「Dr.倫太郎 第1話」あらすじ・ネタバレ
2015.04.15 (Wed)
簡単なあらすじ
1) 精神科医・日野倫太郎(堺雅人)は、OLの阿川繭子(近藤春菜)が屋上から飛び降りようとしている騒ぎに遭遇し、彼女を止める。
2) 繭子は、会社のオフィスで過呼吸を起こし、倫太郎の勤務する大学病院に救急搬送されてくる。繭子は、興奮状態で倫太郎を呼ぶ。
3) 倫太郎は、繭子の上司から、繭子が陰湿なイジメを受けていたことを聞き、必死に独りで闘っていた繭子の痛みを理解し、寄り添うことでその心の痛みを癒すのだった。
起:日野倫太郎医師
精神科医・日野倫太郎(堺雅人)は、患者の話を丹念に聞き、人々の傷ついた心にとことん寄り添うことで、病める心を解きほぐす。彼の治療法は世間でも評判で、大学では教鞭を執り、多くの著書を出版しテレビにも出演する。
ある日、倫太郎は、OLの阿川繭子(近藤春菜)が屋上から飛び降りようとしている騒ぎに遭遇する。彼女もまた、現代社会の中で心を病んだ1人だった。彼女の心を開き、寄り添おうと、倫太郎は声をかける。
倫太郎は、繭子にお茶を勧め、そんな彼に繭子は半ば呆れる。「落ちるときは一緒ですよ」と、寄り添う倫太郎に、繭子は「心中も良いかも」と言い出してしまう。倫太郎は、「一緒に落ちましょう」と、落下した時のためのクッションがあるところを見計らい、一緒に飛び降りる。
倫太郎は、救急隊員に「搬送先の医師に心のケアをするように伝えてください」と言い残し、立ち去るのだった。
承:夢乃との出会い
倫太郎は、大学で「精神科医は、患者さんに寄り添う存在。私は、精神疾患は病気ではなく、個性と考えている」と講義していた。
受講者の質問に、倫太郎は「恋愛とは、一過性の精神疾患のような状態である」と語り、ことさら自分自身の恋愛には消極的だ。
講義終了直前、繭子を救ったということで、倫太郎を取材するテレビクルーが取り囲んでいた。その様子を、副病院の蓮見栄介(松重豊)は、「客寄せパンダか」とつぶやく。
大学の理事長・円能寺(小日向文世)との会食で、倫太郎は新橋の売れっ子芸者、夢乃(蒼井優)と出会う。夢乃は、倫太郎をしがない勤務医と思って鼻にもかけなかったが、円能寺に「教授にならないか」との一言で、夢乃の態度は一変した。円能寺は、倫太郎が教授になれば受験者が増えると目論んでいたのだった。
画像診断を重視し、患者の話を信用しない宮川教授(長塚圭史)の意見に、倫太郎は「患者さんに寄り添うべきだ」「教授になって、会議の連続で患者さんと話ができなくなるのは困る」などと話す。
自宅に帰ると、何かと彼の面倒を見てくれる幼馴染で外科医・水島百合子(吉瀬美智子)が待っていた。百合子とは幼なじみであり、「恋人」と呼ぶような関係ではなかった。
酔って眠りにつく倫太郎は、母親の夢をみていた。倫太郎は子供の頃に母を亡くし、そのショックから屋上から飛び降りようとしたこともあった。それを止めたのが、百合子だった。
転:繭子との再会
倫太郎の診察室へ、繭子がやってくる。母親同伴で、お礼を言いにきたのだった。「2人きりでお茶を飲みに行きましょう」と倫太郎は繭子を誘うが、繭子は倫太郎の手を振り払って帰ろうとする。必死に向きあおうとする倫太郎を、宮川教授は拘束する。
夢乃は、置屋の女将・益田伊久美の代わりに、睡眠薬を処方してもらうため、宮川教授の外来を受診させられる。だが、宮川教授は不在であったため、倫太郎が代わりに外来を受け持つ。夢乃のお座敷とは違う沈鬱な表情を、倫太郎は不思議に思う。
その表情は、夢乃に付き纏う謎の女(相沢るり子)のせいだった。その女に、夢乃はたびたびカネを巻き上げられていた。
外来に現れた他の患者に、倫太郎は突き飛ばされて怪我してしまう。宮川教授に酷い目にあい続けている倫太郎は、倫太郎の先輩精神科医である荒木重人(遠藤憲一)のもとを訪れ、愚痴るのだった。
倫太郎は、繭子のことが気になり、繭子の勤務する会社で待ち伏せしようとする。だが、倫太郎は後輩たちに止められる。なかなか繭子の診療ができないことを倫太郎は歯がゆく思う。
夢乃が夜道を歩いていたところ、転倒してしまう。通りすがりの倫太郎は、夢乃に駆け寄る。「酔ってしまって」と言う夢乃に、倫太郎は「どうしてそんなウソをつくんですか?お座敷でも、あなたは一滴も飲んでない…あなたは何だかは分からないが、無理をしています。あまり無理をなさらないでください」と言葉を掛ける。「ずっと独りで寂しくて…先生、また会ってくれますか?」という夢乃の言葉に、倫太郎は惹かれ始める。
結:繭子の痛み
繭子は、会社のオフィスで過呼吸を起こす。倫太郎のもとへ救急搬送された繭子は、興奮状態で「日野先生を呼んで」と言う。
繭子は、会社でイジメにあっていたのだという。仕事のできた繭子は、あるプロジェクトのリーダーに抜擢され、陰湿な嫌がらせを受けるようになった。
倫太郎は、繭子のリストカットの痕を見て、「この傷は、あなたが頑張ってきた痕だ。色々なものと必死に闘ってきたあかしなんです」と、優しく語りかける。
氷を繭子に握らせ、「氷が体温で溶けていくのを感じて。痛いでしょ?でも、痛みはこの氷のように、必ず去っていきます。そして、傷ついたあなたの心の痛みも」と言うと、繭子は、「私はなんで嫌われたの?」と、抑えていた感情が溢れだして泣きだした。倫太郎は、同僚が嫉妬していたからイジメたんだと明かし、繭子の心の痛みを癒すのだった。
倫太郎は、いつしか夢乃が再びやってくるのを心待ちにしていた。だが、現れた夢乃は、自分の横を通り過ぎていった。
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