「恋に落ちたシェイクスピア」あらすじ・ネタバレ
2015.02.24 (Tue)
簡単なあらすじ
1) ウィリアム・シェイクスピア(ジョゼフ・ファインズ)の芝居のオーディションに、トマス・ケントと名乗る青年がやってきて、合格する。だが、トマスは、裕福な商人の娘ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)の男装した姿だった。当時、女性が舞台に上がることができず、そのため、彼女は男装していたのだった。
2) シェイクスピアとヴァイオレットは恋に落ちるが、ヴァイオレットには貴族のフィアンセがいた。叶わぬ恋と知りながら、2人の恋は燃え上がり、シェイクスピアは、『ロミオとジュリエット』を書く。
3) 『ロミオとジュリエット』の芝居は大成功するが、ヴァイオレットはフィアンセとアメリカへと渡る。シェイクスピアは、彼女のことを想いながら、『十二夜』を書き上げるのだった。
起:トマス・ケント
1593年、ロンドンは芝居が大人気で、特にローズ座とカーテン座が人気を競い合っていた。しかし、ローズ座は一時、疫病の流行で閉鎖され、オーナーのフィリップ・ヘンズロー(ジェフリー・ラッシュ)は厳しい借金の取り立てを受けていた。
フィリップは、人気作家ウィリアム・シェイクスピア(ジョゼフ・ファインズ)のコメディを頼みの綱としていたが、彼はスランプに陥っていた。
苦しみながら生み出した新作コメディのオーディションに、トマス・ケントと名乗る青年がやってくる。実はトマスは、裕福な商人の娘ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)の男装した姿だった。ヴァイオラはシェイクスピアの大ファンだったが、舞台に女性が立つことは禁じられているため、男装してオーディションを受けることにしたのだった。
承:恋に落ちたシェイクスピア
シェイクスピアは、屋敷での夜会で出会ったヴァイオラに、彼女がトマス・ケントを装っていたとは知らず、一目惚れをする。一方、ヴァイオラも大ファンであるシェイクスピアに恋をする。
その日から、シェイクスピアは、堰を切ったように劇作を書き始める。だが、ヴァイオラの両親は、貴族の称号を得るために、貧しい貴族・ウェセックス卿(コリン・ファース)と娘の政略結婚の話を進めていた。
トマスから「親が決めた結婚のためもう会えない」というヴァイオラの別れの手紙を受け取り、愕然とする。ヴァイオラだとは知らず、トマスにヴァイオラへの思いのたけを語るシェイクスピアに、ケントは堪らずキスをする。ケントの正体を知ったシェイクスピアは、バルコニーからヴァイオラの部屋に入り込み、一夜を共にする
心のままに結ばれたふたりはその後も忍び逢いを続け、この恋が次第に、シェイクスピアの作品を、喜劇から悲劇『ロミオとジュリエット』に形を変えていた。ヴァイオラは、トマスとして劇場の皆を欺き芝居の稽古を続けていた。
転:ヴァイオラの結婚式
ヴァイオラの結婚式が近づくにつれ、ヴァイオラとシェイクスピアの恋は燃え上がる。稽古の後、楽屋で愛し合う2人の姿を、少年が目撃してしまい、トマス・ケントが女性であることが明らかとなってしまう。初演を待つばかりの日、劇場の閉鎖が言い渡されてしまった。
ライバル劇場のカーテン座の協力で初演を迎えたが、同じ日、ヴァイオラは結婚式を挙げていた。教会から出てきた2人に、『ロミオとジュリエット』の上演を知らせるビラが、風に吹かれて飛んでくる。ヴァイオラは、カーテン座に向かうことになった。
結:ロミオとジュリエット
劇場に駆けつけたヴァイオラは、突然声変わりが起こって出演できなくなった少年の代わりに、ジュリエット役を演じることになる。ロミオ役はシェイクスピアがつとめた。ヴァイオラとシェイクスピアの演技はまさに2人の関係を重ねあわせ、真に迫った芝居により、舞台は大成功となる。
女性が舞台に上がったことを知り、宮内長官ティルニーが舞台関係者を逮捕しにやって来る。だが、お忍びで舞台を見に来ていたエリザベス女王が姿を現し、シェイクスピアたちを助ける。
エリザベス女王の許しで劇場閉鎖は免れたものの、ヴァイオラの結婚は無効にはならず、涙ながらにふたりは別れることになった。
ヴァイオラは、夫の農園のあるアメリカのヴァージニアで暮らすこととなった。ヴァイオラを想い、シェイクスピアは新たなコメディ『十二夜』を書き始めるのだった。ヴァイオラの望みに応えるべく、シェイクスピアは、ヴァイオラをモデルにし、海で難破するが、力強く生きていくヒロインの姿を描くのだった。
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