「鍵泥棒のメソッド」 あらすじ/ネタバレ
2012.09.23 (Sun)
1
桜井武史(堺雅人)は、まったく売れる見込みのない貧乏役者。部屋で自殺を考えたが失敗し、銭湯に行くことになる。そこで、羽振りのよさそうな男が転倒し頭を強打し気絶するのを目撃。そのどさくさに紛れて、鍵を自分のものと取り換え、彼になりすます事にする。だが、その男は"伝説の殺し屋"コンドウだった。
山崎信一郎(香川照之)は、"伝説の殺し屋"コンドウだった。山崎は、とある会社社長を暗殺することを依頼されていた。その社長は、ヤクザである工藤純一(荒川良々)と仕事をともにしていたが、工藤の金を横領していたことと、工藤の愛人を寝盗ったことで命を狙われていたのだった。いつものように仕事をこなしたが、その返り血が腕についていたことと、渋滞で車が動かないことから、近くの銭湯へ行くこととなった。
水嶋香苗(広末涼子)は、雑誌『VIP』の編集長だった。彼女は、とある理由から周囲に結婚を宣言した。だが、恋人もいないような状況であり、彼女は婚活を開始するのだった。そんな彼女が父親の見舞いで病院を訪れたとき、記憶喪失で途方に暮れている山崎に出会う。道を訊かれた水嶋香苗は山崎を区役所まで送り届ける。その後も、彼の記憶を辿る手がかりを探す手伝いを始める。
2
桜井武史(堺雅人)は、山崎の金を勝手に遣い、知人への借金を返済していた。そして、山崎の病室を訪れると山崎が記憶喪失であることを知る。ついには山崎のマンションをつきとめる。変装道具や拳銃をみつけ、山崎の正体に疑問を持ちだした頃、一本の電話が鳴った。それはヤクザ・工藤純一(荒川良々)の手下からの電話だった。報酬を渡したい、とのことで彼は呼び出される。
山崎信一郎(香川照之)は、必死で自身の記憶を取り戻そうと必死になっていた。銭湯のロッカーの内容物から、桜井と間違われ、彼は桜井のアパートで暮らし始めた。そして、役者としての道を歩み始めていた。そんな中、水嶋香苗は記憶を取り戻す手伝いをしてくれたり、料理をしてくれたりと、なにかと世話を焼いてくれていた。
水嶋香苗(広末涼子)は、婚活を続けていた。その一方で、山崎(香川)に何か心惹かれるものを感じ始めていた。ある日、山崎に「結婚してください」と告げる。急過ぎる展開に山崎は戸惑うも、その申し出を受け入れる。水嶋は、出版社のアルバイトを紹介し、一緒に働き始める。だが、その最中に父親の訃報が彼女に届く。水嶋が急に結婚することを宣言したのは、余命いくばくもない父親に花嫁姿を見せるためだったのだ。
3
桜井武史(堺雅人)は、ヤクザ・工藤に「横領した社長の女から、カネのありかを吐かせ、女も始末して欲しい」と依頼される。桜井は仕方なくその仕事を引き受ける。だが、社長の女はスーパーのパートの仕事をしており、中学生の息子と団地住まい。カネがあるようには思えなかった。女を救おうと、桜井は山崎の金を遣い、潜伏先を用意して逃亡の出助けを行うことにした。だが、その話を女にしているところを盗聴され、計画は頓挫する。桜井は工藤のもとから命からがら逃亡した。
山崎信一郎(香川照之)は、水嶋香苗の父親の葬儀に参列した。その後、父親の思い出の品であるレコード(ベートーヴェンの弦奏四重楽奏)を香苗とともに聴いていた。そのレコードを聴いていた最中、山崎は自身の記憶を取り戻す。その曲は、自身も思い入れのある曲だったのだ。記憶を取り戻した山崎は、佳苗の元から姿を消し、自分のマンションに戻った。
水嶋香苗(広末涼子)は、結婚する理由がなくなったにも関わらず、山崎と結婚することを心に決めていた。山崎が不意に居なくなってから、山崎の尾行を始めていた。
4
桜井武史(堺雅人)は、山崎のマンションに逃げ帰ると、そこには本物の山崎が居た。山崎は記憶を取り戻していた。そんな二人のもとに、桜井を尾行していたヤクザ・工藤がやってきた。隣室に逃げ込んで工藤をやり過ごし、山崎は桜井に「"コンドウ"の殺害を偽装し、工藤から逃れる」ことを提案される。実は、山崎は便利屋であり、殺し屋では無かったのだ。工藤が殺害を依頼した社長も殺害したのではなく、殺害を偽装して逃亡させていたのだった。
山崎信一郎(香川照之)は、桜井とともに、"コンドウ"の殺害を偽装することにした。その場面を工藤に見せ、信じさせることとした。ところが、その場に水嶋香苗(広末涼子)がやってきてしまう。偽装工作どころではなくなり、3人で工藤から逃亡する。
水嶋香苗(広末涼子)は、尾行していた山崎の奇妙な行動に、堪らず声をかけた。すると、急に車に乗らされて走りだされたのだった。逃亡先で山崎の正体は役者ではなく、便利屋であることが告げられる。山崎は、「なんとかする。連絡がなかったら警察に逃げこめ」と指示される。
5
桜井武史(堺雅人)は、山崎からの連絡を受けた。ところが、山崎は自身のマンションで工藤に捕獲されてしまう。桜井は工藤から「社長の女と金を用意しろ。さもなくば、コイツ(山崎)を殺す」と脅される。桜井は、仕方なく社長の女の部屋に忍び込み、カネのありかを探し始める。
水嶋香苗(広末涼子)は、桜井とともにカネのありかを探していた。そんな中、社長の女が帰宅してきた。そこで、桜井は盗聴されていることを逆手にとり、社長の女、香苗とともに一世一代の芝居を打つことにした。
山崎信一郎(香川照之)は、「"コンドウ"を殺します。その代わり、工藤さんのもとで働かせてください」と申し出る。工藤は居場所を吐くように山崎に告げていたが、そんな最中に部下から社長の女の部屋に、コンドウが現れ、今まさに女を殺害しようとしている、と告げる。工藤、山崎たちはその部屋に急行することになった。
6
桜井武史(堺雅人)は、工藤たちが部屋に入ってきたところで、「女と子供を殺害した。女には子供を殺すと脅したが、カネのありかを口にしなかった」と告げた。部屋には社長の女と、詰襟の学生服を来た香苗の偽装死体が転がっていた。だが、血液の生臭いニオイがしないことから、工藤はそれが芝居であることを見抜かれてしまう。
水嶋香苗(広末涼子)は、子供部屋のギターや飾られた絵、おもちゃなどがアンティークの非常に高価な品であることを見抜く。横領したカネは、そうした品に代えられている、と指摘した。「カネさえ手に入れば良い」と、工藤は桜井たちの動向に既に興味はなくなっていた。
山崎信一郎(香川照之)は、「"コンドウ"と女を始末します」と工藤に告げ、女を車のトランクに入れると、桜井、水嶋とともに部屋から走り去った。その前に、今まさに部屋の品々を運び出そうとしている工藤たちのことを、「空き巣が部屋に入っているようです」と警察に通報して。
山崎は、便利屋として社長の女を送り届けることにした。だが、その途中でふと衝動にかられ、水嶋香苗の元に走り出していた。山崎は水嶋と出会い、熱い抱擁を交わした。
一人寂しく家に帰った桜井は、階下の猫好きの女性と出会い、新たな恋の始まりを感じさせていた。
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桜井武史(堺雅人)は、まったく売れる見込みのない貧乏役者。部屋で自殺を考えたが失敗し、銭湯に行くことになる。そこで、羽振りのよさそうな男が転倒し頭を強打し気絶するのを目撃。そのどさくさに紛れて、鍵を自分のものと取り換え、彼になりすます事にする。だが、その男は"伝説の殺し屋"コンドウだった。
山崎信一郎(香川照之)は、"伝説の殺し屋"コンドウだった。山崎は、とある会社社長を暗殺することを依頼されていた。その社長は、ヤクザである工藤純一(荒川良々)と仕事をともにしていたが、工藤の金を横領していたことと、工藤の愛人を寝盗ったことで命を狙われていたのだった。いつものように仕事をこなしたが、その返り血が腕についていたことと、渋滞で車が動かないことから、近くの銭湯へ行くこととなった。
水嶋香苗(広末涼子)は、雑誌『VIP』の編集長だった。彼女は、とある理由から周囲に結婚を宣言した。だが、恋人もいないような状況であり、彼女は婚活を開始するのだった。そんな彼女が父親の見舞いで病院を訪れたとき、記憶喪失で途方に暮れている山崎に出会う。道を訊かれた水嶋香苗は山崎を区役所まで送り届ける。その後も、彼の記憶を辿る手がかりを探す手伝いを始める。
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桜井武史(堺雅人)は、山崎の金を勝手に遣い、知人への借金を返済していた。そして、山崎の病室を訪れると山崎が記憶喪失であることを知る。ついには山崎のマンションをつきとめる。変装道具や拳銃をみつけ、山崎の正体に疑問を持ちだした頃、一本の電話が鳴った。それはヤクザ・工藤純一(荒川良々)の手下からの電話だった。報酬を渡したい、とのことで彼は呼び出される。
山崎信一郎(香川照之)は、必死で自身の記憶を取り戻そうと必死になっていた。銭湯のロッカーの内容物から、桜井と間違われ、彼は桜井のアパートで暮らし始めた。そして、役者としての道を歩み始めていた。そんな中、水嶋香苗は記憶を取り戻す手伝いをしてくれたり、料理をしてくれたりと、なにかと世話を焼いてくれていた。
水嶋香苗(広末涼子)は、婚活を続けていた。その一方で、山崎(香川)に何か心惹かれるものを感じ始めていた。ある日、山崎に「結婚してください」と告げる。急過ぎる展開に山崎は戸惑うも、その申し出を受け入れる。水嶋は、出版社のアルバイトを紹介し、一緒に働き始める。だが、その最中に父親の訃報が彼女に届く。水嶋が急に結婚することを宣言したのは、余命いくばくもない父親に花嫁姿を見せるためだったのだ。
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桜井武史(堺雅人)は、ヤクザ・工藤に「横領した社長の女から、カネのありかを吐かせ、女も始末して欲しい」と依頼される。桜井は仕方なくその仕事を引き受ける。だが、社長の女はスーパーのパートの仕事をしており、中学生の息子と団地住まい。カネがあるようには思えなかった。女を救おうと、桜井は山崎の金を遣い、潜伏先を用意して逃亡の出助けを行うことにした。だが、その話を女にしているところを盗聴され、計画は頓挫する。桜井は工藤のもとから命からがら逃亡した。
山崎信一郎(香川照之)は、水嶋香苗の父親の葬儀に参列した。その後、父親の思い出の品であるレコード(ベートーヴェンの弦奏四重楽奏)を香苗とともに聴いていた。そのレコードを聴いていた最中、山崎は自身の記憶を取り戻す。その曲は、自身も思い入れのある曲だったのだ。記憶を取り戻した山崎は、佳苗の元から姿を消し、自分のマンションに戻った。
水嶋香苗(広末涼子)は、結婚する理由がなくなったにも関わらず、山崎と結婚することを心に決めていた。山崎が不意に居なくなってから、山崎の尾行を始めていた。
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桜井武史(堺雅人)は、山崎のマンションに逃げ帰ると、そこには本物の山崎が居た。山崎は記憶を取り戻していた。そんな二人のもとに、桜井を尾行していたヤクザ・工藤がやってきた。隣室に逃げ込んで工藤をやり過ごし、山崎は桜井に「"コンドウ"の殺害を偽装し、工藤から逃れる」ことを提案される。実は、山崎は便利屋であり、殺し屋では無かったのだ。工藤が殺害を依頼した社長も殺害したのではなく、殺害を偽装して逃亡させていたのだった。
山崎信一郎(香川照之)は、桜井とともに、"コンドウ"の殺害を偽装することにした。その場面を工藤に見せ、信じさせることとした。ところが、その場に水嶋香苗(広末涼子)がやってきてしまう。偽装工作どころではなくなり、3人で工藤から逃亡する。
水嶋香苗(広末涼子)は、尾行していた山崎の奇妙な行動に、堪らず声をかけた。すると、急に車に乗らされて走りだされたのだった。逃亡先で山崎の正体は役者ではなく、便利屋であることが告げられる。山崎は、「なんとかする。連絡がなかったら警察に逃げこめ」と指示される。
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桜井武史(堺雅人)は、山崎からの連絡を受けた。ところが、山崎は自身のマンションで工藤に捕獲されてしまう。桜井は工藤から「社長の女と金を用意しろ。さもなくば、コイツ(山崎)を殺す」と脅される。桜井は、仕方なく社長の女の部屋に忍び込み、カネのありかを探し始める。
水嶋香苗(広末涼子)は、桜井とともにカネのありかを探していた。そんな中、社長の女が帰宅してきた。そこで、桜井は盗聴されていることを逆手にとり、社長の女、香苗とともに一世一代の芝居を打つことにした。
山崎信一郎(香川照之)は、「"コンドウ"を殺します。その代わり、工藤さんのもとで働かせてください」と申し出る。工藤は居場所を吐くように山崎に告げていたが、そんな最中に部下から社長の女の部屋に、コンドウが現れ、今まさに女を殺害しようとしている、と告げる。工藤、山崎たちはその部屋に急行することになった。
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桜井武史(堺雅人)は、工藤たちが部屋に入ってきたところで、「女と子供を殺害した。女には子供を殺すと脅したが、カネのありかを口にしなかった」と告げた。部屋には社長の女と、詰襟の学生服を来た香苗の偽装死体が転がっていた。だが、血液の生臭いニオイがしないことから、工藤はそれが芝居であることを見抜かれてしまう。
水嶋香苗(広末涼子)は、子供部屋のギターや飾られた絵、おもちゃなどがアンティークの非常に高価な品であることを見抜く。横領したカネは、そうした品に代えられている、と指摘した。「カネさえ手に入れば良い」と、工藤は桜井たちの動向に既に興味はなくなっていた。
山崎信一郎(香川照之)は、「"コンドウ"と女を始末します」と工藤に告げ、女を車のトランクに入れると、桜井、水嶋とともに部屋から走り去った。その前に、今まさに部屋の品々を運び出そうとしている工藤たちのことを、「空き巣が部屋に入っているようです」と警察に通報して。
山崎は、便利屋として社長の女を送り届けることにした。だが、その途中でふと衝動にかられ、水嶋香苗の元に走り出していた。山崎は水嶋と出会い、熱い抱擁を交わした。
一人寂しく家に帰った桜井は、階下の猫好きの女性と出会い、新たな恋の始まりを感じさせていた。
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