・監督：カール・リンシュ
・脚本：クリス・モーガン 、 ホセイン・アミニ 、 ウォルター・ハマダ

起：カイの忠誠

徳川綱吉が将軍職にあり、鎖国で海外と断絶していたころの日本が舞台となる。諸国の一つに、名君浅野内匠頭（田中泯）を領主とする播州赤穂があった。

秘かに赤穂を併呑する野望を持つ吉良上野介（浅野忠信）は、側室の謎の女ミヅキ（菊地凛子）と共に、ゆくゆくは徳川家も滅ぼして天下を取ろうと目論んでいた。

日英混血児のカイ（キアヌ・リーヴス）は、子供の頃、鎖国時代の日本で異端児として虐げられながら、赤穂に流れ着き、播州国赤穂の優しい藩主の浅野内匠頭（田中泯）に助けられ、浅野の娘ミカ（柴咲コウ）にも愛されながら、郊外の小屋で暮らしてきた。以来、カイは、浅野父娘のためなら、命に替えてもその恩と愛に報いたいと思っていた。

承：吉良の謀略と播州赤穂の取り潰し

綱吉が赤穂を訪れていたある夜、浅野は城内でミヅキの妖術により我を失い、寝所の吉良に切りかかって傷を負わせる。それを目撃した綱吉は浅野に切腹を命じ、浅野家は取り潰される。

一連の出来事を吉良の謀略と訝っていた家老・大石内蔵助（真田広之）ら家臣たちは浪人へ身を落とす。吉良は赤穂を領地とし、ミカは1年の喪明けに吉良と婚儀を挙げることになる。大石は吉良によって地下牢に押し込められ、家臣たちは四散、カイは奴隷としてオランダ人に売られる。

転：大石らの仇討ち

1年後、牢から出された大石は、百姓家に身を寄せていた妻・りくや、息子の主税（赤西仁）と再会し、家臣たちと共に仇討ちを決意する。

カイは、出島のオランダ人カピタン甲比丹・商館長に奴隷として売られてしまう。大石は出島に乗り込み、死闘の末にカイを救出し、婚儀が迫るミカの救出に協力を乞い、カイは血判を押し、主君への忠誠を誓う四十七士として参加する。

結：仇討ちと、武士らしく散ったカイ

大石やカイたちは、赤穂の城主となっている吉良の城へ、厳重な警戒の中、侵入する。吉良とミカとの婚礼を祝う席で舞を舞っている中、大石たちはミカを救出せんとする。だが、ミヅキ(菊地凛子)はただの謎の女でなく、何と巨大なドラゴンに変身までする妖術使いであり、大石たちを苦しめる。

47人の浪士たちは力を合わせ、吉良を討つ。仇討ちを成功し、カイたちは5代将軍・綱吉の処置により、白装束に身を固め、武士らしく切腹をするのだった。

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