「ようこそ、わが家へ」月9ドラマ原作あらすじ・ネタバレ
2015.04.10 (Fri)
登場人物
・倉田太一:銀行員であるが、出世争いには加わらず、中堅企業であるナカノ電子部品に出向している。ナカノ電子部品での役職は総務部長。
・倉田健太:太一の息子。私立大学2年生で、テレビ番組制作プロダクションで、放送作家の見習いとしてアルバイトしている。
・倉田七菜:太一の娘で、健太の妹。高校3年生で、受験を控えている。
・倉田珪子:太一の妻で、レーザークラフト教室に通っている。
・西沢摂子:ナカノ電子部品の経理担当。30代後半でシングルマザーのベテラン社員である。
・真瀬博樹:ナカノ電子部品の営業部長。
・持川徹:ナカノ電子部品の社長。
倉田家パート 簡単なあらすじ
1) 倉田太一は、会社帰りに、割り込み乗車している男を注意する。そこから、倉田家はストーカー被害を受けることとなる。その男により、逆恨みを受けたと太一は考える。
2) 長男・健太とともに調査を続けていき、自宅が盗聴されている事実が判明。そのことを逆手にとり、太一と健太は、犯人を待ちぶせする。だが、その犯人に健太は刺されてしまい、入院することになる。
3) 犯人は、健太に仕事を奪われたテレビ番組の構成ライターだった。一方、太一を逆恨みしていた人物は、防犯カメラの映像から突き止め、太一たちの調査結果をもとに逮捕することができた。
倉田家パート 起:踏み荒らされた花壇
倉田太一は、会社帰りに、混雑している駅のホームで、割り込み乗車している男を見かける。女性が突き飛ばされたこともあり、普段であれば黙っている太一も、男を制止させた。
その場では何事もなかったが、バスを乗り継いで帰宅する途中、太一は、その男に尾行されていることに気が付く。冷や汗をかきながらも何とか巻いて帰宅するが、その翌朝、倉田家の花壇が踏み荒らされていることに気づいた。
倉田家パート 承:防犯カメラ
倉田家では、執拗なイタズラが続き、虐待された仔猫をポストに入れられたり、クルマにキズをつけられてしまうといった被害を受けていた。
太一は、エスカレートする嫌がらせに、警察に被害届を出す。だが、警察にだけ任せておくだけでは不安であったため、健太の提案もあり、防犯カメラを自宅に設置する。ところが、クルマがパンクさせられてしまった。防犯カメラの映像を見ると、そこには、夜中であるというのにサングラスなど明らかに防犯カメラを意識しているかのような犯人の姿が映っていた。
そのため、太一らは、「犯人は防犯カメラがあることを知っている。だが、明らかに防犯カメラを設置しているということは、一見、分からないはず。犯人は、倉田家を盗聴しているのではないか」と疑った。
倉田家パート 転:筒抜けだった情報
盗聴器を探る機器を秋葉原で購入した太一たちは、自宅を調べ始める。そこには、複数の盗聴器が発見された。そのうちの1つは、クラフト教室で太一の妻・珪子がプレゼントされたオルゴールの中にあった。
盗聴器を仕込んだのは、クラフト教室の人物かと疑うが、ストーカーとは結びつかなかった。オルゴールの中の盗聴器は、教室を開いている男性講師が仕込んだもので、他のものとは別であると判明する。
盗聴器が仕込まれていたことから、犯人が自宅に不法侵入していることは明らかだった。どうやら、裏口の扉をピッキングして入ってきているようだった。現に、15万円の生活費の内、5万円が盗まれていた(後に、全てを盗まなかったのは、あくまで「交通費をもらう」という意味だったと判明する)。
倉田家パート 結:犯人の正体
タクシー運転手の証言から、犯人の利用している駅を割り出すことに成功する。太一と健太、七菜たちは手分けして張り込みを行うが、追跡している最中に逃してしまう。
太一たちは、盗聴されていることを逆手にとり、犯人をおびき寄せようとする。軽井沢に一家で旅行に行ったと見せかけ、太一と健太は自宅に残った。そこへ、犯人はピッキングをして侵入しようとしていた。
太一と健太は、犯人を挟み撃ちにしようとするが、健太は犯人と揉み合いの最中、犯人の所持していたナイフで胸を刺されてしまう。健太は一命を取り留め、警察の緊急配備により犯人は逮捕される。
逮捕された犯人は、田辺覚という男であり、テレビの構成ライターであった。田辺は、健太に仕事をとられてしまったため、その腹いせに、イタズラを行うことにしたのだった。健太の自宅へ、ストーカーが現れたという話を聞きつけ、田辺はその犯人になりすまして、健太に嫌がらせをしていた。
一方、田辺のクルマにも傷をつけられたという話を聞き、太一は健太が田辺に復讐を行ったのではないかと考え、健太に問いただす。健太は、駅で張り込みを行っていた際、実は田辺が自宅にイタズラをしていた犯人であると気づいた上で、「見失った」とウソをついていたのだった。健太はその件で自首をしたが、田辺は警察への届け出を取り下げ、不問に付された。
田辺は太一に逆恨みしてストーキングを行っていた犯人とは別人だった。後日、太一は、その男に電車で出くわす。無言で立ち去ろうとしたその男を、太一は引き止める。だが、その男は太一を蹴りつけ、逃げ出した。
その翌日、太一の自宅のポストにスプレーで落書きがなされていた。防犯カメラの映像を見ると、希少な販売数のバッグを持っていたことから、販売店を辿り、クレジットカードの利用情報から大手出版社に勤める赤崎信士という男であると判明した。
シラを切っていた赤崎だったが、刑事が防犯カメラの映像や、太一が保管していた赤崎のタバコの吸い殻といった証拠を前に、自白した。赤崎は、担当していた雑誌の売上が伸びず、仕事のことばかりに気を取られ、結果、割り込みしていることや女性を倒してしまったことにも気がつかなかったことなどから、太一に注意されることとなったのだった。
赤崎は逮捕され、懲戒解雇となる見込みだということを聞き、「二度とこの家に近づかないことを条件に、これ以上の制裁は望みません」と太一は刑事に伝え、事件は幕引きを迎えた。
ナカノ電子部品パート 簡単なあらすじ
1) 太一は、経理担当の社員・西沢から、「2千万円分のドリルの在庫がない」と指摘される。調べてみると、相模ドリルという会社から買ったはずのドリルが届いていなかった。そのため、営業部長・真瀬に問いただすと、それから間もなくドリルが届いた。
2) だが、そのドリルの品質は良い物ではなく、2千万円の価値はないと考えられた。さらに真瀬に疑惑の目を向ける中、そのドリルの転売先である会社が倒産。2千万円の不渡りを掴まされることとなった。
3) これら全ては、真瀬が計画していたものだった。真瀬が前の会社倒産に伴い、負ってしまった多額の借金を肩代わりしてくれた相模ドリルに対し、2千万円を儲けさせるための計画だったのだ。この事実を社長に明らかにし、ナカノ電子部品は相模ドリルから2千万円を返却され、事なきを得た。太一は、銀行員としての自分を取り戻し、出向先から銀行に戻るのだった。
ナカノ電子部品パート 起:存在しない在庫
太一は、総務部長を務めるナカノ電子部品で、経理担当のベテラン社員・西沢摂子に、真瀬営業部長が、相模ドリルから買い付けた2千万円分のドリルが、倉庫にないことを相談される。
さらに、「真瀬部長は、出張先の会社からも交通費をもらっており、交通費を二重取りしている」と明かされ、真瀬が不正を働いているのではないかと考える。真瀬に直接太一が問いただすと、「配送に手違いがあったのではないか」とシラを切った。それから間もなく、ドリルが倉庫に届けられた。
ナカノ電子部品パート 承:黙殺された報告書
ドリルを調べると、そのドリルは新品どころか廃棄品のようなもので、とても2千万円もの値打ちがあるのではない、と太一は社員から知らされる。その後、そのドリルは新規開拓営業として、イーグル精密という会社に売却された。
だが、そのイーグル精密は経営状態が非常に悪く、不渡りを出すのも時間の問題と銀行員である知人から知らされる。そのことを持川社長に報告書として提出するが、真瀬の「イーグル精密はM&Aにより、経営状態は改善する」という情報で、持川社長は太一の報告書を黙殺する。
ナカノ電子部品パート 転:不渡り
イーグル精密は不渡りを出し、結果、ナカノ電子部品は2千万円の損失を出してしまう。真瀬は、「M&Aの噂を信じてしまい、疑うことをしなかった」と社長に詫び、この件は終わったことにされようとしていた。
だが、太一はドリルの配送料が異様に高いことに着目。イーグル精密が、新潟半導体という会社にドリルを売ったと真瀬は主張していたが、新潟半導体の購買部の担当者はそのような事実はなく、相模ドリルから購入したと明かした。
実際は、イーグル精密を通さず、ナカノ電子部品から新潟半導体にドリルが運ばれていたのだった。そして、伝票上は相模ドリルが販売を行った、としていたのだった。
この事実をもとに、太一は真瀬が描いた計画の全体像を掴んだ。太一は、真瀬のM&Aの情報をさらに信憑性を確固たるものにした金融屋の野中の証言を崩し、持川社長にその計画の証拠としようと考える。
ナカノ電子部品パート 結:真瀬の計画
野中を呼び、持川社長の前で、倉田は「M&Aの情報源は誰なんですか?」と問い詰める。そこに、真瀬がやってきて、否が応でも太一は、真瀬に立ち向かうしかなかった。
太一は、真瀬の今回の計画について語る。真瀬は、まず相模ドリルから2千万円のドリルを購入したことにし、取引を行ったかのように偽装。さらに、計画倒産でナカノ電子に2千万円の不渡りを掴ませる。結果、ナカノ電子部品に2千万円の損失、相模ドリルに2千万円を手に入れさせようとしていたのだった。
実は、真瀬は相模ドリルに多額の借金をしていた。以前、真瀬は同僚たちとシータ電気という会社を立ち上げた。だが、その会社は経営が行き詰まり、倒産。銀行からの借り入れのため、真瀬は実家の邸宅を抵当に入れていた。
そのままでは家を奪われ、両親が路頭に迷ってしまうため、真瀬は世話になっていた相模ドリルに借金の肩代わりを依頼。その時に、相模ドリルの社長が提示したのは、「別会社に入り、相模ドリルを儲けさせる」というものだった。経営悪化していた相模ドリルのため、真瀬は今回の計画を実行せざるを得なかった。なお、シータ電気時代の経理担当役員だった片岡啓介が、イーグル精密の実質オーナーであり、この計画倒産に手を貸していたのだった。
相模ドリルは、2千万円をナカノ電子部品に返却し、持川社長は刑事事件にすることはやめることにしたのだった。太一は、出向先であるナカノ電子部品から、銀行に戻ることとなった。
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