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「わたしを離さないで」あらすじ・ネタバレ

2013.11.04 (Mon)
・監督:マーク・ロマネク
・脚本:アレックス・ガーランド
・原作:カズオ・イシグロ

起:寄宿学校ヘールシャム


1952年、ある医学界における革新により、人間の平均寿命は100歳を超えることとなった。

山深い場所にある寄宿学校ヘールシャムには、子供たちが生活しており、そこでキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は一緒に過ごしてきた

森に囲まれ、外界から隔絶されたヘールシャムでは、「保護官」が親代わり・教師としての役割を果たしており、保護管に子供たちは絵や詩の創作を指導されていた。

ヘールシャムから出る際には、腕のバンドを機械に通さねばならなかった。「ある少年は、規則を破って森に出て、体を切断されて木に括りつけられていた」「ある少女は、一度出たら中に入れてもらえず、餓死した」などの噂がまことしやかに囁かれていた。

承:キャシーの孤独


ヘールシャムの子供たちは、臓器提供のために育てられており、普通の人間とは異なっていた。外界に存在する人々が事故に遭ったり、病気になると、その相手に臓器提供をするためのドナーとなるのだった。およそ4度ほど臓器提供を行うと、彼らは命を終え、その役割もまた終わる。

18歳になり、キャシー、ルース、トミーの3人は、農場にあるコテージで共同生活を始める。ルースとトミーは恋人となり、その一方、キャシーは次第に孤立していく。

キャシーは、コテージを出て、「介護士」としての仕事をすることとなる。「介護士」とは、臓器提供を行ったドナーの生活を支え、介護する役割を担っていた。「介護士」は、ドナーの介護・慰めを行うことと引き換えに、一定期間、臓器提供の猶予を得ることができる。

キャシーが介護士としての役割を果たす中、トミーとルースが別れたと知らされるのだった。

転:ルース、トミーとの再会


10年後、キャシーは介護士として、2度の臓器提供を行ったルースと再会することになる。ルースは、すでに体力が弱り、介護を必要としていた。そこで、ルースは「トミーと付き合ったのは、あなたとトミーの関係に嫉妬したからなの」と告白する。

ルースは、キャシーにトミーのいる場所を教える。
トミーも、ルース同様、既に2回の臓器提供を終えていた。ルースは、トミーとキャシーに、ヘールシャルムの校長に会いに行くことを勧める。

「2人で恋人同士となれば、猶予が得られるかもしれない」とルースは言うのだが、校長はその噂を否定する。トミーは、自分を待ち受ける運命に絶望する。泣き叫ぶトミーを、キャシーは彼を抱きとめて慰める。

結:キャシーへの報せ


トミーが死亡する2週間前、キャシーのもとにも臓器提供が1ヶ月後に行われるという通知がやってきていた。

トミーが死亡した後、キャシーは、ノーフォークで立ち尽くしていた。そこは、「失くしたものが集まる場所」だという。その地を眺めつつ、彼女はルースやトミー、そして臓器提供者となる自身の運命について思いを巡らせていたのだった。

「私たちは、臓器を提供する人たちとどう違うのか」「私たちは、皆、生命を全うする。だが、誰もどう生きてきたか知る由もなく、それを知るためには、人生は短すぎる」と思うのだった。


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