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「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」あらすじ・ネタバレ

2015.05.06 (Wed)

簡単なあらすじ


1) 俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、かつて『バードマン』というスーパーヒーローを演じ一世を風靡したものの、シリーズが終了して20年経った現在、落ち目となっていた。
2) リーガンは、再起をかけ、イモンド・カーヴァーの小説『愛について語るときに我々の語ること』を自ら脚色・演出・主演を手がけ舞台化した。ところが、プレビュー公演では、多くの問題が勃発し、上手くいかない。
3) なんとか舞台初日に漕ぎ着けると、リーガンは、舞台用の銃ではなく、本物の銃で頭を撃ち抜こうとする。だが、その弾丸は頭を避け、鼻を吹き飛ばした。
4) 入院していた病室で、リーガンは窓を開けて、そこから飛び出す。病室から離れていた娘が戻ると、そこに父はおらず、開いた窓の下にも、父の姿はなかった。そんな娘は、空を見上げ、微笑むのだった。

起:リーガン・トムソンの舞台


俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、かつて『バードマン』というスーパーヒーローを演じ一世を風靡したものの、シリーズが終了して20年経った現在、落ち目となってしまった。

彼はレイモンド・カーヴァーの小説『愛について語るときに我々の語ること』を自ら脚色・演出・主演を手がけ舞台化、ブロードウェイで上演し、再び表舞台に立とうとしていた。

だが、不安を抱えたリーガンは、狭い上に汚く臭い楽屋で、『バードマン』のポスターから発せられる、過去の栄光の声に罵られ、怒りや苛立ちを感じていた。そんな中、舞台のリハーサルが行われるが、イマイチな演技のラルフ(ジェレミー・シェイモス)は、落下してきた照明が直撃して負傷してしまう。

リーガンは、代役を探していたところ、共演していたレスリー(ナオミ・ワッツ)に、元恋人・実力派俳優のマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を紹介される。その演技は目を見張るものがあったが、プレビュー公演でマイクは、飲んでいたジンが本物の酒でないことに腹を立て、舞台をメチャクチャにしてしまう(注釈:レイモンド・カーヴァーはアルコール依存症であり、舞台をよりリアルにするために酒は不可欠と考えたため)。

承:マイクの出演


リーガンは、当然のことながら怒り、マイクを降板させようかと考える。だが、マイクが出演するということで売れたチケットのことを考慮すると、それはできなかった。

リーガンは、マイクを飲みに誘い、切々と自分がどうしてこの舞台に懸けているのかを説く。若手時代にリーガンが演じた公演を、レイモンド・カーヴァーは見に来ており、その演技を褒められたのだという。カーヴァー直筆の感想の書かれた紙ナプキンを彼は今でも大事に持っていた。

その後、プレビュー公演2回目では、マイクがベッドシーンで本当に勃起させてしまうといったアクシデントはあったが、成功する。

転:舞台前日


翌日の新聞ではマイクの記事が大々的に載り、リーガンは目立たない。さらには、カーヴァーとのエピソードを、マイクは自分のことのように語っているということもあり、リーガンはマイク相手に怒り狂い、殴りつける。

プレビュー最終日、最後のシーンの前に煙草を吸いに外に出ると、扉がロックされ、劇場から閉めだされてしまった。しかたなく、引っかかったガウンを捨て、ブリーフ一丁で劇場周辺を回り、多くの人の目に無様な姿をさらしてしまった。その様子は、YouTube上に上げられ、芝居は大きな注目を浴びることになった。

醜態を晒してしまったことに落胆するリーガンは、バーに向かった。演劇評論家のタビサ・ディキンソンに会い、鼻にも掛けない、といった様子のタビサに対し、「俺は役者だ」と、初日の公演で目に物を見せる、と言い切る。

結:リーガンの覚悟


舞台初日、公演前に付き人をしている娘・サムは、「こんな舞台、何の意味もない」と告げるが、「この演劇こそ、最後に俺が重要なことをするチャンスだ」と反論し、舞台に懸ける意気込みを語った。

さらに、元妻・シルビアも舞台裏に激励にやって来た。リーガンは、「浮気したのがバレた夜、俺は海で入水自殺を試みたのに、クラゲに刺されて浜辺に舞い戻った」といった昔話をする。さらに、「この舞台は、最後に正しいことができるチャンス」と、シルビアに対しても舞台の重要性を語った。

その直後、リーガンは、本物の銃を取り出し、弾丸が込められているのを確認した。いつものように血糊を仕込むよう美術スタッフに言われるが、それを断り、リーガンは舞台に向かう。そして、いつもは舞台用の銃で頭を撃ち抜くが、その舞台では、本物の銃で自身の頭を撃った。

だが、幸か不幸か、リーガンは一命を取り留めた。頭を打ったつもりで、鼻を吹き飛ばしていたのだった。翌日の新聞では、タビサはその舞台を高評価とし、「無知がもたらす予期せぬ奇跡」とコメントしていた。

リーガンは、娘が花瓶をとりにいった隙に、病室の窓から飛び出した。サムが、病室に父の姿のないことを不審に思い、探しまわる。窓が開いていることで、慌てて窓の下を見るが、そこには父の姿はなかった。サムは、空を見上げて微笑むのだった。


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