福家警部補の挨拶 第10話「少女の沈黙」あらすじ・ネタバレ
2014.03.18 (Tue)
簡単に説明すると…
1) 菅村巽(岩城滉一)は、かつて菅村組三代目組長の婿養子に入り、四代目組長となった。だが、妻を失い、組は解散することとなる。そんな四代目を利用し、組を復権させようとする元若頭の遠藤次郎(デビット伊東)は、菅村の娘を誘拐し、組を復活させようとした。だが、菅村は遠藤を殺害。遠藤とつながる組員・金沢ともども殺害し、仲間割れしたようにみせかけた。
2) 監禁された場所で、目も耳も塞がれていた娘が、現場を見ていないと思っていた菅村。だが、実は目隠しがかすかに外れて、見えていたのだった。父親を庇うため、比奈は沈黙を貫いていた。
3) さらに、比奈は父親を庇うため、凶器に自らの指紋をつけた(実際は手袋をしていたため、菅村の指紋はついていないが、比奈の視界はそこまで見えていなかった)。菅村は比奈を守っているつもりで、沈黙を強いていただけだ、と福家は告げる。凶器の柄についてダイヤの跡、それは菅村の時計のダイヤがつけたものだった。それが決め手となり、菅村は逮捕される。
菅村巽(岩城滉一)は、かつて菅村組三代目組長の婿養子として四代目組長を務めていた。だが、三代目の娘でもある自身の妻を組同士の抗争に巻き込まれ失ってしまう。娘を失った三代目は組を解散することを決定。その言葉に忠実に従い菅村は組をたたみ、警備会社をたちあげ組員たちを社員として働かせて1年が経とうとしていた。
しかし、そんな四代目を不甲斐なく思った元組員たちがいた。そのうちの1人、元若頭の遠藤次郎(デビット伊東)は組の復活という要求を菅村に飲ませるために菅村の長女、菅村比奈(吉田里琴)を誘拐。しかし、遠藤の本当の狙いは組復活によってクスリの販売ルートを確保することだった。
菅村は娘とカタギとなった元組員たちを守るため、ある手段をとることを決意する。菅村は遠藤とつながる元組員金沢肇(米村亮太朗)を利用した。遠藤の腹部に、金沢から借りていた刃物を突き立て、殺害する。そして金沢に刃物を抜かせ、さらに金沢自身も始末した。
菅村は、誘拐犯たちが仲間割れにより起こした殺害事件と見せかけることを計画していたのだった。だが、菅村がふと気が付くと、監禁されていた娘の比奈が殺害現場に立ち尽くしていた。比奈は目隠しをされていたため、菅村は、自分と悟られることはないだろうと判断し、比奈をそのままにして菅村は立ち去る。
比奈は目も耳も塞がれ、遺体のそばに立っていた。そこを近くを通りかかった警備員が巡回にきて、比奈を発見。彼女は入院することとなった。
現場にいつものように駆けつける福家警部補(檀れい)。すると、石松和夫警部(稲垣吾郎)はいつものように制止することなく福家に事件の担当を命じる。というのも田所勉警部補(中本賢)が凄惨を極める事件現場を正視することもできない状況だったからだ。
悲惨な状況に福家は一切動じることがない。そんな福家の様子を見るにつけ、石松は彼女の過去に何があったのかを探らずにはいられないのだった。
福家は、比奈の入院する病室を訪れる。とまどう菅村の傍らで、ちょうど比奈は目を覚ます。病室を出たところで、福家は事情聴取を行う。菅村は、「警察を信用していないものでね。五千万円払えば娘が帰ってくるなら、払おうと思った」と告げる。また、福家は、遠藤の傍らにあった凶器から、比奈の指紋が検出されたことを菅村に話すと、菅村はその事実を知らず、驚く。
石松警部は、二岡鑑識係(柄本時生)から、福家のことを聞き出そうとする。出世の道を自ら固辞し、さらにどうして一課配属を希望したのか、そのことに石松警部は疑問をもったのだ。
警備員が不審に思ったのは、ランタンが窓際にあったからだった。そのため、警備員が早くやってきた、と福家は比奈に話すが、比奈は相変わらず沈黙したままだった。
福家は、再び菅村のもとを訪れる。ジャージを着ていたにも関わらず、死亡直前、高級スーツを着ていたことから、目上の人物と会うためにわざわざ着替えたのではないか、と語る。幹部よりも目上の人物であると、組長レベルの人間なのではないか、と福家は考える。さらに、凶器に指紋がついていたことから、比奈は事件現場で起こったことを知っており、意図的に刃物に触れたのではないか、そのことが比奈が沈黙する理由になっているのではないか、と福家は菅村に語りかける。
比奈の靴下には、血液が付着していなかった。方々に飛び散った血液の中を歩いていたため、目が見えなかったら、血液が靴下に付着していたはずだった。そのことから、比奈の目隠しがズレ、目が見えてみたのではないか、と福家は比奈に語りかける。真実を語るように、と話す福家に、比奈は「何も見ていません。私は何もしてません」と告げるのだった。
鑑定結果から、凶器の柄についていた新しい傷が、ダイヤによるものだと判明する。菅村の時計には、ダイヤがついていた。
病室で、比奈はカッターナイフを手にしていた。比奈は自殺を図ろうとしていた。すんでのところで、福家が止めに入る。比奈は、沈黙ではなく、何があったか語ることを願う。
「目隠しの隙間から、犯人の靴を見た。それで犯人が誰か分かった。だが、何がその場で行われていたかは分からなかった。もし発作的に犯人が2人を殺してしまったのなら…犯人の指紋が凶器に残っていると考えた比奈さんは、凶器を握った」と仮説を語る。さらに、「何か一つでも話してしまったら、犯人が誰だかわかってしまう。だから沈黙を貫いていたのではないか」と福家は続けた。
長い沈黙の後、救ってくれたのは「お父さんです」と話す。菅村は「すまない」と、辛い思いをした娘に謝るのだった。
前話:福家警部補の挨拶 第09話「或る夜の出来事」あらすじ・ネタバレ
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1) 菅村巽(岩城滉一)は、かつて菅村組三代目組長の婿養子に入り、四代目組長となった。だが、妻を失い、組は解散することとなる。そんな四代目を利用し、組を復権させようとする元若頭の遠藤次郎(デビット伊東)は、菅村の娘を誘拐し、組を復活させようとした。だが、菅村は遠藤を殺害。遠藤とつながる組員・金沢ともども殺害し、仲間割れしたようにみせかけた。
2) 監禁された場所で、目も耳も塞がれていた娘が、現場を見ていないと思っていた菅村。だが、実は目隠しがかすかに外れて、見えていたのだった。父親を庇うため、比奈は沈黙を貫いていた。
3) さらに、比奈は父親を庇うため、凶器に自らの指紋をつけた(実際は手袋をしていたため、菅村の指紋はついていないが、比奈の視界はそこまで見えていなかった)。菅村は比奈を守っているつもりで、沈黙を強いていただけだ、と福家は告げる。凶器の柄についてダイヤの跡、それは菅村の時計のダイヤがつけたものだった。それが決め手となり、菅村は逮捕される。
起:菅村の決意
菅村巽(岩城滉一)は、かつて菅村組三代目組長の婿養子として四代目組長を務めていた。だが、三代目の娘でもある自身の妻を組同士の抗争に巻き込まれ失ってしまう。娘を失った三代目は組を解散することを決定。その言葉に忠実に従い菅村は組をたたみ、警備会社をたちあげ組員たちを社員として働かせて1年が経とうとしていた。
しかし、そんな四代目を不甲斐なく思った元組員たちがいた。そのうちの1人、元若頭の遠藤次郎(デビット伊東)は組の復活という要求を菅村に飲ませるために菅村の長女、菅村比奈(吉田里琴)を誘拐。しかし、遠藤の本当の狙いは組復活によってクスリの販売ルートを確保することだった。
菅村は娘とカタギとなった元組員たちを守るため、ある手段をとることを決意する。菅村は遠藤とつながる元組員金沢肇(米村亮太朗)を利用した。遠藤の腹部に、金沢から借りていた刃物を突き立て、殺害する。そして金沢に刃物を抜かせ、さらに金沢自身も始末した。
菅村は、誘拐犯たちが仲間割れにより起こした殺害事件と見せかけることを計画していたのだった。だが、菅村がふと気が付くと、監禁されていた娘の比奈が殺害現場に立ち尽くしていた。比奈は目隠しをされていたため、菅村は、自分と悟られることはないだろうと判断し、比奈をそのままにして菅村は立ち去る。
比奈は目も耳も塞がれ、遺体のそばに立っていた。そこを近くを通りかかった警備員が巡回にきて、比奈を発見。彼女は入院することとなった。
承:比奈の沈黙
現場にいつものように駆けつける福家警部補(檀れい)。すると、石松和夫警部(稲垣吾郎)はいつものように制止することなく福家に事件の担当を命じる。というのも田所勉警部補(中本賢)が凄惨を極める事件現場を正視することもできない状況だったからだ。
悲惨な状況に福家は一切動じることがない。そんな福家の様子を見るにつけ、石松は彼女の過去に何があったのかを探らずにはいられないのだった。
福家は、比奈の入院する病室を訪れる。とまどう菅村の傍らで、ちょうど比奈は目を覚ます。病室を出たところで、福家は事情聴取を行う。菅村は、「警察を信用していないものでね。五千万円払えば娘が帰ってくるなら、払おうと思った」と告げる。また、福家は、遠藤の傍らにあった凶器から、比奈の指紋が検出されたことを菅村に話すと、菅村はその事実を知らず、驚く。
転:比奈の指紋
石松警部は、二岡鑑識係(柄本時生)から、福家のことを聞き出そうとする。出世の道を自ら固辞し、さらにどうして一課配属を希望したのか、そのことに石松警部は疑問をもったのだ。
警備員が不審に思ったのは、ランタンが窓際にあったからだった。そのため、警備員が早くやってきた、と福家は比奈に話すが、比奈は相変わらず沈黙したままだった。
福家は、再び菅村のもとを訪れる。ジャージを着ていたにも関わらず、死亡直前、高級スーツを着ていたことから、目上の人物と会うためにわざわざ着替えたのではないか、と語る。幹部よりも目上の人物であると、組長レベルの人間なのではないか、と福家は考える。さらに、凶器に指紋がついていたことから、比奈は事件現場で起こったことを知っており、意図的に刃物に触れたのではないか、そのことが比奈が沈黙する理由になっているのではないか、と福家は菅村に語りかける。
結:比奈の告白
比奈の靴下には、血液が付着していなかった。方々に飛び散った血液の中を歩いていたため、目が見えなかったら、血液が靴下に付着していたはずだった。そのことから、比奈の目隠しがズレ、目が見えてみたのではないか、と福家は比奈に語りかける。真実を語るように、と話す福家に、比奈は「何も見ていません。私は何もしてません」と告げるのだった。
鑑定結果から、凶器の柄についていた新しい傷が、ダイヤによるものだと判明する。菅村の時計には、ダイヤがついていた。
病室で、比奈はカッターナイフを手にしていた。比奈は自殺を図ろうとしていた。すんでのところで、福家が止めに入る。比奈は、沈黙ではなく、何があったか語ることを願う。
「目隠しの隙間から、犯人の靴を見た。それで犯人が誰か分かった。だが、何がその場で行われていたかは分からなかった。もし発作的に犯人が2人を殺してしまったのなら…犯人の指紋が凶器に残っていると考えた比奈さんは、凶器を握った」と仮説を語る。さらに、「何か一つでも話してしまったら、犯人が誰だかわかってしまう。だから沈黙を貫いていたのではないか」と福家は続けた。
長い沈黙の後、救ってくれたのは「お父さんです」と話す。菅村は「すまない」と、辛い思いをした娘に謝るのだった。
前話:福家警部補の挨拶 第09話「或る夜の出来事」あらすじ・ネタバレ
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