「フェイク」あらすじ・ネタバレ
2015.02.17 (Tue)
登場人物
ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ):FBI捜査官、マフィア組織にドニー・ブラスコという偽名で潜入する。
レフティ・ルギエーロ(アル・パチーノ):マフィアの末端構成員。
ソニー・ブラック(マイケル・マドセン):ドニーの潜入するマフィアのボス。
マギー(アン・ヘッチ):ドニーの妻。
簡単なあらすじ
1) FBI捜査官のジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、ドニー・ブラスコと偽名を名乗り、囮捜査官として、マフィア組織に潜入する任務を負う。
2) ドニーは、マフィアの末端構成員レフティ・ルギエーロ(アル・パチーノ)に近づき、組織に潜入する。
3) 見事に任務を完了し、ドニーはマフィア組織から抜ける。その功績を表彰されるが、始末されてしまう運命のレフティのことを思うと、浮かない表情をしていた。
起:ドニー・ブラスコ
1978年ブルックリン。FBI捜査官のジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、囮捜査官として、マフィア組織に潜入する任務を負う。
彼は、ドニー・ブラスコと偽名を名乗った。マフィアとの接触を狙っていた彼が最初に近づいたのは、末端の気さくな男レフティ・ルギエーロ(アル・パチーノ)だった。宝飾品鑑定の腕をレフティーに見込まれた事をきっかけに、次第に親しくなっていく。
承:ドニーの潜入捜査
マフィアファミリーは、リトル・イタリーを拠点とするソニー・レッドの組と、ブルックリンを拠点とするソニー・ブラック(マイケル・マドセン)の組と、2つの組が対立して存在していた。
ソニー・ブラックに属していたレフティは、ボスへの上納金に四苦八苦し、出世は諦めていた。そんな暮らしの中に現れたのがドニーで、レフティは聡明で行動力に溢れた彼との出会いに、諦めていた昇進の夢を再び抱くようになる。また、誠実な彼にドラッグに溺れる息子の姿を重ね合わせ、単なる弟分を超えた愛情を感じ始めていた。
レフティは、ドニーを組の上層部に紹介したり、ことあるごとにマフィアの掟を教えるなど、親身に世話を焼く。そんなレフティを足掛かりに、ドニーが仕掛けた盗聴器やビデオテープは定期的にFBIに渡され、作戦は着実に成果を挙げていた。
転:ドニーへの信頼
マフィアの構成員として、犯罪にも手を染めるドニー。もはやFBI捜査官ではなくなっていたドニーは、妻のマギー(アン・ヘッチ)とは口論が絶えず、重い重圧の中、彼の私生活の歯車は次第に狂い始めていた。
FBIから、行き詰まったマイアミの囮捜査の協力を要請されたドニーは、儲け話を持ちかけてソニー・ブラック一行をマイアミへおびき出すことに成功する。ソニーは、廃れたバーを階層オープンして大金を掴もうとするが、開店当日に警察のガサ入れが入ってしまう。
レフティは「警察が来るのが早すぎる。この中に裏切り者がいるはずだ」と指摘するが、誰もドニーを疑う者はいなかった。ガサ入れは、敵対するソニー・レッドによる仕業だった。また、ソニー・ブラックを壊滅しようと動くソニー・レッドを、レフティたちは始末する。
やがて、マイアミのボスを招待した客船が、かつてFBIが囮捜査に使ったものだとレフティに知られてしまう。彼はドニーに詰め寄るが、ドニーはうまく切り抜け、レフティも自分を慕う彼の言葉を素直に信じるしかなかった。
結:ドニーとレフティ
2組のマフィア間の抗争は次第に激化し、ドニーの身の危険を感じたFBIは、マフィアからの撤退を勧告した。しかし、それはレフティに死をもたらすことを意味する。自分を信じ、愛してくれるレフティを見殺しにすることは、ドニーにはできなかった。
ドニーは、カネをレフティに渡し、逃げさせようとする。ところが、レフティはソニー・レッドの息子を始末しようと考えていた。抗争に巻き込まれたドニーが、レフティに命じられ、まさに引き金を引こうとした瞬間、FBIが突入する。
6年に及ぶドニーとレフティの生活にピリオドが打たれた。ドニーは消え、以前の生活に戻ったレフティたちの元へ、FBIがやってきて、「ドニーは潜入捜査官だ」と告げる。だが、ドニーに全幅の信頼を寄せる彼らは、「FBIの罠だ」と信じようとしなかった。
仲間から呼び出しを受けたレフティは、死を覚悟し、妻に「ドニーが来たら伝えてくれ…お前だから許せる」とだけ告げ、夜の闇に消えた。
ジョー・ピストーネは、ドニー・ブラスコとしての潜入捜査の功績をFBIから表彰されていたが、レフティのことを思うと、その顔は浮かない表情だった。
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