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「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」あらすじ・ネタバレ

2015.05.18 (Mon)

簡単なあらすじ


1) 1939年、イギリスはヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が勃発。ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、ドイツ軍の誇る難攻不落の暗号エニグマ解読に自ら志願した。
2) チームメイトとの確執や、監督役の中佐の無理解に悩まされながらも、チューリングは自ら開発したマシン「クリストファー」で、エニグマの暗号を解読した。
3) 戦勝後、チューリングの偉業などは全て秘匿されたまま、チームは解散させられた。チューリングは、マシン「クリストファー」のさらなる進化を目指したが、同性愛の罪で逮捕され、化学的去勢を強いられる。その1年後、チューリングは自殺してしまうのだった。その後、チューリングの偉業が知られるようになると、政府の謝罪などで名誉の回復が行われた。

起:チューリングの挑戦


1939年、イギリスはヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が勃発した。ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、イギリス政府ため、ドイツ軍の誇る難攻不落の暗号エニグマ解読に自ら志願して挑むこととなった。

イギリス海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス)は、6人の精鋭を解読チームとしてブレッチリー・パークに集めるが、チューリングは一人で仕事をしたいと訴える。MI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)はチーム一丸となることを求めるが、チューリングは別行動をとり続け、早々にチームから自ら孤立していた。

承:ジョーンとの出会い


リーダーのヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)の下、奇襲作戦やUボート情報の暗号文を分析するチームを尻目に、チューリングは一人で「全ての暗号文を復元できるマシン」を作り始める。それは、現在のコンピュータの礎となるものだった。製作費を却下されると、チャーチル首相に手紙で直訴し、首相から責任者に任命される。

二人の同僚を「無能だ」とクビにしてしまう。子供の頃から孤立し、唯一の親友とも悲しい別れをしたチューリングには、他人との交流など不要だった。

1940年、解読は一向に進まず、メンバーの苛立ちはチューリングに向けられる。そんな中、目的を伏せた試験で、チューリングより早くクロスワードパズルを解き、数学の天賦の才能を持つジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)がチームに加わる。ジョーンは、チューリングの心や、ヒューらチームメイトの心も少しずつ開き、チューリングはチームに溶け込み始めた。

ジョーンは、両親から「いつまでも独身では体裁が良くない」と言われ、実家に戻ってしまった。ジョーンの才能を手放したくないチューリングは、ジョーンに自らと結婚することを提案。ジョーンも受け入れ、チューリングとジョーンは、婚約することになった。

ところが、チューリングは同性愛者だった。ジョーンのことを人間的に好きではあるが、恋愛対象にはなり得なかったのだった。チューリングは葛藤しつつも、ジョーンと婚約することになった。

転:解読


チューリングは、制作したマシンを「クリストファー」と名づけた。マシンに見切りをつけた中佐は、チューリングにクビを宣告し、追いだそうとしてきた。だが、そこで「チューリングをクビにするのなら、僕らもクビにしてください」と、ヒューたちが助けてくれた。

中佐から1ヶ月の猶予を引き出したチームは、諦めかけつつも、暗号解読に取り組みつづけた。そして、ついに運命の日を迎える。チューリングは、ジョーンが連れてきた女性の同僚と不承不承、飲むことになった。

その女性は、ドイツ軍のモールス信号を傍受する仕事をしており、その彼女は、「ドイツ軍兵士は、天気と恋人へ向けての一言、そしてハイル・ヒトラーという言葉を必ず送っている」と話した。

その内容をヒントに、チューリングは、「通信内容に特定の言葉が必ず含まれていると分かっていれば、装置がそれを復号するようにプログラムすれば良い」と、膨大な処理を行うのではなく、その復号作業だけに的を絞れば良いのではないか、と考えついたのだった。チューリングは、予想の通り、遂にエニグマの暗号を解読する。

結:チューリングの晩年


エニグマの暗号を解読したことが敵に発覚すれば、エニグマの構造を変えられてしまう。そのため、チューリングは中佐らにもエニグマ解読ができたとは告げず、秘密が保持できるMI6とともに、新たな極秘作戦を計画する。

その極秘作戦とは、エニグマ解読ができているとドイツ軍に知らせないよう、数学的に計算された行動を起こし、徐々に戦争を有利に導いていくというものだった。被害者を出すこともあったが、慎重に慎重を重ね、チューリングたちは作戦を実行していた。

見事、イギリスはドイツに勝利する。チューリングらエニグマの暗号解読チームは解散する。チューリングは、ジョーンに自らが同性愛者であることを告げ、もっと相応しい相手を見つけるようにと、婚約を破棄する。また、暗号解読チームの偉業や研究内容などは、完全に闇に葬られた。

地元に帰ったチューリングは、マシン「クリストファー」をより発展させようと試みていたが、逮捕されてしまう。

チューリングは、男娼を買い、その男娼が自宅に盗みに入った。近隣住民により通報されたが、チューリングは「盗まれたものはない」と、被害届を出さなかった。その様子に疑問を持った刑事は、チューリングの近辺を調べ、チューリングが男娼を買ったことを突き止めたのだった。

1950年代、同性愛は犯罪だった。淫らな行為を犯したとして有罪となり、服役か化学的去勢のどちらかを迫られ、2年の化学的去勢を選んだのだった。ジョーンは、チューリング逮捕のニュースを知り、チューリングを慰めた。

多くの人を救い、称えられるべき人物のチューリングの、あまりにも酷い仕打ちに、ジョーンはやるせない気持ちになった。「あなたの研究結果が、今、多くの分野で活かされている」と言い、さらにはチューリングが彼女に言った「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことをやってのけたりするんだよ」という台詞を言ってきかせるのだった。

1年後、チューリングはクリストファーの研究を続けていたが、自ら命を絶った。その後、機密扱いであったチューリングの偉業が知られるようになり、政府による謝罪やエリザベス2世女王の名をもって正式に恩赦が行われ、名誉は回復していった。


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