「イントゥ・ザ・ウッズ」あらすじ・ネタバレ
2015.03.16 (Mon)
簡単なあらすじ
1) パン屋の主人(ジェームズ・コーデン)は、妻(エミリー・ブラント)は子供をなかなか授かれないことを悩んでいた。そこへ、魔女がやってきて、4つの物を3日後までに揃えれば、子供を授かることができる、と伝える。
2) 魔女は、パン屋の主人の父親に、魔法の豆を盗まれ、その罰で醜い姿に変えられていた。その魔法を解くために、パン屋の主人たちに条件を出したのだった。
3) 見事、パン屋の夫婦は条件をクリアし、皆、願いを叶える。だが、それで幸せな結末を迎えることはできなかった。赤ずきんちゃん、ジャック、シンデレラたちは、パン屋で働くことになった。
起:パン屋の夫婦の願い
パン屋の主人(ジェームズ・コーデン)は、妻(エミリー・ブラント)ともに、子供を授かることができず、子供が欲しいという願いを抱いていた。
隣に住む常連客の魔女(メリル・ストリープ)がやってきて、「子供を授かるだろう」と告げる。パン屋がまだ子供だった頃、パン屋の父親が、身重の妻の「ラプンツェル(レタス)が食べたい」という望みのため、魔女の家の敷地に忍び込んだのだった。そこで、魔女は「ラプンツェルをとっても良いが、子供を差し出すのだ」と言い、実際、魔女はその子供(パン屋の姉)を奪い、塔に閉じ込めて隠したのだった。
さらに、パン屋の父親は、魔法の豆を魔女の家から盗んでいた。盗まれた罰として、魔女は、醜い姿に変えられてしまった。
そこで魔女は、自身に掛けられた魔法を解くため、パン屋に「妻が子供を授からない呪いを解いてもらいたければ、ミルクのように真っ白な牝牛(『ジャックと豆の木』のジャックの牛)、血のように真っ赤なマント(『赤ずきんちゃん』の赤ずきんのマント)、トウモロコシのように黄色い髪の毛(『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルの髪の毛)、ゴールドのように純粋な靴(『シンデレラ』のシンデレラの靴)を、青い月が出る3日後の午前0時までに差し出しなさい」と命じる。
パン屋の主人、シンデレラ、ジャック少年、赤ずきんは、それぞれの目的(シンデレラは、舞踏会に出たいという願い、ジャックは牛を売りに行くことを命じられて隣町に行く目的、赤ずきんは祖母に会いに行くため)を叶えるため、森の中へ(イントゥ・ザ・ウッズ)向かう。
シンデレラのため、亡き母親がシンデレラの願いを聞き、ボロ服を舞踏会用のドレス、そしてボロ靴を金の靴に変えてくれた。一方、赤ずきんは森の中でオオカミ(ジョニー・デップ)に狙われる。
赤ずきんを森の中で見たパン屋の主人は、真っ赤なずきんをひったくろうとするが、騒いでしまったため、返さざるを得なかった。
何を集める必要があるのか忘れてしまったパン屋の主人のところへ、妻があとを追ってやってきた。そこへ、ジャックが白い牛を連れているのを発見し、豆を「1粒1ポンドする魔法の豆」だと言って騙し、白い牛を手に入れる。
帰宅したジャックは、母親に叱られてしまう。母親は豆を庭に捨ててしまう。その後、豆5粒が捨てられたあたりが光っていた。
先回りしたオオカミは、おばあちゃんを丸ごと飲み込んで、ベッドにおばあちゃんのふりをして寝ている。そこに現れた赤ずきんは、飲み込まれてしまった。真紅のマントを手に入れようとしたパン屋が、その現場に現れ、2人を救い出した。赤ずきんは、お礼に真紅のマントをパン屋にプレゼントする。
承:お伽話
塔に閉じ込められているラプンツェル(マッケンジー・マウジー)は、ソプラノの美しい声で、ハンサムな王子(ビリー・マグヌッセン)を魅了する。ラプンツェルの長い髪を使って、魔女が塔の上に登っていくのを目撃した王子は、自分も同じようにして登っていく。
シンデレラは、王様主催の舞踏会から慌てて帰宅した。それを王子が追ってきた。シンデレラが森へ隠れると、白い牛を連れたパン屋の妻と出会う。パン屋の妻は、シンデレラが履いている金の靴に気付いて奪おうとするが、白い牛に邪魔され、パン屋の妻は、白い牛と金の靴を失ってしまった。
ジャックの家では、翌朝、裏庭に巨大な豆の木が育っていた。ジャックは豆の木を登って、巨人から金貨5枚を盗んだ。パン屋の主人と再会し、金貨5枚で仲良しのミルキーホワイトを取り返そうとするが、パン屋は断った。そのため、ジャックは再び巨人の王国から、金貨をもっと盗んでこようとする。
妻が村へ帰る途中、2人の王子と出くわした。2人は兄弟で、1人はシンデレラを、もう1人はラプンツェルに恋をしていた。ラプンツェルに恋した王子から、その相手がトウモロコシのように黄色い髪の女性が塔にいると聞いたパン屋の妻は、それを手に入れようとする。
塔の下まで行った妻は、王子のふりをして、髪の毛を下ろしてもらい、トウモロコシのように黄色い髪を手に入れることができた。
また、パン屋の妻はシンデレラに会いに行き、金の靴を奪おうとするが、再び失敗した。一方、パン屋の主人は、真っ白な牝牛を見つけ、捕らえることができた。真っ赤なマント。真っ白な牝牛。黄色い髪の毛を手に入れることができたのだった。
ジャックは、黄金の卵を手にし、「牛のミルキーホワイトをこれで返してください」とジャックは言う。しかし、そこで牛は突然死んでしまう。ジャックは、さらに巨人の国から盗みを働くが、追ってきた巨人を、豆の木を切って落とし、倒す。
翌日、ラプンツェルの塔に王子が到着すると、魔女は罠を用意し、王子は落馬。失明してしまう。魔女は、外に出たいというラプンツェルの髪の毛を切り、無人島に追放してしまう。
パン屋の主人は、ジャックから貰った金貨で、別の牝牛を買いに隣町へ行く。一方、妻は、シンデレラの金の靴を手に入れるため、探しに出かけるのだった。
シンデレラは、舞踏会から帰宅しようとするが、王子が城の階段に松脂を塗っておいたため、片方の靴がくっついて離れず、そこに残して帰るしかなかった。
シンデレラは、森で再度、パン屋の妻と出会う。金の靴と魔法の豆の残り1粒とを交換したいと言われるが、シンデレラは拒否し、豆を捨ててしまう。王子が追ってきたため、「私の靴なら、もっと速く走れるから」と、自分の靴を上げて、シンデレラから金の靴を手に入れた。
王子は、階段に残った靴にピッタリ合う若い女性はいないかと探す。やがてシンデレラ本人を王子は見つけ、シンデレラは城へ召された。
転:めでたしめでたし?
ラプンツェルは無人島に幽閉されたところ、王子の姿を見かける。蛇の潜む沼地の中を掻き分け、ラプンツェルは王子の元へと向かう。そこで、王子が失明したことを知り、ラプンツェルは涙を流す。その涙により、王子は目が見えるようになった。
パン屋の主人は妻と合流する。魔女の指定した4つの物が揃っていた。だが、魔女は牡牛が「小麦粉をまぶしただけの偽物だ」と看破する。そこで、「牛は死んでしまった」と打ち明けると、「生き返らすことが出来る」と言い、死骸のもとへと案内させる。
魔女は、ミルキーホワイトを蘇生させ、「残り3品をこの牛に食べさせろ」と言う。だが、ラプンツェルの髪は、すでに自ら触っているため、願いは成就されなかったのだった。そこで、ジャックは「トウモロコシの毛を使ってはどうか」と提案する。
すると、見事魔法は発動し、ミルキーホワイトは乳を出すようになった。乳を魔女は飲むと、醜い魔女の姿は変わり、美しい若い女性の姿に戻ったのだった。そして、パン屋の妻は身篭った。
魔女は呪いを解き、シンデレラは王子と結婚、ラプンツェルも王子と結婚、ジャックと母親は、金の卵を売って裕福になり、パン屋の夫妻は元気な赤ん坊を授かった。
結:パン屋での暮らし
めでたしめでたし…とはならなかった。全ては上手くいったかに見えたが、シンデレラと王子の結婚式のとき、地震が起こり、城も家々も道も崩壊する。パン屋の主人は、父親らしく振る舞えないことに悩んでいた。シンデレラは、王室での暮らしに幻滅し、ラプンツェルは外界が怖くてしかたなかった。魔女も、取り戻した若さと引き換えに、魔法の力を失ってしまったことを嘆く。ジャックは、巨人の妻がやってきて、「夫を殺した報いを受けろ」と脅された。
パン屋の妻は、巨人の妻から逃げている際に、崖から落下して死んでしまう。赤ずきんの母親と祖母、ジャックの母親も、巨人の妻に殺されてしまう。
ラプンツェルは王子と逃げたため、魔女はラプンツェルを失ってしまった。シンデレラは、夫の王子がパン屋の妻と不倫したのを知り、別れる。シンデレラ、赤ずきん、ジャック、パン屋の主人らは、魔女が結局悪いと非難する。
魔女は残っている豆を撒き散らし、母親の呪いを再びかけ、姿を消した。シンデレラ、赤ずきん、ジャック、パン屋の主人は、巨人の妻を倒すことを決意する。巨人退治はできたが、皆、帰るところがない。孤児となったジャックと赤ずきんは、パン屋に住み込みで働くことにした。また、シンデレラもジャックに誘われ、パン屋を手伝う。
パン屋の主人は、幼い息子をあやしながら、親として悩んでおり、「子供を持つべきではなかった」と悩む。そこへ、亡き妻の亡霊が現われ、夫を励ます。そして、夫は子供たちに『イントゥ・ザ・ウッズ』のお伽話をするのだった。
登場人物らは、地震後に変わり果てた森を抜け、見る形もない村まで歩いていく。魔女は、お伽話こそが呪文。子供は耳を傾けている、と警告するのだった。
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