「板尾創路の脱獄王」あらすじ・ネタバレ
2013.08.19 (Mon)
起:脱獄を繰り返す鈴木雅之
昭和初期。信州第二刑務所に1人の男が移送されてくる。彼の名は鈴木雅之(板尾創路)。胸に逆さ富士の刺青を入れたその男は、無口で物静かな様相とは裏腹に、拘置所を二度も脱走した曰く付きの囚人だった。噂通り、収監されて一時間も経たないうちにまんまと脱獄。必死の捜索により、近くの線路で身柄を取り押さえるが、看守長の金村(國村隼)は、この男には何かあると直感する。
承:監獄島送りとなった鈴木雅之
通常ならとっくに釈放されている無銭飲食という微罪にもかかわらず、脱走を繰り返したことで鈴木の刑期は計り知れないほど膨らんでいた。
かつては看守長だった金村も、その実直さが司法省のトップ、上羅(石坂浩二)の目に止まり、政府高官の1人となっていた。ある日、ふと目を止めた書類に“鈴木雅之”の名を発見。そこには“監獄島送り”と記されていた。“監獄島”とは、もはや戸籍すら抹消され、一度入ったものは二度と社会に戻ることはないという究極の奈落だった。
転:鈴木雅之が脱獄を繰り返す理由
鈴木の最期を予感しながらも、何故か言いようのない気持ちに襲われる金村は、鈴木の最期を見届けたいと、自ら警護を申し出る。
監獄島には、「胸に富士山の刺青がある男」がいる。その男とは、鈴木の父親であった。金村はそのことに気づき、「鈴木は逃げてたんじゃない。ここ(監獄島)へ向かってたんだ」と気づいたのだった。
結:鈴木雅之、監獄島を脱出する
監獄島の1室には、2人の老人がいた。1人は、無反応。しかし、もう一人は、鈴木と目を合わせたまま動かない。
鈴木は、後者の老人を父親と思い、連れて監獄島を脱出する。一方、金村たちは2人の老人のいた部屋を訪れる。1人残された老人の胸を見ると、そこには富士山の刺青があったのだった。金村は、「鈴木…間違ってるぞ」と呟くのだった。
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