「アウトレイジ ビヨンド」のネタバレ・あらすじ
2012.10.06 (Sat)
前回のあらすじ:「アウトレイジ」のネタバレ
・大友(北野武):元・大友組親分。前作の抗争で10年の刑期を受け、5年後に仮出所することとなった。
山王会
・加藤(三浦友和):会長
・石原(加瀬亮):若頭
・舟木(田中哲司):前会長のボディーガード、現会長の側近
・富田(中尾彬):幹部、白山、五味と兄弟分
・白山(名高達男):幹部
・五味(光石研):幹部
花菱会:関西最大の暴力団組織
・布施(神山繁):会長
・西野(西田敏行):若頭
・中田(塩見三省):幹部
・城(高橋克典):幹部
木村一派
・木村(中野英雄):前作で刑務所に入所することとなったが、その後出所。バッティングセンターを経営していた。
・嶋(桐谷健太):父親が木村の子分であり、その縁で木村を慕っていた。
・小野(新井浩文):同上。
警視庁組織犯罪対策課
・片岡(小日向文世)
・繁田(松重豊):片岡の部下
発端は、マル暴の刑事・山本が撲殺され、海に車ごと沈められていたことだった。隣には、女性の遺体も同乗しており、国交省大臣の愛人であった。山本は、片岡刑事(小日向文世)の部下であり、山王会との仲介役として後釜となっていた人物である。
山王会は以前の抗争から5年経ち、その勢力を拡大しつづけていた。政治の世界までその勢いは及び、山本の殺害を契機に、警視庁内で問題視されるようになった。そこで、片岡刑事(小日向文世)は富田(中尾彬)を使い、花菱会と手を組ませて山王会会長・加藤(三浦友和)を引きずり下ろすことを目論む。だが、花菱会は富田(中尾彬)の不穏な動きを加藤(三浦友和)に密告し、富田(中尾彬)の謀反はあえなく失敗する。
次に、片岡刑事(小日向文世)は、木村(中野英雄)と大友(北野武)を引き合わせ、加藤(三浦友和)と石原(加瀬亮)にケジメをつけさせることを提案する。木村(中野英雄)と大友(北野武)は和解し、過去の因縁は水に流すこととした。だが、大友(北野武)は仮出所後に再び抗争を起こすことを考えていない、と片岡刑事(小日向文世)の提案は拒絶する。大友(北野武)は、韓国系マフィアのフィクサーのもとを頼っていた。
だが、元親分である大友(北野武)の影に怯え、執拗に部下に探させて殺害させようとしていた石原(加瀬亮)によって大友(北野武)の心境は変わっていった。山王会の刺客により大友(北野武)はホテルで刺され、さらに仇討ちに加藤(三浦友和)の元へ向かった嶋(桐谷健太)、小野(新井浩文)が殺害されたことで、仇をとることを大友(北野武)は決める。花菱会の会長の元へ出向き、木村(中野英雄)とともに杯をもらいにいく。花菱会幹部は、大友(北野武)らに杯を与えることを拒否していたが、木村(中野英雄)が小指を噛み切って詰めたことにより事態は収拾する。花菱会の協力を得て、大友(北野武)たちは山王会の幹部殺害に踏み切っていった。
舟木(田中哲司)は、前会長のボディーガードだった。前会長殺害時には加藤(三浦友和)の指示で現場におらず、"口止め"により加藤会長(三浦友和)に取り立てられていた。大友(北野武)は、舟木(田中哲司)を拉致し脅し、加藤(三浦友和)による前会長殺害を自供させる。そのボイスレコーダーを大友(北野武)は、花菱会会長に渡した。花菱会会長は、「石原(加瀬亮)が謀反を起こし、この自供を録音した」と告げる。加藤(三浦友和)会長は、石原(加瀬亮)を木村(中野英雄)の元へ向かわせ、殺害させる。
さらに、花菱会会長は、そのボイスレコーダーの音声を山王会幹部全員に送りつけ、幹部たちは加藤(三浦友和)に反旗を翻した。幹部たちの支えを失った加藤(三浦友和)は会長を辞することになった。全てに片がついてきたため、木村(中野英雄)は大友(北野武)と一緒に「花菱会に組をもらおう」と提案する。だが、大友(北野武)は固辞し、「木村組の若い衆で良い」と木村のもとを去る。
加藤(三浦友和)は、会長職を辞した後、大友(北野武)に刺殺された。この刺殺事件により、木村組は家宅捜索を受ける。その直後、片岡(小日向文世)指示により、木村(中野英雄)は射殺される。「大友の遣い」と名乗った人物による殺害であったため、「破門された大友(花菱会が指示し、木村組が山王会と手打ちにするために、木村に大友を破門させた)が恨み、木村を殺害したのでは」と疑われていた。
木村の葬儀に出席する大友(北野武)を、片岡刑事(小日向文世)は待っていた。そこに丸腰で現れた大友(北野武)へ、片岡刑事(小日向文世)は拳銃を渡す。その拳銃を手にした大友(北野武)は安全装置を外すと、そのまま片岡刑事(小日向文世)を射殺した。
片岡刑事(小日向文世)は、繁田(松重豊)に「これで終わったと思うな。俺のやりかたを見ておけ」と話している。大友(北野武)が葬儀参列にやってくることで(当然、片岡が参列を提案したと思われるが)、山王会と花菱会の抗争が起こることを期待していたのではないか。
片岡刑事(小日向文世)が、大友(北野武)が参列中に山王会の者に殺害されることを計画し、拳銃に花菱会の者の指紋がついている、もしくは花菱会の拳銃と同定されれば(指紋がつかないように、あえてハンカチで拳銃を触っていた)、「花菱会に依頼されて大友(北野武)がやってきた」と考えられ、山王会と花菱会の抗争が始まる、と目論んでいたとも考えられる。
だが、結果としてはこうした目論みを大友(北野武)は看破し、わざわざ葬儀会場に出向き、片岡刑事(小日向文世)を殺害するに至ったのではないだろうか。片岡刑事(小日向文世)を生かしておけば、今後も自身に火の粉が振りかかる危険性もあったわけであり、殺害する必要があったと思われる。
繁田(松重豊)は、片岡刑事(小日向文世)に「自分は(山王会、花菱会の抗争を見守ることを)降りる」と告げ、葬儀会場から去る。実は、繁田(松重豊)は大友(北野武)と繋がっていたのではないだろうか。山王会と花菱会の抗争を起こすことを考えていた片岡刑事(小日向文世)の発言を、大友(北野武)に知らせていたとも考えられる。
「アウトレイジ」のネタバレ
映画「アウトレイジ 最終章」あらすじ・ネタバレ・結末
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登場人物
・大友(北野武):元・大友組親分。前作の抗争で10年の刑期を受け、5年後に仮出所することとなった。
山王会
・加藤(三浦友和):会長
・石原(加瀬亮):若頭
・舟木(田中哲司):前会長のボディーガード、現会長の側近
・富田(中尾彬):幹部、白山、五味と兄弟分
・白山(名高達男):幹部
・五味(光石研):幹部
花菱会:関西最大の暴力団組織
・布施(神山繁):会長
・西野(西田敏行):若頭
・中田(塩見三省):幹部
・城(高橋克典):幹部
木村一派
・木村(中野英雄):前作で刑務所に入所することとなったが、その後出所。バッティングセンターを経営していた。
・嶋(桐谷健太):父親が木村の子分であり、その縁で木村を慕っていた。
・小野(新井浩文):同上。
警視庁組織犯罪対策課
・片岡(小日向文世)
・繁田(松重豊):片岡の部下
ストーリー
発端は、マル暴の刑事・山本が撲殺され、海に車ごと沈められていたことだった。隣には、女性の遺体も同乗しており、国交省大臣の愛人であった。山本は、片岡刑事(小日向文世)の部下であり、山王会との仲介役として後釜となっていた人物である。
山王会は以前の抗争から5年経ち、その勢力を拡大しつづけていた。政治の世界までその勢いは及び、山本の殺害を契機に、警視庁内で問題視されるようになった。そこで、片岡刑事(小日向文世)は富田(中尾彬)を使い、花菱会と手を組ませて山王会会長・加藤(三浦友和)を引きずり下ろすことを目論む。だが、花菱会は富田(中尾彬)の不穏な動きを加藤(三浦友和)に密告し、富田(中尾彬)の謀反はあえなく失敗する。
次に、片岡刑事(小日向文世)は、木村(中野英雄)と大友(北野武)を引き合わせ、加藤(三浦友和)と石原(加瀬亮)にケジメをつけさせることを提案する。木村(中野英雄)と大友(北野武)は和解し、過去の因縁は水に流すこととした。だが、大友(北野武)は仮出所後に再び抗争を起こすことを考えていない、と片岡刑事(小日向文世)の提案は拒絶する。大友(北野武)は、韓国系マフィアのフィクサーのもとを頼っていた。
だが、元親分である大友(北野武)の影に怯え、執拗に部下に探させて殺害させようとしていた石原(加瀬亮)によって大友(北野武)の心境は変わっていった。山王会の刺客により大友(北野武)はホテルで刺され、さらに仇討ちに加藤(三浦友和)の元へ向かった嶋(桐谷健太)、小野(新井浩文)が殺害されたことで、仇をとることを大友(北野武)は決める。花菱会の会長の元へ出向き、木村(中野英雄)とともに杯をもらいにいく。花菱会幹部は、大友(北野武)らに杯を与えることを拒否していたが、木村(中野英雄)が小指を噛み切って詰めたことにより事態は収拾する。花菱会の協力を得て、大友(北野武)たちは山王会の幹部殺害に踏み切っていった。
舟木(田中哲司)は、前会長のボディーガードだった。前会長殺害時には加藤(三浦友和)の指示で現場におらず、"口止め"により加藤会長(三浦友和)に取り立てられていた。大友(北野武)は、舟木(田中哲司)を拉致し脅し、加藤(三浦友和)による前会長殺害を自供させる。そのボイスレコーダーを大友(北野武)は、花菱会会長に渡した。花菱会会長は、「石原(加瀬亮)が謀反を起こし、この自供を録音した」と告げる。加藤(三浦友和)会長は、石原(加瀬亮)を木村(中野英雄)の元へ向かわせ、殺害させる。
さらに、花菱会会長は、そのボイスレコーダーの音声を山王会幹部全員に送りつけ、幹部たちは加藤(三浦友和)に反旗を翻した。幹部たちの支えを失った加藤(三浦友和)は会長を辞することになった。全てに片がついてきたため、木村(中野英雄)は大友(北野武)と一緒に「花菱会に組をもらおう」と提案する。だが、大友(北野武)は固辞し、「木村組の若い衆で良い」と木村のもとを去る。
加藤(三浦友和)は、会長職を辞した後、大友(北野武)に刺殺された。この刺殺事件により、木村組は家宅捜索を受ける。その直後、片岡(小日向文世)指示により、木村(中野英雄)は射殺される。「大友の遣い」と名乗った人物による殺害であったため、「破門された大友(花菱会が指示し、木村組が山王会と手打ちにするために、木村に大友を破門させた)が恨み、木村を殺害したのでは」と疑われていた。
木村の葬儀に出席する大友(北野武)を、片岡刑事(小日向文世)は待っていた。そこに丸腰で現れた大友(北野武)へ、片岡刑事(小日向文世)は拳銃を渡す。その拳銃を手にした大友(北野武)は安全装置を外すと、そのまま片岡刑事(小日向文世)を射殺した。
片岡刑事(小日向文世)の目論みに関する考察
片岡刑事(小日向文世)は、繁田(松重豊)に「これで終わったと思うな。俺のやりかたを見ておけ」と話している。大友(北野武)が葬儀参列にやってくることで(当然、片岡が参列を提案したと思われるが)、山王会と花菱会の抗争が起こることを期待していたのではないか。
片岡刑事(小日向文世)が、大友(北野武)が参列中に山王会の者に殺害されることを計画し、拳銃に花菱会の者の指紋がついている、もしくは花菱会の拳銃と同定されれば(指紋がつかないように、あえてハンカチで拳銃を触っていた)、「花菱会に依頼されて大友(北野武)がやってきた」と考えられ、山王会と花菱会の抗争が始まる、と目論んでいたとも考えられる。
だが、結果としてはこうした目論みを大友(北野武)は看破し、わざわざ葬儀会場に出向き、片岡刑事(小日向文世)を殺害するに至ったのではないだろうか。片岡刑事(小日向文世)を生かしておけば、今後も自身に火の粉が振りかかる危険性もあったわけであり、殺害する必要があったと思われる。
繁田(松重豊)の行動について
繁田(松重豊)は、片岡刑事(小日向文世)に「自分は(山王会、花菱会の抗争を見守ることを)降りる」と告げ、葬儀会場から去る。実は、繁田(松重豊)は大友(北野武)と繋がっていたのではないだろうか。山王会と花菱会の抗争を起こすことを考えていた片岡刑事(小日向文世)の発言を、大友(北野武)に知らせていたとも考えられる。
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