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「麒麟の翼」のネタバレ・あらすじ

2012.03.06 (Tue)
【登場人物】
・青柳武彦:55歳男性。建築部品会社『カネセキ金属』に製造本部長として勤務。日本橋の麒麟の像の下で、倒れているところを警察官に発見される。胸部にはナイフが突き刺さっていた。
・八島冬樹:26歳男性。警察官に職務質問されたところ、逃亡。その際、交通事故に遭う。青柳武彦の鞄、財布を所持していたことから、被疑者と考えられた。
・中原香織:八島の同棲相手。妊娠中であった。
・青柳悠人:青柳武彦の長男。中学時代のプールでの水難事故に関与しており、その件で父親とは関係が悪化している。
・吉永友之:中学時代の青柳悠人の後輩。プールで溺れているところを発見される。その事故により、脳症を患い、昏睡状態にある。
・糸川:中学の数学教諭。水泳部の顧問。
・杉野達也、黒沢翔太:青柳悠人の友人。中学時代、水泳部に所属。プールでの水難事故に関与している。

【あらすじ】
日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。男の名前は青柳武彦。彼の胸にはナイフが刺さっていた。瀕死の状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。その後、彼は病院で死亡してしまう。

加賀と松宮も参画して事件の捜査が始まる。その中、事件直後に若い不審な男(八島冬樹)が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人(中原香織)。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。

一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。果たして、八島冬樹は真犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑む。

【ネタバレ】
・犯人は杉野達也だった。
・杉野は事件当日、青柳武彦に呼び出されていた。青柳武彦は、中学時代の水泳部の後輩・吉永友之が、プールで溺れ脳症を負った件に自身の息子・悠人、友人の杉野達也、黒沢翔太が関わっているのではないか、と考えていた。
・実際、悠人たちは日ごろのやっかみから、吉永友之の足を持って泳がすなどして、溺れさせたのだった。だが、糸川は問題となることを恐れ、悠人たちの関与していた事実を伏せ、飽くまでも事故、として警察に通報したのだった。
・自責の念にかられた杉野は、全てを話す。「罪を償おう。やり直すことはできる」と説得する青柳武彦だったが、推薦入学が決まっていた杉野は、その推薦がなくなることを恐れ、青柳武彦をナイフで刺してしまう。
・八島冬樹は、もう一度『カネセキ金属』で雇ってもらうように願い出るつもりで、青柳武彦の後を追っていた。その場に居合わせた八島冬樹は、同棲相手の中原香織が妊娠しているため、金を工面する目的で財布と鞄を盗んで立ち去ってしまう。
・青柳武彦は、最後の力を振り絞り、麒麟の像の下まで移動した。それは彼のダイイングメッセージだった。
・事故で重傷を負わせた吉永友之の母親は、ブログ『キリンノツバサ』を開設していた。そのブログには、吉永友之の近況などが掲載されていたのだった。
・贖罪のために悠人は、吉永友之の快気を祈念し、寺院に千羽鶴を折り、奉納していた。その写真を偽名で吉永友之の母親へ送っていた。それを知った青柳武彦は、息子たちに罪を償い、過ちを正すように促したのだった。



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