医龍4 KARTE #1 あらすじ・ネタバレ
2014.01.09 (Thu)
起:朝田の現在
朝田龍太郎(坂口憲二)は、とある国の紛争地帯でMSAP(万人のための医師団)の一員として活動をしていた。ある日、治療拠点にやってきた朝田の背後で爆発が起こり、1人の少年が大けがを負う。治療道具が十分でない中、朝田はオペに挑む。
インドにきていた経営コンサルタントの岡村征(高橋克典)は、大きな商談を成立させると、日本の各省庁の役人や様々な企業のトップが集まった「医療国際委員会」に出席している“ある男”に電話をする。
大病院「L & P病院」では、外科部長の木原毅彦(池田鉄洋)が早川昭吾(柄本佑)たち大勢の研修医に院内の解説を行っていた。目を見張る最先端医療設備を誇らしげに紹介する木原。一方、同じ地区にありながら古びた「桜井総合病院」は、研修医も来ず、医師は院長である桜井修三(平幹二朗)のみという状況だった。患者の流出も避けられず、経営難を不安視する看護師たち。また、入院中の肺アスペルギルス症患者・森本は、成功率の低い手術をこの病院で受けるのは不安だからと手術を拒んでいた。
承:朝田の執刀
「L & P病院」ERに救急患者・中原が搬送されてくる。検査室を通すことで様々な検査が自動的に行われ、その結果は治療にあたる木原や、日本に帰国した岡村のタブレットに転送されていく。準備を終えた木原たちがオペ室に入った直後、室内の電話が鳴った。
電話は岡村からで、電話を切った木原は救急隊員を呼び戻すように指示。胃潰瘍術後で腹腔内の癒着が手術を困難にし、さらには血液検査の結果から、腎機能低下などの問題も判明。L & P病院に受け入れ拒否を言い渡された中原は再び救急車に戻される事態となった。
途方にくれる救急隊員に中原は「桜井総合病院」に運んでほしいと話す。連絡を受けた桜井は、看護師たちの反対を押し切り受け入れ指示を出す。中原が到着すると、すぐにオペ室に運ばれるが、症状が悪化していてできる処置がないとの判断がくだされる。一同が諦めかけたその時、ドアが開き、朝田龍太郎が入ってきた。
すでに大動脈瘤は破裂していると考えられた。通常の正中切開での開腹手術では患者は死亡する可能性が高かった。そこで、朝田は側臥位(横にして)で後腹膜からのアプローチで大動脈置換術を施行することとなった。
ブラインド(目視確認ができず)下で右手を差し込み、5分足らずで破裂部位を同定し、朝田は大動脈をクランプする。その後、速やかに人工大動脈に置換を試みるが、VT(心室細動)を起こし、除細動および心臓マッサージを行いながら手術を継続した。
心筋梗塞を起こしたと考えられ、朝田は人工心肺装置を行わずon beat(心臓を停止させずに)で心筋梗塞を起こした冠動脈のバイパス手術も同時に行うことを試み、無事に手術は終了する。
転:チーム・ドラゴン集結
救急患者・中原は、L & P病院の整形外科に受診していたが、腹部大動脈瘤を見落とされていた。桜井院長は、「単一の疾患を診ているだけのL & P病院だけではダメだ。全人的に診る医療が必要なんだ。この病院を潰すわけにはいかない…朝田にこの病院を託したい」と告げるのだった。桜井院長は、L & P病院との提携を反故にし、朝田とともに病院経営を継続することとした。
桜井医師の提案を受け入れ、朝田はそれぞれ別の病院で働いているチームドラゴンのメンバー、明真大学付属病院・胸部外科教授の地位を追われた加藤晶(稲森いずみ)、心臓外科医・伊集院登(小池徹平)、麻酔医・荒瀬門次(阿部サダヲ)、循環器内科医・藤吉圭介(佐々木蔵之介)を訪ね、スカウトする。
結:肺アスペルギルス症・心破裂 同時手術
肺アスペルギルス症患者・森本は桜井院長の説得に応じ、手術を受けることを承諾する。患者は、胸部大動脈にまで病変が浸潤し、朝田たちは人工心肺装置を使用し、同部位の直接的な切除、右上葉切除を行うことを決定する。
動脈穿孔を起こし、患者が夜間に吐血したため、緊急手術となる。麻酔医・荒瀬も駆けつけ、手術は開始される。荒瀬はすみやかに麻酔導入、気管内挿管、片肺換気を行い、朝田は出血部位のクランプを行い、人工心肺が開始された。肺アスペルギルス症の患者・森谷は、無事に上葉切除が行われ、リーク(空気漏れ)が無いことが確認された。
手術中に外傷患者の救急要請の連絡が入る。L & P病院に搬送依頼を行おうとするが、その場に駆けつけた加藤、伊集院らがやってきて受け入れ可能となる。胸部打撲による外傷性気胸を起こしており、すみやかに脱気およびドレーン挿入を行った。さらに、心タンポナーデを起こしているため、伊集院・加藤による開胸手術を行うこととなった。開胸を行ったところ、心破裂が起きていることが明らかとなる。手術を行うためには、人工心肺装置が必要となる。ところが、人工心肺装置は1台しかない。逡巡する伊集院たち。
一方、手術を行っている最中、停電となる。冷え込んでいるため暖房が使用され、さらには同時手術により電力が足らずに停電となってしまったのだ。補助電力に切り替わるが、そこで朝田は人工心肺装置から離脱し、on beatでの手術に切り替え、補助電力が落ちる30分の間に手術を終えることを決意する。
加藤は、人工心肺装置ではなく、自身が開発していたバッテリー式の人工心臓を人工心肺装置の代わりに利用することを考えるのだった。暗闇の中、懐中電灯が照らす明かりのみを利用して伊集院は奮闘するのだった。そして、「朝田先生の手術に集中してください」と荒瀬に伝えるのだった。
荒瀬の全身管理のもと、朝田は100 %の力で手術を行い、30分以内に終了した。そして、加藤たちの手術も無事に終了するのだった。チーム・ドラゴンは集結し、潰れかけた病院を再建させようと決意するのだった。
だが、彼らが集するのを影で糸引く人物がいた。岡村コンサルタントの顧問をつとめる野口賢雄(岸部一徳)だった。野口は、チーム・ドラゴンをインドに派遣し、儲けようと考えていたのだった。
次話:医龍4 KARTE #2 あらすじ・ネタバレ
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