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鍵のかかった部屋 第04話「黒い牙」

2012.05.19 (Sat)
【登場人物】
・古溝俊樹:雑誌編集者。桑島雄司とともに、偏執的な蜘蛛コレクター。
・桑島雄司:有名な和菓子メーカー、胡蝶堂社長。
・桑島美香:桑島雄司の妻。
・榎本径:防犯コンサルタント。
・青砥純子:弁護士。

【あらすじ】
榎本径(大野智)は、青砥純子(戸田恵梨香)と芹沢豪(佐藤浩市)から、純子が住むマンションで起こった事件について聞く。

先日、和菓子店の社長・桑島が亡くなり、桑島が借りていた部屋にペットが残された。
しかし、桑島の妻・美香(白石美帆)はその世話を拒否、桑島の友人で生物系雑誌のライター・古溝(松尾諭)が申し出た引き渡しも拒んでいるという。困った古溝は通りがかりの純子に相談を持ちかけ、交渉の結果、美香は古溝が桑島に預けていた二匹については引き渡すと約束した。

引き渡しの日、純子と芹沢は、美香、古溝とともにペット部屋にやってきた。そこは、窓が閉め切られ、水槽が並ぶワイヤーシェルフで埋め尽くされた異様な空間だった。

水槽を見てペットが熱帯魚だと早合点した純子の前に、古溝が差し出したのはタランチュラだった。しかも、桑島は飼っていたクロドクシボグモという猛毒グモにかまれて死亡したという。警察は、水槽内の土に刺さっていたピンセットから、桑島は猛毒グモにエサをやろうとして指を咬まれたと推測した。

それらの話を聞いた榎本は、猛毒グモを扱うにしては桑島が不注意すぎると指摘。芹沢も、猛毒グモに咬まれて慌てて手を引っ込めたなら、ピンセットが土に刺さっていたのはおかしいと疑問を呈す。

芹沢は一連の話を、自分を取材に来た雑誌記者・矢口(浅見れいな)に得意げに聞かせる。事件に興味を持っていた矢口は、事前に聞き込みをしていて、美香が桑島とも姑(かとうかず子)とも険悪の仲で離婚の噂も出ていたらしい、と話した。

そんな折、水城里奈(能年玲奈)が古溝から電話だと芹沢に告げる。古溝は、美香がすべてのクモの引き渡しに応じることになったので芹沢にも立ち会って欲しいと頼む。    

その頃、榎本はペットショップで雑誌に載ったクロドクシボグモの写真を見ていた。それは、古溝が桑島の部屋で撮ったもので、そこにはふたつ並んだ水槽に、一匹ずつのクモがいた。

翌朝、純子に頼まれた榎本ほか、関係者がペット部屋に集まった。早速、古溝は水槽からクモを取り出し、個別のケースに入れ始めた。すると、桑島が気に入っていた「キャメロン」というクモがいない、と声を上げた。それを聞いた美香は、そのクモは桑島が亡くなる数日前に死んだ、と答えた。

その後、床にかがんだ古溝が、棚の下に手を入れ何かを掴んだ。芹沢は、それが殺人に関する証拠品だと思い、何を取ったのか、と詰め寄る。古溝は、「金太郎」というクモだと言うが信じず、取ったものを奪おうとする。そして、もみ合ううち、芹沢は「金太郎」に指を咬まれてしまう。驚いた美香は救急車を呼ぼうとするが、古溝がそれを制する。「金太郎」に咬まれても死ぬことはなく、消毒すれば大丈夫だからだという。それでも、必死に救急車を呼ぼうとする美香に、古溝はクモの毒性について知っているはずだろう、と諭した。

部屋の様子をじっと観察していた榎本は、犯人が密室を利用してどんな罠を仕掛けたかわかった、やはり桑島は殺されたのだ、と言った。

犯人は美香で、まず「キャメロン」を殺し、死骸から中身を抜き取りその皮をクロドクシボグモに被せたという。何も知らない桑島は、猛毒グモを「キャメロン」だと思い、手に取ってしまったため咬まれ死亡した。美香は、桑島の死亡を確認し、ピンセットを水槽のなかに立てると、猛毒グモを回収しようとした。しかし、クモを見つけることができなかった。そのため、芹沢がクモに咬まれたとき、猛毒グモと思い、大慌てしたのだ。美香は、それなら「キャメロン」の皮をかぶった猛毒グモを連れて来い、と榎本に迫った。榎本がクモのエサ用に飼われているコオロギの水槽を示すと、そこに、猛毒グモの死骸があった。エサを求めて水槽に入ったが、逆に多数いたコオロギのエサになってしまったのだ。追い詰められた美香は、ついに犯行を認めた。

【ネタバレ】
最初にペット部屋に入ったとき、桑島美香だけが靴を履いていた。美香は、桑島を毒殺した猛毒グモが室内にいる可能性を知っていたからだ。この猛毒グモは、犯人が犯行後に回収しようと思いながらも探し出せなかったもの。猛毒グモの失踪を知られるのを恐れていたから、古溝への引き渡しを拒んでいたのだ。

美香はクモの毒性について知っていたはずなのに、芹沢が毒性の弱い「金太郎」に咬まれたのを見てなぜあれほど慌てたのかというと、それは、「金太郎」を部屋で行方不明になっていた猛毒グモだと勘違いしたからだ。

では、その猛毒グモはどこにいるのか? クモはエサがなくても1ヵ月ほどは生きられるが、コオロギは1週間ほどしか生きられないという。桑島さんが亡くなって10日が過ぎているのにコオロギが元気なのはなぜか? そこにも何か謎があるはずだ。

犯人は「キャメロン」を殺して死骸から中身を抜き取り、その皮をクロドクシボグモに被せて何も知らない桑島が手に取るようにしむけた。回収出来なかった猛毒グモはエサを求めて入り込んだコオロギの水槽で、逆に雑食のコオロギに食べられてしまったのだ。

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