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松本人志監督作品「さや侍」あらすじ・ネタバレ

2013.10.07 (Mon)

起:捕らえられた「さや侍」


伊香藩水位微調役・野見勘十郎(野見隆明)は、ある出来事をきっかけに刀を捨て、無断で脱藩、一人娘のたえ(熊田聖亜)と共に流浪の旅を続けていた。

勘十郎の首には懸賞金がかけられ、三味線のお竜(りょう)、二丁短銃のパキュン(ROLLY)、骨殺師ゴリゴリ(腹筋善之介)といった賞金稼ぎから逃れ続ける勘十郎だったが、ある日遂に多幸藩の追っ手によって捕らえられてしまう。

承:勘十郎への「三十日の業」


多幸藩の殿様(國村隼)が勘十郎に処したのは「三十日の業」。母君を失った悲しみで笑顔をなくした若君を、一日一芸で三十日の間に笑わせられたら無罪放免、できなければ切腹というものだった。

翌日から、侍にとって生き恥をさらすのに似た三十日間の試練が始まる。殿様と若君、家老(伊武雅刀)らを前にお白州で芸を披露する勘十郎。だが鼻からうどんをすすり、腹踊りを見せるものの若君に笑いはない。たえは勘十郎の無様な芸に我慢がならず、牢屋敷の中で親子喧嘩を繰り返す。

そんな二人を見かねた見張り番の倉之助(板尾創路)と平吉(柄本時生)は、勘十郎に芸を授け始める。本来二人で行う相撲を敢えて一人でやる天涯孤独の業、赤と黒の金魚を飲み込み、自在に腹の中から吐き戻す天衣無縫の業、多幸藩特産の大ダコと戦う生死をかけた天下分け目の業。だが十五日を過ぎてなお、若君に笑う気配は見られなかった。

転:勘十郎の過去


たえは倉之助に、三十日の業を試しに城の外で披露したいと提案する。大勢の見物客が詰めかけた浜辺で、大仕掛けの人間大筒に挑む勘十郎に湧く歓声。再びお白州に移り、勘十郎は人々の声援を背に必死に様々な芸を繰り出すが、人間花火の芸を披露した時、そのあおりを受け、若君は手に怪我を負ってしまう。

たえは、倉之助の助けを借りて若君の部屋を密かに訪問。薬草を手渡しながら、たえは、若君と同じように自分も流行病で母上を亡くし、それ以来、勘十郎は刀を手にしなくなったと告白する。

結:勘十郎の選択


やがて三十日の業も遂に最終日を迎えようとしていた。ひたむきに頑張り続ける勘十郎の姿に、殿様は心動かされていた。そして、切腹直前、辞世の句を詠むことで若君を笑わせる最後のチャンスを与えたのだった。

辞世の句を詠む際、殿様は若君の顔を傘で隠した。もし笑わなくても、笑ったことにし、勘十郎を放免することにしようとしていたのだった。だが、勘十郎は切腹をして死を選ぶのだった。

残された娘・たえは川原で通りがかりの坊主と出会い、坊主は勘十郎から預かった手紙を渡す。「めぐりめぐりめぐって、いつか父があなたの子に生まれるでしょう」とそこには書かれていた。

勘十郎の墓の前に若君とたえが現れる。そこに勘十郎の幻が出現し、若君とたえは無邪気に笑うのだった。

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