「ファイト・クラブ」あらすじ・ネタバレ
2013.10.01 (Tue)
起:ジャック、タイラーと出会う
ジャック(エドワード・ノートン)は保険会社に勤め、高級コンドミニアムに、イケアのデザイン家具、職人手作りの食器、カルバン・クラインやアルマーニの高級ブランド衣類などを強迫観念に駆られるように買い揃え、物質的には不自由なく暮らしていた。
だが、彼は不眠症に悩み、さまざまな病気を抱える人々が集まる「支援の会」に通い始め、そこで泣くことに快感を覚えるようになる。
末期ガン患者や結核患者などの自助グループにニセ患者として通うようになるが、彼と同じように、「支援の会」にニセ患者として通う、マーラ(ヘレナ・ボナム・カーター)に出会い、泣くことができなくなり、再び不眠症が悪化してしまう。
そんなある日、出張中に自宅のコンドミニアムで爆発事故が起こり、出張先の飛行機でジャックは石鹸の行商人であるタイラー(ブラッド・ピット)と知り合う。タイラーはエステサロンのゴミ箱から人間の脂肪を盗み出し、石鹸を作って売っていた。
承:ファイトクラブの設立
タイラーは自分を力いっぱい殴れという。殴り合いでぼろぼろになった二人は、痛みの中で生きている実感を取り戻した気になった。
数日後、ジャックとタイラーは再び酒場の駐車場で殴り合う。次第に見物人は増え、ついにタイラーは酒場の地下室を借りて互いに殴り合う「ファイトクラブ」の設立を宣言する。
ある日マーラから僕に、薬の飲みすぎで死にそうだから助けてほしいという電話がかかってくるが、ジャックは無視して受話器を放置した。しかしその受話器をタイラーが拾い、タイラーがマーラのところに向かった。タイラーとマーラは親密になり、僕との不安定な三人暮らしが始まる。
ジャックは、タイラーとマーラの猛烈なセックスの音と、タイラーが自分を置き去りにして「ファイト・クラブ」のメンバーたちとなにかを行っていることに苛立ちを感じ始める。
「ファイトクラブ」は会員が増え、全国に支部ができるまでになった。ついにクラブは、いたずらとテロを組織的に繰り返すようになる。
転:タイラー=ジャックの1つの人格
タイラーは、「実は自分はジャックの理想の姿、もう一つの人格(オルター・エゴ)だ」と明かす。不眠症になっていたのは、別人格のタイラーとして映画館やレストランで働いていたからであり、爆発事故の真相は、雑誌や流行に踊らされて買った品物ばかりの虚飾に満ちた部屋をタイラーとしての僕が破壊したのだ。
タイラーは、市内各所にある銀行・クレジットカードなど、資本主義システムをつかさどり全米の個人のローンや資産を管理する大企業各社のビルに対する同時爆破テロを計画していた。
結:タイラーの消失
強い衝撃と後悔に見舞われたジャックは、警察に電話するが、応対した警官までがタイラーの一味であった。爆破を止めるため深夜のビル街へと向かったが、そこで「タイラー」に捕らえられてしまう。
銃をつきつけられるが、「タイラーが銃を持っているということは、僕が銃を持っていることだ」と気づく。気づくと銃は僕の手に握られており、ジャックは自分で自分ののどを撃ち抜いた。
弾丸は急所をそれ、ジャックは死ななかったが別人格タイラーは消失した。ジャックは、マーラと抱き合うが、既にテロまでの時間はなかった。2人は手をつなぎ、金融会社の高層ビルが次々と崩壊する様を見ていた。
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