注意：
以下は、映画の時系列とは大きく異なる部分もあります。
レナードの時系列にできるだけ沿って掲載しております。

起：復讐に燃えるレナードという男

ある日、主人公・レナードの妻が、自宅に押し入った何者かに強姦され、殺害されてしまう。レナードは現場にいた犯人の一人を銃で撃ち殺すが、犯人の仲間(J・G)に突き飛ばされそのときの外傷で、10分間しか記憶が保てない前向性健忘になってしまう。

復讐のために犯人探しを始めたレナードは、自身のハンデをメモをすることによって克服し、目的を果たそうとする。出会った人物や訪れた場所はポラロイドカメラで撮影し、写真にはメモを書き添え、重要なことは自分の体に刺青として彫り込んだ。

承：復讐は完遂されていた

レナードは警官であるテディの協力を得てJ・Gを見つけ出して殺害する。だが、テディに「ある事実」を明かされる。

実は、レナードが殺害したのはJ・Gではなく、麻薬密売組織の人間であるジミーだった。悪徳警官・テディはジミーとトラブルを起こしており、レナードにジミーを殺害させたのだった。レナードはテディの協力を得て、すでに本物のJ・Gを見つけ出して殺害していた。

その際に、テディは、喜ぶレナードの写真を撮影していたのだった。だが、レナードは復讐を果たしたことを忘れてしまっていた。

さらに、レナードは妻をインシュリンの過剰投与により殺害してしまったことを認められず、サミーなる人物を創出し、彼に関わるエピソードを真実だと思いむようになっていたのだ。

復讐が既に遂行されていたと認めると、自分の生きがいをなくしてしまう。そこで、レナードはその事実を意図的に忘れようとする。真実を握っているテディの言うことを信じないよう、ポラロイド写真に「彼を信じるな」とメモする。そして、テディの車のナンバーを"THE FACTS 6"として彫った。

転：新たな"協力者"ナタリー

レナードはテディの語った事実に憤り、ジミーの乗ってきたジャガーに乗り込み、笑いながら映る自分の写真とジミーの死体の写真を燃やす。

そして焦げた写真をポケットに突っ込み、テディの写真に「こいつのウソを信じるな」と書き込む。テディの持ってきたジミーのスーツを着ると、その中にバーのコースターがあったため、そのバーへと向かい、ジミーの恋人であるナタリーに出会う。

ジミーの車、スーツを着ていたため、ナタリーはレナードをジミーだと見間違う。そして、レナードはナタリーに、「ドッドというジミーと同じく麻薬密売組織で働く男に、『ジミーと金のありかを教えろ』と付け狙われている」ことを知らされる。

結：テディを殺害するレナード

レナードは、ジミーの車のナンバーを教えており、ドッドに命を狙われる。逃げることに成功した後、レナードはドッドのモーテルで待ちぶせ、殴り倒す。ところが、なぜドッドにそのようなことをするのか思い出せず、呼び出したテディとともに、ドッドを街外れで解放する。

その後、ナタリーと会ったレナード。ナタリーは、"THE FACTS 6"として彫り込んでいた車のナンバーの所有者を調べてきていたのだった。それは当然、テディが所有している車のナンバーであった。そして、彼の免許証のコピーを渡す。レナードは免許証の写真を見て、テディの写真を取り出し、『犯人だ』『殺せ』と書きつける。

その後、テディを呼び出したレナードは、テディを射殺したのだった。


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