ドラマ「すべてがFになる」第3・4話「封印再度」ネタバレ・あらすじ
2014.10.29 (Wed)
登場人物
犀川創平(綾野剛):国立N大学建築学部の助教授。
西之園萌絵(武井咲):国立N大学前学長の娘で、犀川の教え子。
香山風采(横内正):50年前に謎の死を遂げた日本画家。
香山フミ(真野響子):風采の妻。
香山林水:風采の息子。
香山マリモ(原田夏希):林水の娘。
香山祐介:林水の孫
簡単なあらすじ・ネタバレ
簡単に説明すると…
1) 風采・林水はともに自殺だった。凶器は壺の中の鍵をお湯で溶かし、匣の鋳型で作られた短刀だった。その短刀は再びお湯で溶かされ、壺の底にある鍵状の鋳型で鍵となり、姿を変えたために気付かれなかったのだった。
2) 風采の死の密室の謎は、密閉性の高い蔵で、ストーブをつけて外気温との気温差が生じていたため、内部の空気が膨張して扉を押し、内開きの扉を動かなくしていたためだった。
3) 林水は、死にきれず蔵の外に這い出て、そこをマリモが発見。病院に連れて行こうとしたところ、交通事故を起こして、現場付近に落とされてしまったのだった。
壺と匣
萌絵(武井咲)は犀川(綾野剛)を誘い、香山家を訪れた。歴史のある日本家屋の家であり、名目は「歴史的建造物の調査」だが、萌絵の興味は香山家に伝わる壺と匣(はこ)にあった。
鍵のかかった匣には対となる壺があり、中に鍵らしきものが入っているがそれを取り出すことはできない。50年前、当主で仏画師の香山風采の死亡事件が起ったとき、壺に風采の血痕が付着していた。それを見た警察が匣を開けようとしたが、息子で同じく仏画師の林水がそれを拒んだという。
曰わく付きの壺と匣を見たい萌絵は、犀川とともにそれが置かれている蔵まで来るが使用人に制される。それでも粘る萌絵を、現在の当主・香山林水(横内正)の妻であるフミ(真野響子)が厳しく制した。
消えた林水
萌絵、犀川、萌絵の叔父・捷輔(吉田鋼太郎)がレストランにいると、林水の長女で漫画家のマリモ(原田夏希)がやってくる。捷輔の妻が風采の画が好きだったことから、捷輔はマリモと知り合ったという。
マリモの取り計らいで再び香山家を訪ねた萌絵と犀川は通された客間でマリモを待つが、約束の時間を過ぎてもマリモは帰宅しない。やがて萌絵が部屋を出ようと襖を開けると、蔵の方から叫び声がした。
萌絵と犀川が駆けつけると、フミら一族が集まっていた。蔵の中に大量の血痕があったが、そこにいるはずの林水の姿はなかった。しかし、側にはあの壺と匣があり、白い壺の表面にはべったりと血痕が付いていた。
林水の遺体発見
林水は、音羽橋近くの河原で遺体として発見されていた。近辺に凶器はなく、他殺と考えられた。近くではマリモの運転する乗用車とトラックの交通事故があり、マリモは河原に投げ出され、一命を取り留めた。父・風采の死のときと同様に、蔵の中の壺には血痕がついていた。
風采の死のネタバレ
犀川は、風采が死亡していた蔵が密室だったのは、室内と外気での気圧差が生じて起こったためだったと説明する。蔵の中で電気ストーブを点けていたところ、蔵の内部の高い温度と外気の冷たい温度差が生じた。気密性の高い蔵の中で、エアコンではなく電気ストーブを利用して、換気を行わないと、内部の膨張した空気が扉を押して、内開きのドアは開かなくなってしまったのだ。
「天地の瓢」の中の鍵は、60℃程度で融解する易融金属で出来ていた。「無我の匣」に溶けた金属を流し込むと、底には凶器となる短剣の型があり、凶器となった短剣が出来上がる。匣には、内側に薄い板状の金属があり、サーモスタットと同様にお湯を注ぐと形状が変化し、ロックが外れる仕組みとなっている。溶けた短刀を再び壺の中に入れると、底には鍵の型があり、再び固まると鍵として存在するのだった。
なお、死亡推定時刻付近で祐介少年が「おじいちゃんは、いなかった」と蔵の中で証言していたのは、「人が死ぬことを亡くなる=いなくなる」と錯誤していたため、死んだ=いないと証言したためだった。祐介が入った際には、扉は開いていた。その後、扉が閉まり、密閉され、密室状態となったのだった。
林水の死のネタバレ
林水は、父・風采と同様に短刀で自殺を図ったが、死にきれなかった。蔵から外に這い出て、胸を押さえて蹲っていたところ、ちょうどそこにマリモが通りかかり、血まみれになった重傷の林水を発見する。
慌てて、病院に連れて行こうとして、林水を乗せ、クルマを走らせた。だが、その運転中に事故に遭ってしまい、林水はクルマから滑り落ち、結果として橋の近くの河原に倒れていることとなった。事件現場は蔵の中であったが、こうして林水の遺体は移動することとなったのだった。
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