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「象の背中」ネタバレ・あらすじ

2013.01.05 (Sat)
48歳の中堅不動産会社部長・藤山幸弘(役所広司)は、妻・美和子(今井美樹)と2人のしっかり者の子ども俊介(塩谷瞬)と、はるか(南沢奈央)との幸せな家族4人暮らし。会社での地位も得て、順風満帆に思えた生活は、突然の「末期肺癌、余命半年」の宣告で一変する。

宣告を受け、藤山が選択したのは、延命治療ではなく「死ぬまで生きる」決意をし、大切な人たちに見守られて死ぬことだった。大学生の長男・俊介の他、若いコピーライターの愛人・青木悦子(井川遥)に自分が癌であることを真っ先に告げ弱音を吐くが、23年間連れ添った妻・美和子と高校生の長女・はるかには余命の宣告の事実を告げないことを決める。

藤山は、残された時間に今まで出会った大切な人たちと直接会って、自分なりの別れを告げようと決意する。思いを伝えられなかった初恋の相手(手塚理美)は、幸弘を覚えてはいなかった。喧嘩別れした高校時代の親友(高橋克実)は、家業の酒屋を継いで元気に働いていた。たまたま病院で顔を合わせた取引先の元社長(笹野高史)は、幸弘の勤め先によって倒産に追い込まれた怒りを忘れてはいなかった。絶縁していた兄(岸部一徳)は、温かく幸弘を受け入れてくれた。

病魔は確実に肉体を蝕んでいた。その気配を、娘のはるか(南沢奈央)は敏感に悟る。やがて、会社内で倒れたことによって、幸弘の病名も明らかになる。事実を隠していたことにショックを受ける美和子だが、死期を悟った象とは正反対に、「今」を生き抜こうとする夫を、妻は懸命に支えることを決意する。

時は過ぎ、さらに病状は悪化していく。一通りやりつくした藤山はホスピスに入りたくなり、長年口も聞いていなかった実兄・幸一(岸部一徳)に死後の家族の生活費1400万円を工面してもらう。

海辺のホスピスで、スイカを片手に死にたくないと本音を語る主人公の横で、何も言えない兄。自由気ままに行動する藤山を美和子は、寛大に見守っている。ホスピスに入った藤山は、愛する悦子にまた会いたい一心で呼んでしまうが、会いに来た時に妻と遭遇してしまう。

愛人だと見抜いた美和子は悦子に深々と頭を下げお礼を言う。藤山は自分が死んだら悦子に分骨してほしいと兄に頼み、受け入れられる。化粧もこなし綺麗に着飾ってホスピスで看病する妻に、藤山はラブレターを渡してプロポーズをする。美和子は「もし、もう一度生まれ変わっても、私にプロポーズしてくれますか?」と応じる。藤山は愛している家族のことを考えながら、死を迎える。

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