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「武士の献立」あらすじ・ネタバレ

2013.12.19 (Thu)
・監督:朝原雄三
・脚本:柏田道夫、山室有紀子、朝原雄三

起:春との生活

優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩六代藩主・前田吉徳の側室・お貞の方(夏川結衣)に女中として仕えていた。

ある日、料理方である舟木伝内(西田敏行)にその才能を買われ、息子の嫁にと懇願されて春は2度目の結婚を決意する。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家であったが、跡取りの安信(高良健吾)は料理が大の苦手で、しかも春より4つも年下だった。

春は、姑・満(余貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南を始める。渋々指導を受けながらも、安信は腕をあげていく。やがて昇進の機会が訪れ、試験では春が夕餉に出した治部煮をもとに治部の肉の代わりにすだれ麩を足す着想が、節制を重んじる藩から高い評価を得る。

承:伝内の隠居

昇進した夫の素っ気ない感謝の言葉に春は喜ぶ。安信の昇進を家族はもちろん、親友の定之進(柄本佑)やその妻・佐代(成海璃子)も喜ぶのだった。

嫁入りから1年。江戸詰から家に戻った伝内は隠居を決意する。安信に役目を譲り、今後は加賀料理を書にまとめたいと語る。

転:藩での不穏な空気

藩では改革派と保守派との間で不穏な空気が流れていた。
藩主・吉徳の推挙を得て、新しい政治を進めようとする大槻伝蔵(緒形直人)の下には、定之進をはじめ改革に燃える若者らが集まっていた。安信はその場に居ながらも料理をするしかない自らの無力さに肩を落とす。

吉徳が急逝、保守派の重臣・前田土佐守直躬(鹿賀丈史)は、新藩主となった宗辰に、伝蔵の弾劾を直訴する。

「改革派を一掃せよ」との命は下級平士にも及び、定之進・佐代夫婦も国を追われてしまう。その後も藩政の混乱は続き、宗辰が急死。次なる藩主、重煕の毒殺未遂が起き、容疑は吉徳の死後、尼寺で暮らす真如院ことお貞の方にかけられた。

納得いかない春は、安信の計らいで幽閉されている真如院に再会。母のように慕い仕えた真如院のため心を込めて作ったお重を並べ、真如院との最後の時間を過ごすのだった。

結:安信の饗応

定之進は、安信に「討ち入りに参加せよ」と誘う。「ようやく役に立つときが来た」と安信は、定之進の誘いを受け入れる。だが、それを知った春は、安信の刀を持ち出し、討ち入りに参加することを阻止する。

謀反を企てた定之進たちは死に、安信は生き残る。病に倒れた安信の父・伝内は安信に向かって「…いったい何をすべきか考えるのだ。剣を持ち血を流すことが武士の務めか?包丁侍のなすべきは、饗応の宴をもって、加賀にかつての晴朗な気風を取り戻すことだ」と告げるのだった。

饗応料理をふるまわれた前田土佐守直躬は、「死んだものには若き者が多かった。もう終いにしなければならん」と呟くのだった。

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