「ツナグ」あらすじ・ネタバレ
2014.02.17 (Mon)
2012年10月6日公開
・監督:平川雄一朗
・脚本:平川雄一朗
・原作:辻村深月
簡単に説明すると…
1) 男子高校生・歩美(松坂桃李)は、祖母のアイ子(樹木希林)から"ツナグ"を継承しようとしていた。ツナグとは、死者との再会を叶えてくれる人物である。
2) 死者に会いたいという依頼を叶えていく上で、歩美はその責務の重要さを感じていく。
3) アイ子には、歩美に告げていない事実があった。アイ子の息子で、歩美の父親は、ツナグを継承していた。だが、妻であり歩美の母親に大事な鏡を見られてしまい、息子とその妻の命を奪わねばならなかったのだ。そのことを歩美は、実は知っていた。そして、晴れてツナグを継承することとなった。
「たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい」という噂がある。その噂を半信半疑で信じ、依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)だった。
彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いである。
横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。畠田が母親に会いたい理由は、「土地を売却したいが、土地の権利書の場所がわからず知りたいからだ」と告げる。
指定されたホテルの一室で、母に再会する畠田。母に会いたい本当の理由は、権利書の行方などではなかったのだ。畠田は、母親が癌であることを告知しなかった。そのことを自分の息子に責められ、「告知しなかったのは正しいことだったのか…病気のことを知っていたら、母は残りの人生を有意義に過ごせたのではないか」と悩み、母に謝罪したいと思っていたのだ。
母に会った畠田は、そのことを訊く。だが、母はそのことを知っていた。「それが貴方の優しさだったんでしょ」と言うのだった。そして、畠田は母を慕っていたがため、息子と仲違いしてしまっていることを相談する。母親は「大丈夫。仲直りできるよ」と告げ、2人は分かれる。
帰宅し、畠田は息子に「おばあちゃんのこと、すまなかったな」と告げる。畠田は、すぐに打ち解けることはできなかったが、ほんの少し、歩み寄れた気がしたのだった。
高校2年生の御園(大野いと)と嵐(橋本愛)は、同じ演劇部に所属する親友だった。言いたいことをハッキリ言う嵐と、控えめな御園。御園は歩美のことが好きで、何とか嵐に仲を取り持ってもらおうとしているが、実は嵐も歩美のことが好きだった。
卒業公演の配役決めで、いつものように主役に立候補する嵐の傍らで、御園も手を挙げた。御園が、「どんなに頑張っても私が主役よ」と他の部員とともに笑っているのを偶然通りすがりに聞いてしまったことや、主役が御園に決まったことで、嵐は御園を憎み、「御園さえいなければ」と思ってしまう。
帰宅中、通学路にある民家の庭の水道のホースの前で足を止める嵐。その日の朝、この水道の水が出っぱなしになっていて、御園が水を止めながら、「寒くなったら凍って危険だよね」と言っていたのを思い出したのだ。嵐は、「御園が怪我でもすればいい」と思いながら、水を出してその場を去る。
翌日、御園は事故に合い亡くなってしまう。嵐は、「自分のせいだ」と考える。皆が自分を人殺しと罵る夢を見た嵐は、ツナグに頼んで御園に会おうとする。
待ち合わせの場所に現れたのは、歩美だった。嵐は驚き、慌てながらも、御園に会わせて欲しい、と依頼する。再会の夜を迎えるが、嵐は、自分がしてしまったことについて打ち明けることができなかった。一方、御園は楽しかった思い出だけを語るのだった。
別れ際、御園は嵐に、「歩美くんに私に伝言がないか聞いて」と伝えるのだった。歩美の元へ向かった御園は、「『道は凍っていなかったよ』って、御園さんが言ってた」と伝えるのだった。御園は、嵐の罪を知りながら、楽しい思い出話だけをしていたのだ。罪の告白ができなかった嵐は後悔し、泣き叫ぶ。たった一度のチャンスを、嵐は失ってしまったのだ。
アイ子は、病院で会った土谷(佐藤隆太)の依頼を受ける。「7年前、プロポーズの直後に失踪した恋人(桐谷美玲)に会いたい」という依頼だった。
アイ子が探しだした恋人・きらりは、名前も年齢も出身地も、全てデタラメだった。「会うことで忘れられても良い、彼には前に進んでほしいから」、と会うことを了承する。
しかし約束の時間になっても、土谷はホテルに現れない。土谷を探す歩美は、川のほとりで座り込んでいる姿を発見する。そこは、土谷が彼女にプロポーズをした場所だった。「会うのが怖い」と土谷は躊躇していたのだった。
土谷ときらりは、再会する。そして、きらりは自分の生い立ち、土谷との思い出、自分がどんなに幸せだったかを伝えるのだった。夜が明け、「遺品を実家の母に届けてほしい」と言い、きらりは消える。部屋に帰った土谷が遺品の箱を開けてみると、その中には土谷と初めて一緒に映画を見た時のチケットの半券と、その時食べたポップコーンの空き箱が、丁寧に保管されていたのだった。
ある晴れた日、歩美とアイ子は2人で見晴らしの良い展望台へ向かっていた。歩美は「ツナグを継ごうと思う」とアイ子に話す。
アイ子は、「ツナグになってしまったら、もう自分が会いたい人には会えない。両親に会っておかなくて良いのか?」と問う。そして、「お前の両親が死んだのは、私のせいだ」とアイ子は切りだす。
アイ子は、歩美の父にツナグを譲ったのだ。父は、妻にそのことを秘密にしていた。だが、ある時、妻が鏡を見てしまい、そのために命を奪わなければならなかったのだ。この告白の後、歩美はアイ子を責めなかった。
歩美は、ツナグを継ぐこととなった。海辺で、アイ子と歩美は鏡の上に手を重ねる。ツナグを継いだ歩美は、「いつか、ツナグを譲ったら、お祖母ちゃんに会わせてもらうよ」と告げるのだった。
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ツナグ

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・監督:平川雄一朗
・脚本:平川雄一朗
・原作:辻村深月
簡単に説明すると…
1) 男子高校生・歩美(松坂桃李)は、祖母のアイ子(樹木希林)から"ツナグ"を継承しようとしていた。ツナグとは、死者との再会を叶えてくれる人物である。
2) 死者に会いたいという依頼を叶えていく上で、歩美はその責務の重要さを感じていく。
3) アイ子には、歩美に告げていない事実があった。アイ子の息子で、歩美の父親は、ツナグを継承していた。だが、妻であり歩美の母親に大事な鏡を見られてしまい、息子とその妻の命を奪わねばならなかったのだ。そのことを歩美は、実は知っていた。そして、晴れてツナグを継承することとなった。
「たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい」という噂がある。その噂を半信半疑で信じ、依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)だった。
彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いである。
畠田が母親に会いたい理由
横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。畠田が母親に会いたい理由は、「土地を売却したいが、土地の権利書の場所がわからず知りたいからだ」と告げる。
指定されたホテルの一室で、母に再会する畠田。母に会いたい本当の理由は、権利書の行方などではなかったのだ。畠田は、母親が癌であることを告知しなかった。そのことを自分の息子に責められ、「告知しなかったのは正しいことだったのか…病気のことを知っていたら、母は残りの人生を有意義に過ごせたのではないか」と悩み、母に謝罪したいと思っていたのだ。
母に会った畠田は、そのことを訊く。だが、母はそのことを知っていた。「それが貴方の優しさだったんでしょ」と言うのだった。そして、畠田は母を慕っていたがため、息子と仲違いしてしまっていることを相談する。母親は「大丈夫。仲直りできるよ」と告げ、2人は分かれる。
帰宅し、畠田は息子に「おばあちゃんのこと、すまなかったな」と告げる。畠田は、すぐに打ち解けることはできなかったが、ほんの少し、歩み寄れた気がしたのだった。
御園と嵐
高校2年生の御園(大野いと)と嵐(橋本愛)は、同じ演劇部に所属する親友だった。言いたいことをハッキリ言う嵐と、控えめな御園。御園は歩美のことが好きで、何とか嵐に仲を取り持ってもらおうとしているが、実は嵐も歩美のことが好きだった。
卒業公演の配役決めで、いつものように主役に立候補する嵐の傍らで、御園も手を挙げた。御園が、「どんなに頑張っても私が主役よ」と他の部員とともに笑っているのを偶然通りすがりに聞いてしまったことや、主役が御園に決まったことで、嵐は御園を憎み、「御園さえいなければ」と思ってしまう。
帰宅中、通学路にある民家の庭の水道のホースの前で足を止める嵐。その日の朝、この水道の水が出っぱなしになっていて、御園が水を止めながら、「寒くなったら凍って危険だよね」と言っていたのを思い出したのだ。嵐は、「御園が怪我でもすればいい」と思いながら、水を出してその場を去る。
翌日、御園は事故に合い亡くなってしまう。嵐は、「自分のせいだ」と考える。皆が自分を人殺しと罵る夢を見た嵐は、ツナグに頼んで御園に会おうとする。
待ち合わせの場所に現れたのは、歩美だった。嵐は驚き、慌てながらも、御園に会わせて欲しい、と依頼する。再会の夜を迎えるが、嵐は、自分がしてしまったことについて打ち明けることができなかった。一方、御園は楽しかった思い出だけを語るのだった。
別れ際、御園は嵐に、「歩美くんに私に伝言がないか聞いて」と伝えるのだった。歩美の元へ向かった御園は、「『道は凍っていなかったよ』って、御園さんが言ってた」と伝えるのだった。御園は、嵐の罪を知りながら、楽しい思い出話だけをしていたのだ。罪の告白ができなかった嵐は後悔し、泣き叫ぶ。たった一度のチャンスを、嵐は失ってしまったのだ。
土谷ときらり
アイ子は、病院で会った土谷(佐藤隆太)の依頼を受ける。「7年前、プロポーズの直後に失踪した恋人(桐谷美玲)に会いたい」という依頼だった。
アイ子が探しだした恋人・きらりは、名前も年齢も出身地も、全てデタラメだった。「会うことで忘れられても良い、彼には前に進んでほしいから」、と会うことを了承する。
しかし約束の時間になっても、土谷はホテルに現れない。土谷を探す歩美は、川のほとりで座り込んでいる姿を発見する。そこは、土谷が彼女にプロポーズをした場所だった。「会うのが怖い」と土谷は躊躇していたのだった。
土谷ときらりは、再会する。そして、きらりは自分の生い立ち、土谷との思い出、自分がどんなに幸せだったかを伝えるのだった。夜が明け、「遺品を実家の母に届けてほしい」と言い、きらりは消える。部屋に帰った土谷が遺品の箱を開けてみると、その中には土谷と初めて一緒に映画を見た時のチケットの半券と、その時食べたポップコーンの空き箱が、丁寧に保管されていたのだった。
歩美とアイ子
ある晴れた日、歩美とアイ子は2人で見晴らしの良い展望台へ向かっていた。歩美は「ツナグを継ごうと思う」とアイ子に話す。
アイ子は、「ツナグになってしまったら、もう自分が会いたい人には会えない。両親に会っておかなくて良いのか?」と問う。そして、「お前の両親が死んだのは、私のせいだ」とアイ子は切りだす。
アイ子は、歩美の父にツナグを譲ったのだ。父は、妻にそのことを秘密にしていた。だが、ある時、妻が鏡を見てしまい、そのために命を奪わなければならなかったのだ。この告白の後、歩美はアイ子を責めなかった。
歩美は、ツナグを継ぐこととなった。海辺で、アイ子と歩美は鏡の上に手を重ねる。ツナグを継いだ歩美は、「いつか、ツナグを譲ったら、お祖母ちゃんに会わせてもらうよ」と告げるのだった。
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