「ライフ・イズ・ビューティフル」あらすじ・ネタバレ
2015.02.27 (Fri)
簡単なあらすじ
1) ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は、美しい小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と結ばれ、息子・ジョズエ(ジョルジオ・カンタリーニ)にも恵まれる。
2) だが、時はムッソリーニによるファシズム政権下で、ユダヤ人迫害の嵐が吹き荒れ、一家は収容所送りにされてしまう。母と引き離されて不安がるジョズエを、「これはゲームなんだ」とウソをつき、収容所生活を楽しませる。
3) グイドはドイツ人兵士に射殺されてしまうが、ドーラとジョズエは救出され、母子再会を果たす。
起:グイドの恋
1937年、イタリア・トスカーナ地方の小さな町アレッツォで、ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は、美しい小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に一目惚れをする。
当座の生活のため、叔父ジオ(ジュスティーノ・ドゥラーノ)の紹介でホテルのボーイになり、なぞなぞに取り憑かれたドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)らと交流したりしながら、ドーラの前に常に何度も思いもかけないやり方で登場する。
ドーラは、町の役人と婚約していたが、抜群の機転とおかしさ一杯のグイドにたちまち心を奪われてしまった。ホテルで行われた婚約パーティで、グイドはドーラを大胆にも連れ去り、ふたりは晴れて結ばれた。
承:父のウソ
息子・ジョズエ(ジョルジオ・カンタリーニ)にも恵まれ、夢だった書店を開くこともできて、幸せな日々だったが、時はムッソリーニによるファシズム政権下で、ユダヤ人迫害の嵐が吹き荒れていた。
ある日、ドーラが自分の母親(マリザ・パレデス)を食事に呼ぶため外に出た隙に、グイドとジョズエは、叔父ジオと共に強制収容所に連行された。ドーラも迷わず後を追い、自分から収容所行きの列車に乗り込んだ。
絶望と死の恐怖たちこめる収容所で、グイドは母と引き離されて不安がる幼いジョズエをおびえさせまいと、「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。いい子にしていれば点数がもらえて、1000点たまったら勝ち」「軍服を着た悪者に見つからないようにかくれんぼをするんだ」「勝ったら、本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」と教えこむ。
転:収容所での生活
収容所生活はジョズエがお気に入りの戦車を得るためまでのゲームであり、とにかく生き抜いて得点を稼げば、戦車がもらえるのだと、グイドはことあるごとに吹き込み続けた。
毎日、父が昼間、肉体労働に駆り出されている間、独り部屋に残ったジョズエは、2段ベッドに隠れては、「今日も見つからなかったよ」と父に報告するのだった。子どもたちがガス室送りにされる中、ドイツ人の子供たちに紛れ込ませるなど、グイドは機転や、なぞなぞに取り憑かれたドイツ人医師レッシングの助けもあり、難を逃れる。
強制労働の合間を縫って、女性の収容所に押し込められたドーラを励まそうと、放送室にしのびこんで妻に呼びかけたりと、グイドの涙ぐましい努力は続く。
結:父の最期
戦況は進み、収容所は撤退準備をはじめる。この機を逃さじとグイドはジョズエをひそかに隠して、ドーラを捜すうちに兵士につかまってしまう。グイドはジョズエの隠れ場所を通るとき、おどけて行進ポーズをとる。それが彼の最期の姿だった。
ジョズエは父親の言いつけを守り、人の気配がなくなるまでずっとゴミ箱の中にこもっていた。しばらくすると、ナチスは慌てて収容所から退去し、イタリアは解放された。アメリカ軍の戦車が近づいてくるのを見て、ジョズエは「最後まで見つからなければ、ご褒美に本物の戦車がもらえるんだ」という父の言葉通りの展開に、大喜びする。
戦車に乗せられたジョズエは生きていたドーラを見つけ、母子は抱き合い、再会を喜んだ。ジョズエは父との過去を振り返り、「こうして僕は、父が体を張って守ってくれたおかげで今、生きている」と父に感謝するのだった。
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