・監督：キンバリー・ピアース
・脚本：ローレンス・Ｄ・コーエン 、 ロベルト・アギーレ＝サカサ

起：キャリー誕生

狂信的な母（ジュリアン・ムーア）の家庭に、キャリー（クロエ・グレース・モレッツ）は産まれた。産まれた直後、ハサミで母親によって殺害されかけるも、"何か"の力によってそれは阻止される。

母親に厳しく監視され、キャリーは幸せとはいえない、孤独で鬱屈とした日々を送っている。彼女は地味で内気、冴えない高校生で、学校では笑い者にされていた。

そんなキャリーの周囲では、様々な変わったことが起こっていた。初潮を迎えたキャリーは動揺し、過呼吸になる。その際、近くの給水器が砕ける。さらに、いじめられたキャリーがトイレの鏡を見ていると、鏡面にヒビが入った。彼女は、直接触れずに物を動かしたり破壊することができる、テレキネシスを持っていたのだ。

承：プロムでの出来事

ある日、キャリーへのいじめ事件をきっかけに、女子に人気の男子生徒トミーと、プロムパーティーに参加することになる。トミーの彼女であるスーは、キャリーへの仕打ちを後悔し、その贖罪のためにスーはトミーにキャリーを誘うようにお願いしたのだった。

キャリーは母親の反対を押し切り、手作りのドレスに身を包み、パーティーへ出かける。母親はクローゼットに閉じ込めておいた。

憧れのトミーを見つめ、会場の注目を一身に浴び、夢見心地のキャリーだったが、悲劇が訪れる。パーティーの終盤、2人がプロムのベストカップルに選ばれ、幸せの絶頂を感じていた。その瞬間、キャリーの頭上から養豚場で採取した大量の血が浴びせられる。トミーの彼女であるスーは、止めようと思ったが、間に合わなかった。

転：キャリーの復讐

頭から足の先まで血にまみれ、美しいドレスは深紅に染まり、会場は非情な嘲笑に包まれる。その瞬間、キャリーの抑圧された怒りは頂点に達し、恐ろしい力が会場に襲いかかる。

出入口を封鎖し、会場にいる人々を床に叩きつけ、惨殺する。その混乱の最中、火災が発生する。担任の教師も手に掛けようとするが、キャリーの味方をしてくれたこともあったため、キャリーは止めて、燃え盛る会場を空中浮揚で後にする。

キャリーに血液を浴びせた生徒たちは、会場から逃げ出し、キャリーを轢こうとする。だが、キャリーのテレキネシスによって、彼らは死亡する。

結：キャリーの最期

自宅に帰ったキャリーは、クローゼットに閉じ込めていた母親が脱出しているのを発見する。そして母親は、キャリーにナイフで刺そうとしてくるのだった。テレキネシスで母親を殺害する。母の死にショックを受けたキャリーは、空から巨大な石を降らせる。

自宅に訪れたスーは、キャリーに「どうして私を罠にかけたの？」と問い詰められる。スーは、「私は無関係なのよ」と必死に訴える。その後、スーは助けられるが、空から巨大な石が落下し、キャリーは死亡する。

キャリーの墓石を前に、スーは白い薔薇を供えた。彼女が去った後、墓石の中央にはハート型のヒビが入るのだった。

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