松本人志監督作品「R100」あらすじ・ネタバレ
2013.10.07 (Mon)
起:100歳の映画監督作品
100歳になる大御所監督(高橋昌也)は、5人の映画関係者に試写会を開いていた。その奇妙奇天烈な内容や、はたまた「本当に完成したのか?」という映画関係者たちの不安とは裏腹に試写会は始まる。
承:「映画」の内容
映画の内容は、都内有名家具店に勤務する片山貴文(大森南朋)が主人公で、テーマはSMであるというものだった。彼の妻・節子(YOU)は、遷延性意識障害で病院で寝たきり状態となっている(そのような病状になった理由は、語られない)。
そんな片山には、決して他人に言えない秘密があった。それは、ちょっとした気の迷いから入会してしまった謎の秘密クラブ「ボンデージ」から派遣される女王様の責めを受けなければならないということだった。契約は1年間で、途中退会はできないという。
以降、様々なタイプの個性的な6人の女王様が片山の日常生活の中に突然現れ、彼をこれまで味わったことのない世界へと誘う。しかしその内容は次第にエスカレートし、女性たちは彼の職場や家庭にも現れるようになる。耐えられなくなった片山は、プレイの中止を求めるが、まったく受け入れられない。
転:「映画」の荒唐無稽なストーリー
女王様1(冨永愛):冒頭で片山に強烈な回し蹴りを食らわし、その後も片山へ執拗に乱暴する。
女王様2(佐藤江梨子):片山が行った寿司屋に唐突に現れ、次々と出される寿司を潰していく。
女王様3(寺島しのぶ):職場のトイレに登場し、片山をなじる。
女王様4(大地真央):「声の女王様」と呼ばれる。片山に目隠しをさせ、妻の声真似で片山を追い詰める。
女王様5(渡辺直美):「唾液の女王様」と呼ばれる。声の女王様とともに、目隠しされた片山へ唾を垂らし続ける。階段の手すりが壊れて落ちて、死亡する。
女王様6(片桐はいり):「丸呑みの女王様」と呼ばれる。片山の妻と義理の父を丸呑みにする。
「ボンデージ」の支配人(松尾スズキ)は、片山の息子に渡していたSM人形に内臓していたカメラの録画映像を見て、「唾液の女王様」が殺害されたと勘違いする。そして、そのことを「ボンデージ」のCEOがそれを知るところになり、片山のもとへ忍者部隊とともに向かい、片山を殺害しようとする。
一方、それに応戦した片山は、女王様4(大地真央)と女王様6(片桐はいり)を殺害する。戦いはいつの間にやら終結し、CEOは片山を連れ出す。そして、「歓喜の歌」が響きわたった。
CEOとの関係を持った片山は妊娠し、グラビア撮影を行っている中、「映画」(100歳の映画監督制作)は終わる。
結:映画関係者たちの苦悩
この映画を見終わった映画関係者の表情はすぐれない。試写会の後、足早に劇場を出る彼らは、映画に関する疑問点を矢継ぎ早に喋り出す。一方、監督自身はそのような意見にどこ吹く風、満面の笑みで映画を見終えるのだった。
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