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「火垂るの墓」あらすじ・ネタバレ

2013.11.19 (Tue)
・監督:高畑勲
・脚本:高畑勲
・原作:野坂昭如

起:母の死


清太は海軍大尉の長男で、心臓を患っている母と4歳の妹・節子と暮らしていた。
昭和20年6月、神戸に空襲警報が鳴り響く。清太は心臓の悪い母(志乃原良子)を先に避難させ、家を片付けてから妹の節子(白石綾乃)を背負って逃げようとするが、道は火の手に閉ざされてしまう。

炎を避けて海へ向かい、難を逃れた清太は、避難所である学校へと向かう。そこで、変わり果てた姿になった母と対面することになった。

承:兄妹2人の生活


家を焼け出された兄妹は遠縁に当たる未亡人宅に身を寄せた。しかし、うまくいっていた共同生活も、生活が苦しくなるとしこりが出てきた。未亡人は学校へ行かず、防火訓練にも参加しないで遊んでいる2人に対して不満をぶつけるようになった。

一方清太も、母の着物で手に入れたお米を自分の子どもたちにばかり食べさせる叔母のあからさまな意地悪と口の悪さに我慢の限界を迎え、ある日節子を連れて未亡人の家を出る。そして、二人はわずかの家財道具をリヤカーに積み、川辺の横穴豪へ住みついた。

兄妹は水入らずで、貧しくとも楽しい生活を送ることになった。食糧は川で取れるタニシやフナ。電気もないので明りには、蛍を集めて瓶に入れていた。節子は幼心に母の死を知っており、蛍の墓を見ながら偲ぶのだった。

転:弱っていく節子


楽しい生活も束の間、やがて食糧も尽き、清太は畑泥棒までやるようになった。ある晩、清太は畑に忍び込んだところを見つかり、農夫にさんざん殴られたあげく、警察につき出されてしまう。すぐに釈放されたものの、幼い節子の体は栄養失調のため日に日に弱っていった。

ある日、川辺でぐったりしていた節子を清太は医者に診せたが、「薬では治らない。滋養をつけなさい」と言われただけだった。


結:兄妹の死


昭和20年の夏、日本はようやく終戦を迎えた。清太らの父は海軍にいたが、生還する望みは薄かった。清太は銀行からおろした金で食糧を買い、節子におかゆとスイカを食べさせるが、もはや口にする力も失くしていた。

節子は静かに息をひき取る。清太は一人になったが、彼もまた駅で浮浪者とともにやがてくる死を待つだけだった。清太の傍らには、火葬した節子の遺骨をいれたドロップが置かれていた。

火垂るの墓トリビア


・映画「火垂るの墓」は、1988年の公開時、宮崎駿監督作品「となりのトトロ」と同時上映されている。

・1988年4月の公開当時、映画は未完成であった。清太が野菜をとって捕まる場面など未完成のシーンが残ったままとなり、その部分は色の付かない白味・線撮りの状態で上映された。

・登場人物の会話はすべてネイティヴな関西弁。

・黒澤明が「火垂るの墓」を宮崎駿の作品と勘違いし、宮崎に賞賛の手紙を送っている。受け取った宮崎は複雑な顔をしたという。

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