簡単なあらすじ

1) 両津勘吉(香取慎吾)巡査長は、小学校時代のあこがれの同級生・桃子(深田恭子)と偶然再会。シングルマザーであることを知り、次第に恋心を再燃させる。そして、桃子が座長を務める旅芸人一座に協力し、結婚を考え始める。
2) だが、そんな時に桃子の娘・ユイが誘拐される。実行犯は、実の父の光男(谷原章介)であり、知らずに誘拐したのだった。黒幕は横田(平田満)という男だった。彼は、誤認逮捕がきっかけで工場を潰してしまい、復讐のためにその事件の担当者だった、現在の警察庁長官の孫娘誘拐を計画したのだった。
3) 両津は、ユイとともに自殺を図った横田も救出。光男も逮捕された。桃子は、光男の帰りを待ち、両津の恋は破れる。だが、両津は桃子とユイのために、開くはずのない勝どき橋を、警察庁長官に金一封の変わりに依頼。奇跡のような光景を桃子とユイに見せるのだった。

起：桃子との出会い

葛飾区亀有公園前派出所の巡査長・両津勘吉(香取慎吾)は、破天荒で豪快で型破り。やることなすことがハチャメチャで、毎日がトラブル続きだった。

出勤途中に商店街の店主たちから、たまったツケの支払いを求められ商店街を逃げまわり、小学生相手に偽造のアイス当たり棒を売りつけたりと、仕事そっちのけで本能の赴くままに行動してしまう。後輩である秋本・カトリーヌ・麗子(香里奈)や中川圭一(速水もこみち)からは呆れられ、上司である大原部長(伊武雅刀)にカミナリを落とされる毎日だった。

そんなある日、両津は小学校時代のあこがれの同級生・桃子(深田恭子)と偶然再会する。桃子の娘で、小学生のユイとすぐに仲良くなった両津は、桃子がシングルマザーであることを知り、心をときめかせる。

承：誘拐事件発生

両津は桃子が座長を務める旅芸人一座に協力し、演出から小道具まで手伝い始め、日本中を転々としている桃子の一座に入り、桃子と結婚、警察官を退職など勝手に夢見始めるのだった。

一方、桃子は両津の子供の面倒見の良さや、座員たちとあっという間に仲良くなる姿をそっと見つめているが、ユイの実の父親である光男(谷原章介)のことも忘れられない。そんな中、両津は大原部長を騙して一座の手伝いをしていたが、偶然、公演を鑑賞しに来た部長にバレて大目玉をくらう。

両津と大原部長の口論が大乱闘となり、勢い余った両津は「警察辞めて桃子と一緒になる！」と啖呵をきって飛び出す。だがその最中、警察庁長官の孫娘の誘拐事件が発生する。

転：両津と中川の捜査

誘拐事件、しかも警察庁長官の孫娘が誘拐されたということもあり、大がかりな捜査本部が設置されるが、事件の捜査が行われるにつれ、実際に誘拐されたのは、桃子の娘・ユイであることが判明する。

一気に捜査本部の士気が下がり、捜査規模が極端に小さくされるのを目の当たりにした両津は、誘拐された被害者によって捜査のやり方を変える姿勢を非難する。両津は、中川と独自に犯人を追うことにした。

ユイの実の父である光男が、娘と知らずに誘拐したと判明する。また、両津は、子供が拾ったワッペンから、誘導員の横田(平田満)が黒幕であると考える。

横田は、30年以上前に誤認逮捕された。結果、横田の経営していた工場は廃業に追い込まれる。当時の捜査を担当していたのが、現在の警察庁長官・城山(夏八木勲)であり、復讐のために誘拐事件を計画したのだった。横田は、誘拐対象を間違えたことを指摘されても、2億円の身代金要求を取り下げなかった。

結：開くはずのない勝どき橋

身代金の受け渡し場所は、勝どき橋に指定された。東京都に勝どき橋封鎖を要請するも、都知事が海外出張中で許可が下りない。身代金の運搬係に指名された両津は、勝どき橋に向かう。

横田は、河口にある屋形船で待ち受けており、そこには爆弾が仕掛けられていた。横田は、自爆するつもりだったのだ。両津は、解放されたユイとともに、巡視艇まで連れて泳ぐ。

だが、ユイを保護してもらうと、今度は再び屋形船に戻ったり、横田を救出に向かう。その時、爆発が起こって両津も殉死したかに見えたが、横田を逮捕した上で再び姿を現す。島崎は、横田に減刑目的で縛られていた。桃子は、島崎の出所を待つことになり、両津の恋も終わりを告げた。

城山警察庁長官は、両津に表彰と金一封を贈るつもりだったが、両津は桃子とユイのために、勝どき橋が開くことを依頼する。子供の頃から、開くはずのなかった勝どき橋を見つめていた桃子。だが、ユイの歓声が上がり、橋を見ると次第に開き、桃子は驚くのだった。


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