務所でいっしょだったアングリン兄弟(フレッド・ウォードとジャック・チボー)で、彼らも何度も脱走を試みたためアルカトラズに送られてきたのだ。それまで、秘かに脱走計画をたてていたモーリスは、2人の顔を見ていよいよ実行に移す決心を固めていた。
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所長は冷たく「死なない限り、この監獄からは出られない。絶対に脱獄など出来ない」と言い切り、モーリスはさらに脱獄への情熱を燃やす。彼はドクが好きだった花、菊を弔いの花として捧げた
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