メインコンテンツ 映画のネタバレ ドラマのネタバレ 小説のネタバレ
サイトトップ映画のネタバレ ≫ 「謝罪の王様」あらすじ・ネタバレ

「謝罪の王様」あらすじ・ネタバレ

2013.10.05 (Sat)

起:典子、黒島に出会う


東京謝罪センター所長であり、「謝罪師」を生業とする黒島譲(阿部サダヲ)は、ケンカのような小さなトラブルから国家存亡の危機まで、ひと癖もふた癖もある依頼人から舞い込む様々な事件に遭遇。降りかかる難問を次から次へと謝罪のテクニックを駆使して解決していた。

承:東京謝罪センターの業務


CASE1:倉持典子(井上真央)の場合
司法書士を目指す帰国子女の倉持典子(井上真央)は、車の運転中に追突事故を起こしてしまい、車から現れたヤクザ風の男たちに対しうまく謝罪ができず、気が付くと組事務所で内容を読まないまま誓約書に判を押してしまう。それは「示談金400万円、毎月12万円の返済、利子が10日で3割、来週から大阪のデリヘルに就職」という最悪のものだった。

典子は、黒島譲に出会い、助けを求めた。黒島は、事前に顔面血だらけにして典子を連れて組事務所に乗り込み、謝り倒すのだった。さらに、連日組長にヨイショしし、結果、400万円の借金が40万円に減額されたのだった。

CASE2:沼田卓也(岡田将生)の場合
下着メーカーの中堅社員・沼田卓也(岡田将生)は、開けっ広げな性格が災いし、飲み会で酔った勢いで共同プロジェクトの担当者・宇部美咲(尾野真千子)にセクハラ三昧。さらには軽いノリで謝る沼田に対し、美咲は怒り心頭。結局、沼田はプロジェクトをはずされ、セクハラで訴えられてしまう。

美咲は、国際派弁護士の箕輪正臣(竹野内豊)に依頼し、民事訴訟を行う。一方、沼田卓也は、弁護士ではなく東京謝罪センターの黒島譲を頼る。黒島と典子は、弁護士の箕輪に面会に向かう。

黒島は卓也に謝罪の仕方を伝授するが、卓也の軽率さのため、ことごとく失敗。そこで、ある計画を思い立つ。

駅のホームである女性(典子)が声高に話していた。「人身事故で電車が遅れるって…飛び込んだのはセクハラで訴えられた男だそうだよ」と。美咲は慌てて駅を出る。橋(下は線路)まで来ると、卓也が空中を浮遊していた。そこでは、黒島が卓也のラバーマスクを被ってワイヤーによって吊り下がっていたのだった。美咲は卓也を追い込んでしまったと思い、後悔。和解することとなった。

CASE3:南部哲郎(高橋克実)と壇乃はる香(松雪泰子)の場合
大物俳優・南部哲郎(高橋克実)の息子が傷害事件を起こし、南部が謝罪会見を行うことになった。

そんな中、黒島が謝罪の指南をするが、芝居じみた謝罪で糾弾され結果は裏目に。仕方なく元妻の大物女優・壇乃はる香(松雪泰子)を引っ張り出すと、自身の出演舞台の十二単の衣装で登壇、宣伝までしてしまう始末。そして拘置所から出所した息子のTシャツには「Kill You Next Time」の文字が書かれていた。

典子は「2人ともカメラを通じて国民に謝罪しているけど、肝心の被害者には謝罪をしていない」と指摘。

南部とはる香は被害者に会い、謝罪する。
すると、被害者は「実は僕の方こそ悪かったんです。あの夜、街中で息子さんに絡んだんです…南部さんとはる香さんの悪口を言って、それまで押さえていた息子さんは、ついにキレました」と事実を告白したのだった。

転::東京謝罪センターの業務2


CASE4:箕輪正臣(竹野内豊)の場合
一流国際弁護士・箕輪正臣(竹野内豊)は、沼田の訴訟の弁護士であり、典子の大学時代の講師でもある。コロンビア大学卒、27ヶ国で弁護士資格を取得した完璧なエリート弁護士の彼だが、離婚して離れ離れになってしまった当時3歳だった娘(後に、典子と判明)に手を挙げてしまったことを今でも謝りたいと思っている。

手を上げてしまった理由としては、「下品なギャグをやった」からだという。下品なギャグとは、「腋毛ぼうぼう、自由の女神!」というものだったという(後に解決)。

CASE5:和田耕作(荒川良々)の場合
映画プロデューサー・和田耕作(荒川良々)がプロデュースした作品に、たまたまお忍びで来日していたマンタン王国・皇太子がエキストラ出演していたことが発覚。

マンタン王国皇族の肖像権侵害は懲役20年の重罪であることが判明し、黒島を介し謝罪に行くものの国の習慣や国民性の違いから誤解が生じ謝罪は失敗に終わる。

マンタン王国を舞台とした映画「バタールの丘」で、将軍役をしていた南部哲郎(高橋克実)も、土下座して謝罪するも、マンタン王国では、土下座は相手への侮辱行為であり、関係悪化してしまう。

正式に日本政府に謝罪を求めるという国際問題へと発展していく中、マンタン王国は日本との貿易停止を発表。打開策の見えない黒島は絶体絶命の窮地に追い込まれる(後に解決)。

結:黒島の過去、マンタン王国との和解


黒島譲(阿部サダヲ)が謝罪を生業にするようになった理由は、些細なものだった。人気ラーメン店「言語道断」で食事をしていたところ、店員の湯切りの水滴が顔に掛かった。

当の店員(松本利夫)に謝罪を求めるが、店側は謝罪はするものの店員には会せようとしなり。オーナーは金で解決しようとするが、黒島は納得しなかった。結局、店は潰れ、員から謝罪の言葉はないまま現在に至っていたのだった。

しかし、店員は突如として黒島と典子の前に現れたのだった。そして、「腋毛ぼうぼう、自由の女神!」「腋毛ぼうぼう、自由の女神!」と叫んだ。それこそ、土下座を越える究極の謝罪だという。このことに気づき、典子と父親(箕輪正臣)は和解する(CASE4の解決)。

この意味不明な行動と言動のルーツは、映画「バタールの丘」のラストにあった。南部演じる伝説の将軍は、謝罪する。マンタン語で話していたのだが、日本人には「腋毛ぼうぼう、自由の女神!」としか聞き取れない。

この謝罪方法を会得した黒島は、マンタンに向かい、「腋毛ぼうぼう、自由の女神!」と連呼。マンタン王国と日本政府は和解したのだった。

【関連記事】
「舞妓Haaaan!!!」あらすじ・ネタバレ


ネタバレ作品一覧

トップページへ「1分で分かるネタバレ
トップページ  |  13:08  |  映画のネタバレ

*All archives   *Admin