ドラマ「流星ワゴン」最終回・第十話あらすじ・ネタバレ
2015.03.22 (Sun)
簡単なあらすじ
1) 一雄(西島秀俊)が戻ってきたワゴンに、チュウさん(香川照之)の姿はなかった。一雄は、救ってくれたチュウさんを追って、2015年1月14日の福山に向かう。そこにチュウさんはいた。
2) 実際に忠雄が入院する病院をチュウさんと一雄は訪れる。2人は長年の確執やわだかまりを解消し、心残りがなくなったチュウさんは、一雄の前から姿を消すのだった。チュウさんの言葉を胸に、一雄は辛い現実世界に戻ることを決める。
3) 現実世界で、一雄は息子・広樹を連れて、死に瀕している忠雄の元へむかう。死に目に合うことができた一雄は、意地を張りつづけ、和解することを拒否していたことを忠雄に詫びる。一雄は、広樹とともに福山に移り住んだ。そこで漁師として働き始め、広樹も中学に再び通うことができた。そんな一雄のもとへ、妻・美代子が訪れてきて、久しぶりの再会を一雄は喜んだ。
起:チュウさんを追って
一雄(西島秀俊)が戻ってきたワゴンに、忠雄(香川照之)の姿はなかった。健太(高木星来)は泣いており、橋本(吉岡秀隆)は「時間切れです」と告げる。現実世界の忠雄は、まだ死んではいないものの、その時がもう目前まで迫っており、生霊の忠雄も存在できなくなってしまったのだ。
一雄は橋本から、忠雄の「とてつもなく大きな後悔」が、一雄を妻や子の問題での苦しみから救うこと、そして親子の絆をとりもどすことだったと知らされる。
このままでは、忠雄はたったひとりで、永遠にこの世をさまよい続けることになる…今度は、自分がチュウさんを助けたい、と忠雄を追って、ワゴンは現実世界の福山へ飛ぶ。
2015年1月14日・福山。無事に現実世界にたどり着いた一雄たちは、忠雄を探して永田家前までやってくる。一雄が子どものころからずっと変わらない、古い家だ。次から次へと会社の新しいビルを建てていた忠雄が、なぜ自分の家は建て替えなかったのか。その理由を、橋本は一雄に教える。「一雄さんが戻ってきたら、家を建て替えようと思っていたのだ」という忠雄の思いが隠されていたのだった。
その時、玄関の戸が開き、チュウさんは一雄たちを迎え入れる。チュウさんは、一雄にお好み焼きの作り方を教える。今まで作れなかったチュウさん流のお好み焼きを作ることができた一雄に、「まだ死んでいない。運命を変えることはできるはずだ」とチュウさんは伝えるのだった。
承:チュウさんとの別れ
チュウさんは、現実世界で忠雄が入院している病院を訪れる。チュウさんは、「なんで43歳の姿でお前の前で現れたか…それは、自分をお前の年の頃と重ねあわせて考えていたからだ。見舞いにくるお前の姿を見るたび、同い年だったら朋輩になれたかもしれない、そんなことをベッドの上から見て思っていたんだ」と明かす。
そして、「お前のことを誰よりも思っているのはこのワシだ。幸せにしてやりたいと思っていた。だが、それも一人よがりだったのかもな。すまん」と詫びたのだった。
確執を乗り越え、分かり合えた2人は「朋輩」となり、チュウさんも「何も思い残すことはなくなった」と言う。さらに、「何も過去を変えられなかったかもしれないが、お前自身は変わった。大事なのは今なんだ。過去を変えようと必死になった積み重ねで、今のお前が出来ているんじゃ。今のお前なら、未来を絶対に変えられる」と、一雄に現実に戻って未来を変えるようエールを送るのだった。
チュウさんの消え行く姿を一雄は見送った。そんな一雄に、橋本は「今度はあなたの番です。現実世界に戻ったら、あなたは死ぬことになる。それでも良いんですか?」と問う。一雄は、「どんなに最低で最悪な現実であっても、俺は生きる」と断言し、その言葉を聞いた橋本は、喜んだ。実は、一雄は死ぬことにはなってなかったのだった。
転:忠雄の死
一雄は、橋本たちのワゴンに乗る直前の現実に戻る。寒空の下、ベンチで眠る一雄は、目を覚まし、妹から「お父さんが、今夜が山だろうって…」と、まさに死に瀕していることを告げられる。
自宅に戻った一雄は、引きこもっている息子・広樹を連れ、父親の元へと向かう。間に合うことができた一雄は、ベッドに横たわる忠雄に対面した。一雄は、長らく和解できなかったことや、忠雄の気持ちを理解しなかったことを詫びる。
鎮痛剤で混濁した意識の中、忠雄は一雄の手を握り返し、「生きとったのか…」と、死なずにいられたことを喜んだ。忠雄もまた、一雄と同じく橋本親子のワゴンに乗っていた記憶が残っていたのだった。その直後、忠雄はこの世を去った。
全ての過去でのやり直した結果が無くなった中、健太は一雄とチュウさんで撮った2人の写真は残してくれていた。
結:福山へ
一雄は、福山の実家でやり直すことを決めた。妻・美代子に離婚届に署名して渡す。だが、一雄は「君のことを待っているから」と告げるのだった。
一雄は、漁師として働き始めた。広樹もまた、福山の中学校に通うようになり、いつしか一雄のことを「親父」と呼ぶようになっていた。美代子は、福山を密かに訪れた。その後姿を見かけた一雄は、美代子を追いかける。
橋本親子は、夫婦の再会を遠くから見守っていた。そしてそこへ、チュウさんはやってきた。成仏せずに現世に残っていたのだった。「勝負はこれからじゃ」と、夫婦でやり直そうとしている一雄に向けて、つぶやくのだった。
原作のあらすじ:
ドラマ「流星ワゴン」原作あらすじ・ネタバレ
前話:
ドラマ「流星ワゴン」第九話あらすじ・ネタバレ
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