・監督：清水浩
・脚本：益子昌一、清水浩

前作：「キッズ・リターン」あらすじ・ネタバレ

起：あれから10年

高校卒業後、落ちこぼれだった同級生シンジ(平岡祐太)とマサル(三浦貴大)は、それぞれシンジはボクシング、マサルはヤクザの道を選んだ。

互いに頂点を目指し、別々の世界に飛び込んだ二人だったが、世の中は甘くなく、理想と現実のギャップや越えられない壁にぶつかり挫折する。そして、互いに会うこともなく10年が過ぎた。

承：シンジとマサルの再会

シンジはボクシングに以前のような情熱を傾けられず、ジムも辞めて何となくアルバイトをこなす日々だった。一方、刑務所での5年の刑期を終えて、出所したばかりのマサルは落ち目のヤクザの親分・室沢(杉本哲太)の元へと戻るが、うだつの上がらない生活を送っていた。

そんなある日、シンジが工事現場で警備員のアルバイトをしていると、現場で先輩の警備員（市川しんぺーさん）がチンピラにからまれる。そのチンピラを殴り倒したのはマサルだった。

ふとした偶然から再会を果たした二人は、互いのくすぶっていた心に火がついた。「見返してやろうぜ」マサルの言葉を胸に、再びシンジはリングに再び上がる。一方のマサルも、自らの人生をかけたある勝負に出ようとしていた。

転：マサルの挑戦

ヤクザの親分・室沢(杉本哲太)のシマは、経済ヤクザとしてのし上がった弟分・崎山(池内博之)に実効支配されている。

見通しの立たない室沢は、マサルに九州へに出向を打診し、ユウジには「田舎に帰れ」と告げる。一方、警察の暴力団対策課捜査員に手を回した崎山により、室沢の組は、家宅捜索されてしまう。

また、マサルは網膜剥離を発症し、ボクサー生命を絶たれようかとしていた。だが、最後にまるで原点に帰るように、シンジは日本選手権に臨む。

結：マサルの崎山襲撃、シンジの勝利

崎山に一矢報いようとしたマサルは、崎山を襲うが、返り討ちされる。そして、マサルは、逮捕しようとしていた刑事を刺してしまい、逃亡を図る。そして、マサルが向かったのは、シンジの試合会場だった。

シンジはマサルの視線に気づく。劣勢だったシンジは、最後の奮闘を続けK.Oでの勝利を果たす。トロフィーを受け取り、掲げる先には、マサルはすでにいなかった。警察に連行し、マサルは会場を後にしていた。姿が見えないにも関わらず、マサルはシンジに対してトロフィーを掲げ続けるのだった。

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