簡単なあらすじ

1) ひろしは、メキシコの町に生息するというサボテンの実を輸入するため、メキシコ・マダクエルヨバカへと転勤を命じられる。単身赴任を考えていたが、みさえはひろしに付いていくことを決める。
2) ひろしは、マダクエルヨバカの町長に輸入の許可を得ようとするが、町長は収益を独占するため、ひろしの提案を拒否する。そんな中、サボテン祭りが開かれ、そこで、巨大サボテンの開花とともに、人喰いサボテンが人々を襲い始めた。
3) ひろしたちは、町の人々と協力して巨大サボテンを倒し、求めていたサボテンがなくなったため、帰国することとなった。

起：野原一家、引っ越しへ

しんのすけの父・野原ひろしは、メキシコの町に生息するというサボテンの実を集めるため、転勤を命じられ、メキシコへ引っ越しすることになる。サボテンの実からは蜜が採れ、その蜜をひろしの勤務する双葉商事は、輸入・販売を行おうとしていたのだった。

ひろしは単身赴任を覚悟していたが、みさえは一緒に付いていく覚悟を決め、野原一家は慣れ親しんだ春日部の住人達と涙の別れを告げることになった。風間くんは、かすかべ防衛隊のバッチを作り、しんのすけはそのバッチを受け取り、メキシコへと旅立つのだった。風間くんは、しんのすけになかなかお別れを言うことはできなかったが、しんのすけたちの乗る電車を必死に追い、涙ながらに見送るのだった。

承：人喰いサボテン

引っ越し先の町・マダクエルヨバカにて個性的なご近所さん達に囲まれ不安だらけの新生活が始まるが、しんのすけたちは新天地で上手く適応していく。

ひろしはサボテンの実の輸入の許可をマダクエルヨバカ町長に求めるが、町長は地元民だけで採取・販売を行おうとしていたため、ひろしの提案を拒否する。そんな中、町の一大イベント・サボテン祭りが開かれる。

しんのすけは、幼稚園の先生・カロリーナと踊りたいため、ひろしにサボテン祭りへと連れて行ってもらおうとする。そこで、巨大なサボテンが開花する瞬間を町長を始めとして、町中の人々が見守っていた。

だが、開花した直後、人間を捕食する歩くサボテン・人喰いキラーサボテンが、人々を襲い始めた。

転：作戦失敗

野原一家や、残った人たちは、バーに逃げ込む。だが、そこへも人喰いキラーサボテンがやってきて、再び逃げまわらなければならなかった。町の外へと向かうため、バスに乗り込むが、素早く動くサボテンたちに追いつかれてしまう。

サボテンから逃げ回る中、サボテンは音に反応して人々を襲うのだとしんのすけたちは発見する。町の外へと通じる橋は、人喰いキラーサボテンが占拠しており、しんのすけ一行は引き返すしかなかった。

町長の提案で、しんのすけたちは遊園地へと向かう。そこには、食料がなく、やはり町の外へ向かうしかないと判断する。そして、サボテンたちは音に反応するという性質から、音を発する乗り物にダイナマイトを括りつけ、サボテンを爆破し、その隙に橋を渡る作戦を立てる。

作戦を決行するが、落ちていたサボテンの実を拾う町長のせいで、失敗に終わる。そして、落ちた実を踏んでしまい、方向を変えた乗り物のため、橋が爆破されてしまい、町の外へと出ることができなかった。

結：再び訪れた平和

襲ってきたサボテンから逃げるため、ひろしとみさえは、しんのすけとはぐれてしまう。しんのすけは、町長とともに、町へ食料を探しに行くことになった。町長は、貧しい町を変えようと、サボテンの実で町おこしを行おうと躍起になっているのだとしんのすけに語る。

心配するひろしたちをよそに、ひょっこりとしんのすけたちは遊園地で合流する。町長やしんのすけは、道すがら、サボテンは水が弱点であることを発見していた。そこで、巨大な女王サボテンを倒すため、巨大なバルーンに水を入れ、女王サボテンにぶつけるという作戦をひろしたちは立てる。

ひろしたちの行動にケチをつけ続けてきた町長も、自ら囮役を買って出て、バルーンを女王サボテンへぶつけることに成功する。だが、バルーンは破れなかった。そこで、しんのすけは、かすかべ防衛隊バッチに付けられた安全ピンの針を刺し、バルーンを破る。

見事、女王サボテンは倒され、町に平和が戻った。サボテン祭りは再開され、しんのすけは念願のカロリーナとのダンスを躍ることができた。その様子を描いた絵葉書が風間くんの元へと届けられ、そこには「サボテンがなくなったので、またかすかべに戻る」と書かれて、風間くんは喜ぶのだった。


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