チーム・バチスタ4螺鈿迷宮 第11話最終回 あらすじ・ネタバレ
2014.03.18 (Tue)
簡単に説明すると…
1) 白鳥は、螺鈿の部屋で行われていた安楽死のカラクリを説明し、巌雄に証拠を突きつける。キセノンガスで眠らせた患者を、筋弛緩薬で死亡させていたのだった。
2) 全ての終わりを悟った巌雄は、螺鈿の部屋に火を放つ。その場には華緒と葵がいた。すみれは火災に巻き込まれ、東城医大に運ばれる。
3) 一方、小百合は安楽死を自供し、逮捕される。かくして碧翠院の秘密は暴かれ、白鳥の調査は終わりを告げた。
長野の放射線科医・立花(宅間孝行)と碧翠院の放射線技師・戸山(渡部豪太)を殺害した犯人が、桜宮華緒(相築あきこ)であると明らかになる一方で、碧翠院の患者が皆、不自然なほど穏やかな最期を迎えることに違和感を覚えていた田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)。
院長の巌雄(柳葉敏郎)が安楽死を行っているのではと疑いを抱き、田口は看取りに立ち会うが、不審な点は何一つ見つからずにいた。
そんな中、亡くなった患者のAi(死亡時画像診断)画像を見ていた白鳥は、ついに「螺鈿の部屋」で行われている看取りの"からくり"に気付く。巌雄に、白鳥は加賀の遺体のAi画像を証拠として突きつける。
まず、「螺鈿の部屋」に入った全患者が、安らかな表情であったということに疑問を持った白鳥。そのあまりにも"理想的過ぎる死"が、どのように作り出されてるのか…酸素マスクから出されているのが、酸素ではなく別のガスだったら、と白鳥は考えたのだった。
Dual Source CTによるDual Energy Imaging(注:物質の減弱がX線の平均エネルギーによって異なることを利用した画像化の手法。それぞれの組織[骨、造影剤、脂肪、軟部組織など]や物質などが、よりはっきりとしたコントラストで画像化できる)で撮影されたAiの頭部・胸部CT画像で、頭部及び胸部に、キセノンガスが充満していることが発見される。キセノンガスは、麻酔効果もある。これこそが、安楽死のトリックの1つだったのだ。
全容としては、まず「螺鈿の部屋」の酸素マスクは、酸素とキセノンガスの両方が供給できるようになっている。そのスイッチは巌雄医師の足元にあり、切り替えることができる。麻酔効果が効き始めたところで筋弛緩薬で投与される。キセノンガスは、解剖すれば胸腔内から揮発してしまい、証拠は残らない。だが、Ai画像がその証拠をとらえたのだった。
巌雄医師は、「患者を解放したかった。罪ではあるとわかっているが、恐怖の淵にいる患者を救いたかった」と自白する。さらに、「娘たちは何もしらない」と庇うが、すみれは「知っていたけど、反対だった。…でも、他に何ができる?螺鈿の部屋での看取り以上に、私は何ができる?だから黙っていた」と語る。
白鳥は全てを明るみにし、患者を「螺鈿の部屋」から救出しようとする。「螺鈿の部屋」では、既に美智(左時枝)が最期の時を迎えようとしていた。そこで田口と白鳥の動きに気付いた小百合(水野美紀)は、部屋の内側から鍵をかけてしまう。
「巌雄医師が、安楽死を認めた。この部屋での看取りは、二度とできない」と言う白鳥に、小百合は「美智さんが望むなら、約束を果たします」と訊く。「残り短い命、自分の好きなようにしたいじゃないか」と、安楽死を美智は望む。
だが、田口は「一日でも長くあがいて、好きなことをして…お孫さんに会って、娘さんと和解して…残された時間は、この世の大切な人たちとお別れするための時間なんじゃないですか」と説得する。美智は、「ムリだろうけど…孫の小学校の卒業式を見てみたい」と胸の内を明かす。その言葉により、小百合は「螺鈿の部屋」を解錠する。
美智は巌雄医師に、「あなたのお陰で死の怖さが減った。こうして今まで生きてこれた…誰がなんと言おうと、私たちにとって最高の先生だ」と感謝する。
田口は「美智さんの主治医を取り上げてしまったのではないか」と自問する。だが、白鳥は「巌雄医師は、もう医者じゃない」と、全てが終わったと引き上げようとしていた。
一方、巌雄は、華緒に「『螺鈿の部屋』は閉じなければいけない」と告げる。華緒は全てを察し、「あの部屋を始めた時、決めたようにしましょう」と応じるのだった。また、葵は医学部休学中の天馬に「医学部、なんで休学してるの?医者になれよ」と告げ、「遠くに行くんだ」と話す。
巌雄は、デスクに手紙を残し、華緒とともに姿を消していた。小百合は慌てて、すみれとともに巌雄を探す。巌雄は、「螺鈿の部屋」に灯油を撒いていた。そこに葵が現れ、「どうして2人だけでいこうとするの?僕も連れて行って」と願い出る。それを巌雄は了承した。
小百合、すみれ、田口は「螺鈿の部屋」に集まった。そこで、巌雄は「痛みに苦しむ父親の姿が今でも夢に出てくる。…もうあんな苦しむ患者を見たくなかった」と語り、小百合とすみれを逃してくれ、と頼む。そして、「螺鈿の部屋」に火を放った。
「螺鈿の部屋」からは、爆発とともに火柱が上がった。外から見ていた白鳥は、慌てて消防車を呼ぶ。
火の粉舞う螺鈿の部屋の中へ、すみれと小百合は飛び込んで行ってしまう。それを田口と白鳥は何とか救い出す。だが、巌雄と華緒、葵は火の渦の中に飲み込まれていった。
重傷を負ったすみれは、救急搬送されていった。小百合に田口は、巌雄からの手紙を渡される。「螺鈿の部屋でのことは、全て自分たちで持っていく」と、娘たちの関与を無かったことにしようとした巌雄たちだったが、小百合は「全て今まで父たちの言うとおりにしてきました…最後くらいは自分の好きにして良いですよね」と言い、安楽死への関与を自供した。
巌雄の手紙には、「いつか安楽死が暴かれたら、全ての罪を背負って死のうと決めていた」と書かれていた。止められなかったことを悔やむ田口に、白鳥は「それくらいの覚悟だったんだ。誰も止められない」と慰める。
巌雄に同情する田口に、白鳥は、「生きることを諦めない…今でも治療法を懸命に研究している人たちがいる。簡単に命を投げ出すべきではない」と語る。一方で、マスコミに「安楽死の問題は、他人事ではない。社会的全体の問題で考えていくべき問題だ」と告げ、理解を示していた。
すみれは、全身に30%の熱傷を負っていた。皮膚移植などで回復の可能性はあったが、感情を断ち切り、すみれはなにも喋らなかった。そんなすみれの元を田口は訪れる。そして、田口は、すみれに巌雄の手紙を読んで聞かせる。
「全ての罪を私と母さんで抱えてあの世へ行こうと決めた」という言葉に、「酷い父親…」と小百合はつぶやく。「もっと一緒に働きたかった」という田口に、小百合は「私も」と応じた。
一方、碧翠院の患者は、東城医大に移った。美智も転院し、そこには娘と孫が現れた。娘とも和解できそうであり、田口は安心してその場を離れた。
白鳥は、田口に「協力して欲しい」と新たなミッションについての協力を依頼する。舞台を東城医大に移し、2人は集団変死事件の謎に挑むこととなった。
前話:チーム・バチスタ4螺鈿迷宮 第10話 あらすじ・ネタバレ
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1) 白鳥は、螺鈿の部屋で行われていた安楽死のカラクリを説明し、巌雄に証拠を突きつける。キセノンガスで眠らせた患者を、筋弛緩薬で死亡させていたのだった。
2) 全ての終わりを悟った巌雄は、螺鈿の部屋に火を放つ。その場には華緒と葵がいた。すみれは火災に巻き込まれ、東城医大に運ばれる。
3) 一方、小百合は安楽死を自供し、逮捕される。かくして碧翠院の秘密は暴かれ、白鳥の調査は終わりを告げた。
起:「螺鈿の部屋」の真実
長野の放射線科医・立花(宅間孝行)と碧翠院の放射線技師・戸山(渡部豪太)を殺害した犯人が、桜宮華緒(相築あきこ)であると明らかになる一方で、碧翠院の患者が皆、不自然なほど穏やかな最期を迎えることに違和感を覚えていた田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)。
院長の巌雄(柳葉敏郎)が安楽死を行っているのではと疑いを抱き、田口は看取りに立ち会うが、不審な点は何一つ見つからずにいた。
そんな中、亡くなった患者のAi(死亡時画像診断)画像を見ていた白鳥は、ついに「螺鈿の部屋」で行われている看取りの"からくり"に気付く。巌雄に、白鳥は加賀の遺体のAi画像を証拠として突きつける。
まず、「螺鈿の部屋」に入った全患者が、安らかな表情であったということに疑問を持った白鳥。そのあまりにも"理想的過ぎる死"が、どのように作り出されてるのか…酸素マスクから出されているのが、酸素ではなく別のガスだったら、と白鳥は考えたのだった。
Dual Source CTによるDual Energy Imaging(注:物質の減弱がX線の平均エネルギーによって異なることを利用した画像化の手法。それぞれの組織[骨、造影剤、脂肪、軟部組織など]や物質などが、よりはっきりとしたコントラストで画像化できる)で撮影されたAiの頭部・胸部CT画像で、頭部及び胸部に、キセノンガスが充満していることが発見される。キセノンガスは、麻酔効果もある。これこそが、安楽死のトリックの1つだったのだ。
全容としては、まず「螺鈿の部屋」の酸素マスクは、酸素とキセノンガスの両方が供給できるようになっている。そのスイッチは巌雄医師の足元にあり、切り替えることができる。麻酔効果が効き始めたところで筋弛緩薬で投与される。キセノンガスは、解剖すれば胸腔内から揮発してしまい、証拠は残らない。だが、Ai画像がその証拠をとらえたのだった。
承:解錠された螺鈿の部屋
巌雄医師は、「患者を解放したかった。罪ではあるとわかっているが、恐怖の淵にいる患者を救いたかった」と自白する。さらに、「娘たちは何もしらない」と庇うが、すみれは「知っていたけど、反対だった。…でも、他に何ができる?螺鈿の部屋での看取り以上に、私は何ができる?だから黙っていた」と語る。
白鳥は全てを明るみにし、患者を「螺鈿の部屋」から救出しようとする。「螺鈿の部屋」では、既に美智(左時枝)が最期の時を迎えようとしていた。そこで田口と白鳥の動きに気付いた小百合(水野美紀)は、部屋の内側から鍵をかけてしまう。
「巌雄医師が、安楽死を認めた。この部屋での看取りは、二度とできない」と言う白鳥に、小百合は「美智さんが望むなら、約束を果たします」と訊く。「残り短い命、自分の好きなようにしたいじゃないか」と、安楽死を美智は望む。
だが、田口は「一日でも長くあがいて、好きなことをして…お孫さんに会って、娘さんと和解して…残された時間は、この世の大切な人たちとお別れするための時間なんじゃないですか」と説得する。美智は、「ムリだろうけど…孫の小学校の卒業式を見てみたい」と胸の内を明かす。その言葉により、小百合は「螺鈿の部屋」を解錠する。
美智は巌雄医師に、「あなたのお陰で死の怖さが減った。こうして今まで生きてこれた…誰がなんと言おうと、私たちにとって最高の先生だ」と感謝する。
転:螺鈿の部屋の終わり
田口は「美智さんの主治医を取り上げてしまったのではないか」と自問する。だが、白鳥は「巌雄医師は、もう医者じゃない」と、全てが終わったと引き上げようとしていた。
一方、巌雄は、華緒に「『螺鈿の部屋』は閉じなければいけない」と告げる。華緒は全てを察し、「あの部屋を始めた時、決めたようにしましょう」と応じるのだった。また、葵は医学部休学中の天馬に「医学部、なんで休学してるの?医者になれよ」と告げ、「遠くに行くんだ」と話す。
巌雄は、デスクに手紙を残し、華緒とともに姿を消していた。小百合は慌てて、すみれとともに巌雄を探す。巌雄は、「螺鈿の部屋」に灯油を撒いていた。そこに葵が現れ、「どうして2人だけでいこうとするの?僕も連れて行って」と願い出る。それを巌雄は了承した。
小百合、すみれ、田口は「螺鈿の部屋」に集まった。そこで、巌雄は「痛みに苦しむ父親の姿が今でも夢に出てくる。…もうあんな苦しむ患者を見たくなかった」と語り、小百合とすみれを逃してくれ、と頼む。そして、「螺鈿の部屋」に火を放った。
「螺鈿の部屋」からは、爆発とともに火柱が上がった。外から見ていた白鳥は、慌てて消防車を呼ぶ。
結:
火の粉舞う螺鈿の部屋の中へ、すみれと小百合は飛び込んで行ってしまう。それを田口と白鳥は何とか救い出す。だが、巌雄と華緒、葵は火の渦の中に飲み込まれていった。
重傷を負ったすみれは、救急搬送されていった。小百合に田口は、巌雄からの手紙を渡される。「螺鈿の部屋でのことは、全て自分たちで持っていく」と、娘たちの関与を無かったことにしようとした巌雄たちだったが、小百合は「全て今まで父たちの言うとおりにしてきました…最後くらいは自分の好きにして良いですよね」と言い、安楽死への関与を自供した。
巌雄の手紙には、「いつか安楽死が暴かれたら、全ての罪を背負って死のうと決めていた」と書かれていた。止められなかったことを悔やむ田口に、白鳥は「それくらいの覚悟だったんだ。誰も止められない」と慰める。
巌雄に同情する田口に、白鳥は、「生きることを諦めない…今でも治療法を懸命に研究している人たちがいる。簡単に命を投げ出すべきではない」と語る。一方で、マスコミに「安楽死の問題は、他人事ではない。社会的全体の問題で考えていくべき問題だ」と告げ、理解を示していた。
すみれは、全身に30%の熱傷を負っていた。皮膚移植などで回復の可能性はあったが、感情を断ち切り、すみれはなにも喋らなかった。そんなすみれの元を田口は訪れる。そして、田口は、すみれに巌雄の手紙を読んで聞かせる。
「全ての罪を私と母さんで抱えてあの世へ行こうと決めた」という言葉に、「酷い父親…」と小百合はつぶやく。「もっと一緒に働きたかった」という田口に、小百合は「私も」と応じた。
一方、碧翠院の患者は、東城医大に移った。美智も転院し、そこには娘と孫が現れた。娘とも和解できそうであり、田口は安心してその場を離れた。
白鳥は、田口に「協力して欲しい」と新たなミッションについての協力を依頼する。舞台を東城医大に移し、2人は集団変死事件の謎に挑むこととなった。
前話:チーム・バチスタ4螺鈿迷宮 第10話 あらすじ・ネタバレ
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