「犯罪行動分析室」（通称：CPS）に柘植（ユースケ・サンタマリア）から「幼い少女の誘拐事件が起こった」と連絡が飛び込んでくる。誘拐犯のプロファイリング依頼と思いきや、事件は単純な営利目的の誘拐事件ではなく、誘拐犯が少女を人質に、なんと死刑囚の巽聡史（柳楽優弥）が行った全ての犯行の解明を要求してきていると聞かされ、翔子（北川景子）をはじめCPSの面々は愕然となる。

誘拐犯は警察に対し、巽には犯行がまだ明らかになっていない殺人事件があると主張しているのだ。翔子はもう一度巽に会わせて欲しいと言い出すが、結城（木村多江）も柘植も巽に会うより誘拐された子供を救うことが先決だ、と翔子の提案を却下する。

CPSの面々は誘拐事件の対策室へと急行する。結城は柘植から犯人とのネゴシエート（交渉）役を任され、誘拐犯からの電話に応対。誘拐犯は結城にある日血の着いた服を着ている巽と遭遇し、その日以来、帰って来ない人物がいると主張。結城は対話から誘拐犯の素性を探ろうと試みるが、上手く誘導出来ず、逆に誘拐犯から警察が事件の解明に動かないなら2時間後、直接巽と対話させろと要求され、要求に応じなければ子供は殺すと言い放たれて電話を切られてしまう。

一方、巽との面会を結城たちに却下された翔子は納得できず、一人で勝手に拘置所を訪問し、巽と面談を行う。巽は翔子との対話から、また外で自分に関わる事件が起こっていることを察知。翔子に事件の捜査に協力したいと言い出す。

結城は翔子が巽と勝手に面会し、しかも事件の詳細を話したことを非難するが、柘植は翔子の言葉を信じ、巽と誘拐犯を対話させるよう取り計らうことにする。巽は翔子や寺田（要潤）の立会いのもと、誘拐犯からの電話に応対する。ところが、巽はまだ発見されていない遺体はある、と語るがその場所を話すことなく、犯人を逆上させてしまい、電話は切られてしまう。

捜査は手詰まりかと思いきや、新堀(平岡祐太)の行動分析から犯人の居所を掴み、誘拐犯逮捕に至る。ところが、その犯人は既に少女を別の場所に移動させていた。尋問で口を割らせようとするが、巽の自供が得られなければ少女の居場所は話さない、という一点張りだった。
数時間後、警察の捜査により、少女は発見された。事件は解決、と思いきやCPSのメンバーは「まだ事件は終わっていない。巽の残された事件を追う」と、全ての事件解明に乗り出す。

そこで、巽のカウンセリングを行っていた精神科医のもとへ向かう翔子たち。その医師は「巽くんは、破壊衝動に悩んでいた。どうして、そんな衝動があるのか、苦しんでいるようだった。そこで、その原因があると考えられた幼少期の記憶を、退行催眠でみることにした。そこで、母親が父親を刺しているところを思いだしたようだった」と語った。

そのことが原因で、「自分は殺人犯の息子。自分は、生まれながらの殺人犯、モンスターだ」と考えるようになった。そこから、殺人を犯していくことになったのだという。ところが、その母親が父親を刺した事件は、過去の捜査資料を検索しても出てこなかった。そんな事件は存在していなかったのだ。

ところが、結城のとある思いつきで事件は急展開をみせる。それは母親の殺人事件ではなく、何らしらかの事故だったのではないか、と。結果、その事件は強盗事件で、夫妻はまきこまれ、父親が犯人に刺されてしまったのだった。それを巽は勘違いしていたのだ。その勘違いのせいで、巽は産みの母親を殺害したのだった。そこから、7人もの人を殺害していった。

巽の殺人の手口は「背中を四角に切り裂く」というものだった。真に残忍な犯行であれば、真正面から恐怖にゆがんだ顔をみたいのではないか、と考える翔子。そして、その背中を切り裂くという行動は、幼少期の「猫を生き返らそうとして、生き返るスイッチを探した」という妄想にあるのではないか、と考えた。

こうした考えを巽にぶつける翔子。「生まれながらのモンスターなんかいない」と言い切る翔子に、巽は泣き崩れた。その後、巽は死刑執行を迎えることとなった。

なお、誘拐犯は巽の弟だった。身重だった母親は、夫を殺害されてしまったショックから、将来を悲観して巽を公園に置き去りにしてしまったのだ。その後、弟を出産したのだった。母親の遺体を探し、巽の弟は誘拐を行ってしまったのだった。

柘植の捜査により彼女は発見されることになった。

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