「デート 恋とはどんなものかしら」第10話 最終回 あらすじ・ネタバレ
2015.03.23 (Mon)
簡単なあらすじ
1) 藪下依子(杏)は30歳の誕生日を迎えた。素っ気ない父・藪下俊雄(松重豊)や鷲尾豊(中島裕翔)の様子に寂しさを感じ、ヒマなときによくやっているというバスに目的もなく乗るということをしていると、そこにたまたま谷口巧(長谷川博己)が乗り込んでくる。
2) 2人は、「巧の母が倒れた」という佳織(国仲涼子)のウソで、巧の自宅へ誘い出される。そこでは、依子のサプライズバースデーパーティーを祝うため、父や鷲尾らが待ち構えていたのだった。
3) 鷲尾は依子にプロポーズするが、依子と巧の仲睦まじい様子に、プロポーズを撤回する。依子は、巧の幸せを願って、巧と佳織が結ばれることを願い、一方、巧は依子の幸せを願い、依子と鷲尾が結ばれることを願っていたのだった。
4) 依子と巧は結ばれ、出会った頃のようにデートするのだった。
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起:依子30歳の誕生日
3月22日、藪下依子(杏)は30歳の誕生日を迎えた。いつもの時間に起床し、いつものように日課をこなしながらも、依子はチラチラと鳴らない携帯電話を見る。誕生日を祝ってくれるメールや電話を待っていたのだった。
やがて、自分から鷲尾豊(中島裕翔)に電話をかけて今日の予定を聞くが、仕事で会えないと言われてしまう。気を取り直して、藪下俊雄(松重豊)にかけて食事に誘うが、「飲みに行く」と断られてしまう。そんな依子を見て、母・藪下小夜子(和久井映見)は笑い出す。
承:依子と巧の再会
暇を持て余した依子は、大好きな路線バスに乗り、横浜市内を巡ることにした。すると、谷口巧(長谷川博己)が乗り込んでくる。谷口は、依子の誕生日を覚えており、「おめでとう」と声をかける。依子は、「忘れてました」とウソをつく。
隣同士に座った2人は、いつものように会話を始める。依子は、巧に思い出の電車の切符を見せるが、その切符を落としてしまう。その切符を依子が拾おうとすると、巧が左手を踏んでしまい、驚いた依子が頭を急に上げると巧の鼻を直撃し、巧が鼻血を出すというハプニングが起こる。そんなとき、依子と巧のことを見ていた上品な老婦人(白石加代子)が「お似合いな2人ね」と声をかけてくる。
やがて、老婦人が誕生日プレゼントだと言って、依子にリンゴを1個手渡して降りていくと、巧の携帯が鳴った。島田佳織(国仲涼子)からだったが、依子と一緒にいると言うと、電話が切れてしまう。
すると今度は、依子の携帯に佳織から電話がかかってくる。依子が出ると、佳織は谷口の母・留美(風吹ジュン)が倒れたと伝える。慌てた2人は、巧の自宅へと駆け出す。
転:サプライズバースデーパーティー
自宅に留美の姿はなかった。その1時間前、鷲尾や留美たちは、依子を喜ばすために、サプライズバースデーパーティーの準備を行っていた。
くす玉のヒモを依子が引くと、隠れていた一同が現れる。だが、ウソを信じ込んだ依子は、留美を心配するなど、サプライズは失敗に終わる。だが、依子は喜んで誕生日を祝ってもらう。
島田宗太郎(松尾諭)は、妻とヨリを戻そうとしていることを打ち明け、藪下俊雄は若いナースと見合いをすることになったと明かす。留美は夫の仕事を手伝うことになり、巧は留美の美術教室を継ぎ、佳織や芸術活動を行っている友人・知人たちとともに働き始めたと報告する。
誕生会は良い雰囲気で進んでいたが、依子と巧が言い争うと、まるで「夫婦漫才」のようで、周りの人々は口を挟むことができなくなってしまう。話題を変えようと、依子は鷲尾との思い出を話そうとするが、谷口の時のように、エピソードを語ることができない。
その様子にやきもきとした鷲尾は、本来は夜に2人きりの時にしようとしていたプロポーズを、その場でしてしまう。婚約指輪を差し出された依子は、言葉を失って驚く。そして、依子はプロポーズを二つ返事で受けるのだった。
だが、巧に踏まれて、依子の薬指が腫れてしまい、婚約指輪は入らなかった。再び依子と拓の「夫婦漫才」が始まり、とうとう佳織はその仲睦まじい様子に不満を爆発させ、「誕生会直前に巧が出て行ったのは、会ったらまた未練が沸くからでしょ」と責める。
また、依子は鷲尾に「別れた相手を忘れられない場合、その人の悪いところを書き出す方が良い」と言われ、それを実践したところ、3冊ものノートにビッシリと書かれていたことに鷲尾は「依子さんの頭の中は、谷口さんのことでいっぱいだったんだ」と、愕然とする。
依子と巧が恋をしているんだ、と佳織たちは指摘する。「恋は楽しいことばかりではない。そんなものはおままごとの恋だ。辛いことの方が多いんだ」と佳織は言い、依子と巧がくっつけば良い、と結論づけられる。鷲尾は依子のプロポーズを撤回し、佳織は巧とともに働くことを拒否する。
結:結ばれた2人
依子と巧は、互いに「こんなのイヤだ。私たちが結ばれたら、お互い幸せになれない」と言い出す。
巧は、「自分には依子さんを幸せにすることはできない。鷲尾くんなら、幸せにできる。君に好かれるために、依子さんがどれだけ苦労してきたか分かっているのか?」と言い、依子は「私には心がないんです。谷口さんは繊細な人なんです。私では谷口さんを幸せにできません。佳織さん、巧さんを幸せにしてあげてください」と、お互いのことを想うが故に2人は別れようとしていたと判明する。
依子は、老婦人にもらったリンゴを一口かじり、巧に差し出す。巧もまた、そのリンゴを食べた。1つのリンゴを、交互に食べ合った。2人の胸の中には、今までの思い出とともに、様々な思いや感情が去来していた。リンゴを食べ終わった2人は、キスを交わして結ばれるのだった。
21年前、実は思い出の電車の切符を手に入れることができたのは、依子に巧が自分の切符を渡したからだった。2人は気づいていないが、そんな運命の出会いをしていた。
鷲尾と佳織は、仲の良い飲み友達となり、付き合う一歩手前のような関係となった。依子と巧は、出会った頃のように、一緒に「デート」をするのだった。
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