登場人物

エドワード(ジョニー・デップ)：発明家が創りだした人造人間。
ビル(アラン・アーキン)：ボッグス一家の家長。
ペグ(ダイアン・ウィースト)：ビルの妻。エドワードを自宅に連れ帰る。
キム(ウィノナ・ライダー)：ビルたちの娘。
ケヴィン：キムの弟。
ジム(アンソニー・マイケル・ホール)：キムのボーイフレンド。
老発明家(ヴィンセント・プライス)

簡単なあらすじ

1) 物語の冒頭は、雪が降る夜、祖母が孫娘に「どうして雪が降るの？」と質問され、その質問に答えることで始まる…
　老発明家は、人造人間のエドワードを作るが、完成間近にこの世を去り、エドワードの両手は、ハサミのままだった。そんなエドワードを、化粧品のセールスを行っているペグは自宅へ連れ帰る。

2) エドワードは最初、人気者となるが、ペグの娘キムの彼氏・ジムに悪事を働くように指示されてしまい、事件を起こして逮捕されてしまう。そのため、周囲の人々はエドワードと距離をとるようになっていった。

3) エドワードは氷を彫って天使を作ろうとしていると、削った氷が雪のように舞う。その雪の中、キムは踊りを踊るが、その中でキムは手をハサミで傷ついてしまう。さらに、キムに絶交を言い渡されたジムが飲酒の上で運転するクルマがケヴィンを轢いてしまいそうになり、エドワードは助けるが、逆にケヴィンを傷つけてしまい、人々はエドワードを追い回してしまう。

4) エドワードは、山の上の屋敷に逃げ込む。そこへ、キムが心配してやってくるが、ジムもついてきてしまう。ジムとの揉み合いの中で、エドワードはジムを殺害してしまう。キムは「エドワードは死んだ」と言い、匿う。それから、エドワードは屋敷で静かに暮らし、今でもキムのために氷を削り、街に雪を降らしているのだった。

起：人造人間エドワード

雪の降る町で、お祖母さんが孫娘をベッドに寝かしつけていると、孫は「どうして雪が降るの？」と質問し、祖母はその問に答えて話し始める…

山の上の屋敷に、老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでおり、彼は人造人間・エドワードを作るが、完成間近でこの世を去ってしまう。そのため、エドワードの両手は、ハサミのままだった。

小さな町に住むボッグス一家は、夫ビル(アラン・アーキン)、妻ペグ(ダイアン・ウィースト)、高校生キム(ウィノナ・ライダー)、小学生ケヴィンの4人暮らしだった。ペグは、化粧品のセールスをしており、屋敷を訪ねる。そこで出会ったエドワード(ジョニー・デップ)を気に入り、ペグは家へ連れ帰る。

承：エドワードと人々

両手のハサミを最初は持て余していたエドワードだったが、ある時ハサミで庭木を美しく動物の形に刈り取る。続いて近所の犬の毛や、奥さん連中の髪もモダンにカットする。エドワードは、いつしか近所の人気者となった。

キャンプに行って不在だったキムが家に帰って来て、最初はエドワードを毛嫌いする。キムのボーイフレンドのジム(アンソニー・マイケル・ホール)は、エドワードを使って父親の金を盗ませようとするが、金庫の警報装置が働き、エドワードは警官に取り押えられる。

エドワードは、キムのことを気遣って一切弁明しなかった。この一件から、周囲の人はエドワードを避けるようになった。

転：追われるエドワード

クリスマスが近づいた夜、エドワードは氷を彫って天使を作ろうとしていると、削った氷が雪のように舞う。その雪の中、キムは踊りを踊るが、エドワードに近づいた時に、ジムが声をかけ、キムの手は、ハサミで傷つけてしまう。

心配するエドワードをジムは脅し、追い出してしまう。ジムが許せなくなったキムは、絶交を言い渡す。

町を彷徨うエドワードのせいで町は大騒ぎとなり、警察も出動する。再びキムの家に帰ってきた彼に、キムは「抱いて」と言うが、傷つけてしまうことを恐れ、彼には抱きしめることもできなかった。

結：雪が降る理由

腹いせに飲酒運転するジムの車がケヴィンを轢きそうになり、エドワードは助けようとするが、逆に傷つけてしまう。町の人々の非難の中、エドワードは山の上の屋敷に逃げ込む。

心配するキムは、彼を追うが、ジムまでもやってきてしまう。揉み合いになった末、エドワードはジムを殺してしまう。屋敷まで押し寄せてきた人々に、キムは「エトワードは死んだ」と告げる。

冒頭の祖母はキムであり、数十年たった今も、エドワードはキムのために氷の雪を降らし続けているのだった。「どうしてそんなことを知ってるの？」という孫に、キムは、「そこにいたからよ、彼には今も見えるはず。彼が降らせた雪の中で踊る私の姿が」と、優しく語りかけた。


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