「ビッグ・アイズ」あらすじ・ネタバレ
2015.02.07 (Sat)
簡単なあらすじ
マーガレット・キーン(エイミー・アダムス):「ビッグ・アイズ」の作者。
ウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ):マーガレットの夫。「ビッグ・アイズ」の偽りの作者。
ジェーン(デラニー・レイ):マーガレットの娘。
ディーアン(クリステン・リッター):マーガレットの親友。
簡単なあらすじ
1) マーガレット・キーンは、離婚後、親友を頼ってサンフランシスコに移り住む。そこで、ウォルター・キーンと出会い、結婚する。
2) ウォルターは、マーガレットの絵「ビッグ・アイズ」を売り出し、成功する。その中で、「作者は自分である」と偽る。そして、大量生産のポスターを売り、瞬く間に有名になっていく。
3) マーガレットは、ウォルターに強制されて絵を描き続けることに限界を感じ、逃げ出す。そして、移住したハワイのラジオ番組で「ビッグ・アイズの作者は自分」と告白。そこから、自身の絵の権利を取り返すため、ウォルターを提訴。訴えは認められ、その後も創作活動を続けた。
起:ウォルターとの出会い
1958年、カリフォルニア州北部。マーガレット(エイミー・アダムス)は離婚し、友人ディーアン(クリステン・リッター)を頼って、サンフランシスコに引っ越した。そこで、美術学校に通った経歴を活かし、家具工場でイラストを描く仕事に就く。
また、副業で似顔絵描きをすることにした。ほとんど売れず、売れても安値であった彼女の絵に、風景画を売るウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)が声を掛ける。彼の商魂たくましさによって、絵が売れ始めた。
マーガレットの描く絵の子供は、瞳が大きい「ビッグ・アイズ」だった。その特徴の理由を、「目は心の窓。それに、小さい時、一時的に耳が不自由になり、人の目を見て理解しようとしていたから」と語った。
マーガレットは、ウォルターと知り合い、次第に2人は愛しあうようになる。ウォルターは、実は画家ではなく不動産屋だったことも判明した。また、シングルマザーであることを理由に、元夫に親権を譲るように言われたマーガレットに、ウォルターは「2人で育てよう」と言い、プロポーズする。
承:ビッグ・アイズ
ウォルターは、自分の絵やマーガレットの絵を画廊に売り込むが、取り合ってもらえない。そんな中、高級ジャズクラブにウォルターは一角を借りて、自分たちの絵を展示していたところ、ある婦人がマーガレットの「ビッグ・アイズ」を気に入り、購入することになった。
一方、ウォルター自身の絵は売れず、クラブのオーナーと喧嘩。マーガレットの絵でオーナーの頭を殴り、逮捕される。その様子が新聞記事になり、さらには新聞社の編集長 ディック・ノーランがゴシップ記事にして、ビッグ・アイズは瞬く間に有名になった。
ウォルターは、「客は、作家自身に会って絵を買うと、高値で買う」と考え、妻ではなく自分が「ビッグ・アイズ」を描いている、と言い出す。それをマーガレットは止めるが、ウォルターは聞く耳を持たない。
転:夫婦の亀裂
ますます「ビッグ・アイズ」が注目を浴び、さらにはキーン画廊がオープンする頃には、マーガレットの親友ディーアンは、ウォルターが描いている、ということに疑いの目を向ける。
ウォルターは画法を尋ねられ、アクリル画にも関わらず、「油絵」と答えてしまう。さらには、モデルについて問われ、口を濁す。そのようなことがあり、世間の厳しい目が向けられ始めたところ、ウォルターは「戦後に荒廃したパリの孤児を見て、インスピレーションが湧いた」と嘘をつき、世間の人々は感動してしまう。
ますます好調なキーン画廊。そこでウォルターは、「大衆が求めるのは、高価な絵ではなく、ポスターでも良いのだ」と気付き、大量に印刷して安価で販売するようになる。
一方、ウォルターには、前妻との子 リリーがいると判明し、マーガレットは逆上する。そんな彼女に、ウォルターは「俺はお前の娘で我慢しているのに」などと酷い言葉を投げかけ、夫婦間の溝はさらに深まって行く。
ウォルターは大儲けし、大邸宅に住むようになる。そこに、マーガレットの親友ディーアンが訪れてきて、マーガレットの仕事場に無理やり押し入り、そこで再び、ウォルターが絵を描いているということを嘘だと疑い、彼女と口論となる。結果、ウォルターはディーアンを追い返してしまう。
さらには、マーガレットはウォルターの絵のサインの下に、別のサインがあることを発見。ウォルターが「絵は好きだが、才能がなくて描けない」と告白する。そのことが夫婦間の決定的な亀裂となった。
だが、ウォルターはマーガレットに絵を描くことを強要し続け、ニューヨーク万国博覧会に展示する絵を描かせた。マーガレットは、ウォルターに嫌気が差し、離婚を申し入れる。また、展示した絵も評論家に酷評された。
結:真の作者
酒浸りとなり、荒れたウォルターから逃げ、マーガレットはハワイに娘と移り住んだ。ウォルターから提示された離婚の条件として、マーガレットは「ビッグ・アイズ」の権利を放棄せざるをえなかった。その後、宗教の勧誘により正直さこそが重要なことだと思ったマーガレットは、ハワイのラジオ番組で、「ビッグ・アイズを描いているのは私です」と告白する。
その告白は、大ニュースとして報じられたが、ウォルターは「マーガレットは精神的におかしくなった」と主張。そこで彼女は、絵の作者として、権利を裁判でウォルターから奪い返すことを決意する。
判事は、「どちらが作者か、実際に絵を描いてもらい、判断する」と言い、結果はマーガレットが作者であることが明白だった。結果、マーガレットこそが真の作者であることが認められ、その後も、マーガレットはハワイで幸福に暮らし、サンフランシスコに戻ってからは、新たな画廊を開き、創作活動を続けたのだった。
ネタバレ作品一覧
トップページへ「1分で分かるネタバレ」
| トップページへ |