「告発~国選弁護人 第03話」ネタバレ・あらすじ
2011.01.29 (Sat)
国選弁護人の佐原(田村正和)は、殺人および放火の罪で起訴された岡本泰之(和田正人)という男を弁護することになった。事件の被害者は、家電メーカー勤務の古川達郎(林泰文)。
警察は、古川が勤める家電メーカーのデジタルカメラを購入した岡本が、その故障に腹を立て、古川を殺害した上、自宅を放火したと推察。現に古川のパソコンには岡本から大量の脅迫メールが送られており、岡本の所持品からは古川宅周辺の地図が発見されていた。しかし岡本は、罪状は検事が勝手に作り上げたものだとして否認。佐原も無罪を主張し、鶴岡(近藤芳正)や富田(松尾敏伸)を驚かせる。佐原はえん罪を確信しているわけではなかったが、状況証拠しかないことに疑問を抱いていたのだ。
第一回公判の翌日、テレビで佐原が岡本を弁護していることを知ったという女性・吉崎文香(原沙知絵)が、佐原の事務所を訪ねてくる。文香は事件が起きた同時刻に、現場から車で20分の距離があるスーパーで岡本に会ったと証言。岡本は文香が勤めているコンビニの常連客だった。証人の出現に一同が胸をなでおろす中、激昂した女性の声で「岡本があの人を殺したに決まってるじゃない!」という抗議の電話がかかってくる。
その夜、佐原は文香が事件の夜、岡本と会ったというスーパーへと足を運ぶ。すると、年配の女性が佐原に話しかけてきた。偶然にも彼女は文香の母・登紀子(大空真弓)だった。以前は長野の養蜂所に勤めていたという文香は、認知症を患う母を介護しながら、施設に預けられるときだけコンビニで働いているのだという。佐原は再会した文香に、証人としての出廷を改めて依頼。文香も快諾する。
警察は突如現れた証人に狼狽していた。一方、いまだ釈然としないものを感じていた佐原は、あらためて調査資料を精査。すると、文香がスーパーで岡本を見かけたと証言した時刻と、単身赴任だった古川が毎週土曜日に仙台へ帰るために乗っていた新幹線の時刻が同じだったことが分かる。
週休二日の古川が、なぜ金曜日の夜ではなく土曜日の夜に仙台へ帰っていたのか…。部下の仲田(石井正則)によると、古川は毎週同時刻の新幹線に乗っていたが、事件当夜だけは約一時間遅い新幹線のチケットを手配するよう頼まれたという。「なぜ、古川はその日、違う新幹線に乗るつもりだったのか?」と、佐原が頭を悩ませながら純子の店に戻ると、店内にいた女性客がいきなり佐原に殴りかかる。
その女性客は、古川の妻・よう子(遊井亮子)だった。よう子はカウンターのアイスピックをつかむと、「なんで岡本が無罪なのよ!」と叫びながら佐原に襲いかかり、佐原の腹部を刺してしまう。
傷害罪で逮捕されたよう子だったが、容疑はそれだけにとどまらなかった。彼女は探偵社に夫の浮気調査を依頼しており、闇サイトにアクセスした形跡もあったのだ。警察が、よう子が殺人の首謀者ではないかと推測し始める中、佐原は古川が勤めていた日本橋のオフィスビルの向かいのビルの屋上に養蜂施設があることを知る。そして、古川がよく屋上で紙飛行機を飛ばしていたことも判明した。
第二回公判。佐原は、証人として出廷した文香に対し、「古川が殺害された現場にいたのではないか?」と唐突な質問をぶつける。法廷が静まり返る中、岡本は「そんなわけはない」と反論するが、佐原は岡本が描いた地図は、古川ではなく文香を尾行して作成したものだと指摘する。
文香は長野の養蜂所に勤めていた際、出張で日本橋の養蜂施設にも来ており、そこで古川と知り合った。養蜂所を辞めてからも彼との関係は続き、いまでは土曜日の午後、コンビニの仕事が休みで施設に母親を預けられるときだけが二人が会える唯一の時間だ。
一方、岡本は文香が働くコンビニに通ううち、彼女に好意を抱き、古川と彼女との関係を知る。そして事件の夜、新幹線の時間を遅らせた古川は、文香に別れを切り出した。絶望した文香は思わず古川を殺害、母を一人にできないと火をつけて逃亡した。そこに彼女をつけてきた岡本が現れ、自分がアリバイを証言してやると約束。だが、捕まったのは岡本だった。
岡本は佐原の推測に反論するが、佐原は二人が事件当夜スーパーで会ったという時間、停電で時計も止まっていたことを指摘。さらに、妻のよう子に疑いの目が向けられていることを知った文香は、すべてを認める。「たった一時間新幹線を遅らせただけで、別れ話ができると思われたことが、とてつもなく悔しかった」と告白する文香。
その結果、岡本には無罪の判決が下され、文香は殺人と放火の罪で逮捕される。一方、佐原が被害届を取り下げたことによって、よう子も釈放された。そして、文香の弁護も佐原が担当することになった。
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警察は、古川が勤める家電メーカーのデジタルカメラを購入した岡本が、その故障に腹を立て、古川を殺害した上、自宅を放火したと推察。現に古川のパソコンには岡本から大量の脅迫メールが送られており、岡本の所持品からは古川宅周辺の地図が発見されていた。しかし岡本は、罪状は検事が勝手に作り上げたものだとして否認。佐原も無罪を主張し、鶴岡(近藤芳正)や富田(松尾敏伸)を驚かせる。佐原はえん罪を確信しているわけではなかったが、状況証拠しかないことに疑問を抱いていたのだ。
第一回公判の翌日、テレビで佐原が岡本を弁護していることを知ったという女性・吉崎文香(原沙知絵)が、佐原の事務所を訪ねてくる。文香は事件が起きた同時刻に、現場から車で20分の距離があるスーパーで岡本に会ったと証言。岡本は文香が勤めているコンビニの常連客だった。証人の出現に一同が胸をなでおろす中、激昂した女性の声で「岡本があの人を殺したに決まってるじゃない!」という抗議の電話がかかってくる。
その夜、佐原は文香が事件の夜、岡本と会ったというスーパーへと足を運ぶ。すると、年配の女性が佐原に話しかけてきた。偶然にも彼女は文香の母・登紀子(大空真弓)だった。以前は長野の養蜂所に勤めていたという文香は、認知症を患う母を介護しながら、施設に預けられるときだけコンビニで働いているのだという。佐原は再会した文香に、証人としての出廷を改めて依頼。文香も快諾する。
警察は突如現れた証人に狼狽していた。一方、いまだ釈然としないものを感じていた佐原は、あらためて調査資料を精査。すると、文香がスーパーで岡本を見かけたと証言した時刻と、単身赴任だった古川が毎週土曜日に仙台へ帰るために乗っていた新幹線の時刻が同じだったことが分かる。
週休二日の古川が、なぜ金曜日の夜ではなく土曜日の夜に仙台へ帰っていたのか…。部下の仲田(石井正則)によると、古川は毎週同時刻の新幹線に乗っていたが、事件当夜だけは約一時間遅い新幹線のチケットを手配するよう頼まれたという。「なぜ、古川はその日、違う新幹線に乗るつもりだったのか?」と、佐原が頭を悩ませながら純子の店に戻ると、店内にいた女性客がいきなり佐原に殴りかかる。
その女性客は、古川の妻・よう子(遊井亮子)だった。よう子はカウンターのアイスピックをつかむと、「なんで岡本が無罪なのよ!」と叫びながら佐原に襲いかかり、佐原の腹部を刺してしまう。
傷害罪で逮捕されたよう子だったが、容疑はそれだけにとどまらなかった。彼女は探偵社に夫の浮気調査を依頼しており、闇サイトにアクセスした形跡もあったのだ。警察が、よう子が殺人の首謀者ではないかと推測し始める中、佐原は古川が勤めていた日本橋のオフィスビルの向かいのビルの屋上に養蜂施設があることを知る。そして、古川がよく屋上で紙飛行機を飛ばしていたことも判明した。
第二回公判。佐原は、証人として出廷した文香に対し、「古川が殺害された現場にいたのではないか?」と唐突な質問をぶつける。法廷が静まり返る中、岡本は「そんなわけはない」と反論するが、佐原は岡本が描いた地図は、古川ではなく文香を尾行して作成したものだと指摘する。
文香は長野の養蜂所に勤めていた際、出張で日本橋の養蜂施設にも来ており、そこで古川と知り合った。養蜂所を辞めてからも彼との関係は続き、いまでは土曜日の午後、コンビニの仕事が休みで施設に母親を預けられるときだけが二人が会える唯一の時間だ。
一方、岡本は文香が働くコンビニに通ううち、彼女に好意を抱き、古川と彼女との関係を知る。そして事件の夜、新幹線の時間を遅らせた古川は、文香に別れを切り出した。絶望した文香は思わず古川を殺害、母を一人にできないと火をつけて逃亡した。そこに彼女をつけてきた岡本が現れ、自分がアリバイを証言してやると約束。だが、捕まったのは岡本だった。
岡本は佐原の推測に反論するが、佐原は二人が事件当夜スーパーで会ったという時間、停電で時計も止まっていたことを指摘。さらに、妻のよう子に疑いの目が向けられていることを知った文香は、すべてを認める。「たった一時間新幹線を遅らせただけで、別れ話ができると思われたことが、とてつもなく悔しかった」と告白する文香。
その結果、岡本には無罪の判決が下され、文香は殺人と放火の罪で逮捕される。一方、佐原が被害届を取り下げたことによって、よう子も釈放された。そして、文香の弁護も佐原が担当することになった。
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