・監督：アレン・ヒューズ
・脚本：ブライアン・タッカー

起：ビリーが刑事を辞めた事件

私立探偵ビリー・タガート（マーク・ウォルバーグ）は、事務所の破産寸前の債務状況にあえいでいた。金策に走るも、融資してくれるところはなかった。

私立探偵・ビリーは、元刑事である。7年前、16歳の少女をレイプしたマイキー・タバス(ルイス・トレンティーノ)を射殺した。その事件は正当防衛として無罪となったが、その件により、ビリーは警察官を辞めたのだった。

金策に奔走する中、現市長のニコラス・ホステラー（ラッセル・クロウ）がビリーを呼び出し、妻キャサリン・ホステラー（キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ）の浮気調査を依頼してくる。「浮気調査は、8日後の市長選前に完了することと」という条件付きで。

市長は、マイキー・タバスの事件で、ビリーに対して不利となる目撃情報、証拠を握りつぶしており、ビリーは彼に弱みを握られていた。実は、マイキー・タバスがレイプした少女は、ビリーの交際相手の妹だったのだ。私怨でビリーは犯人を殺害したのだ。

承：市長の妻・キャサリンに対する浮気調査

ビリーは市長の妻の浮気相手が、対立候補ヴァリアント（バリー・ペッパー）の右腕、ポール・アンドリュース（カイル・チャンドラー）であることを探り出し、愕然とする。

だが、ビリーは無事に市長の妻・キャサリンとポールが一緒の密会現場を写真におさめ、浮気調査の依頼は終了する。

転：市長の企み

調査を終えた数日後、路上で何者かが、ポール・アンドリュースを射殺する。警察官時代の元上司に呼び出されたビリーは、その知らせを受ける。市長の妻・キャサリンに会ったビリーは、「ポールは愛人ではなく親友だった」と告げられる。

そして、「ボルトンヴィレッジ住宅建設事業の情報を漏らさない代わりに、離婚してくれるようにニコラス(市長)に頼んでいた」と明かされる。ホステラー市長は、誰が秘密を握るのかを調査させるために、ビリーを利用したのだった。

ボルトンヴィレッジの建設計画が立ち上がっているため、市長の売却した不動産は、2倍にも跳ね上がっていたのだった。一方、ボルトンヴィレッジに高層ビル群が立ち並ぶと、貧困層はホームレスになってしまうのだという。

調査の結果、目撃証言からポールを殺害したのも、ホステラー市長の配下・マードック(チャンス・ケリー)であることが判明する。

結：市長の失脚

ホストラーの陰謀に利用されたことに気づいたビリーは、正義を貫くため立ち上がる。ビリーは、市長に殺人の証拠を握られている。市長の不正を暴けば、当然のことながら逮捕されてしまうが、それを覚悟して、元上司の刑事に打ち明ける。

市長選のディベートを終えたホステラーは、逮捕される。そして、ビリーはその後、同様に逮捕されてしまうのだった。

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