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湊かなえ「リバース」あらすじ・ネタバレ

2015.05.25 (Mon)

簡単なあらすじ


1) 平凡なサラリーマンである深瀬和久は、交際中の越智美穂子に、「勤務先に、こんな手紙が届いた」と、美穂子宛ての手紙を見せられる。そこには、「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた。
2) 同様の手紙は、同じゼミ生だった村井隆明、浅見康介、谷原康生にも届けられていた。彼らは全員、亡くなった広沢由樹の死に関わっていた。広沢は、本来その旅行に参加するはずだった村井を駅にクルマで迎えに行った。その最中、事故死している。広沢は飲酒しており、他のメンバーは止めなかったことを後悔していた。深瀬は、美穂子に問い詰められ、そのことを懺悔してしまう。
3) 深瀬は広沢の死に恨みを持つものがいるのではないか、と広沢の周囲の人物に聴取を行った。結果、美穂子が広沢と交際していたことが判明する。
4) 深瀬は、美穂子になぜ脅迫文のようなものを送りつけたのかを問いただす。すると、「何事も無かったのように暮らしているのが悔しかった。広沢くんのことを思い出させようと思った」と明かした。美穂子は、広沢の死について真相を知らなかったが、結果的に深瀬が明かしてしまったのだった。
5) だが、事件の真相は飲酒運転などが原因ではなかった。深瀬が淹れたコーヒーが原因だったのだ。深瀬は、コーヒーに砂糖の代わりに、斑丘高原で採れたという蜂蜜を使った。それは、蕎麦の蜂蜜だった。その蜂蜜入りのコーヒーを、眠気覚まし・酔い覚ましに深瀬は広沢に渡していたのだった。広沢は蕎麦アレルギーであり、運転中にアレルギーを起こしてしまい、運転を誤って死亡してしまったのだった。

起:送られた手紙


深瀬和久は、ニシダ事務機器株式会社に務める平凡なサラリーマンだった。そんな彼の唯一の趣味は、コーヒーを愉しむことであり、行きつけのコーヒー専門店「クローバー・コーヒー」で、越智美穂子と付き合うようになった。

彼女といつものようにクローバー・コーヒーでデートをしようとしたが、美穂子は現れなかった。深瀬が自宅にいると、美穂子はやってきて、勤め先のパン屋・グリムパンに届けられたという、美穂子宛ての一通の手紙を差し出す。その封筒の中には、「深瀬和久は人殺しだ」とだけ書かれていた。

その手紙を見た美穂子は、「過去に何かやましいことでもあったの?」と質問する。深瀬には、その心当たりがあった。誤魔化すことはできないと思った深瀬は、その過去について美穂子に語り初めた。

承:3年前の事故


3年前、大学時代にゼミ生仲間とともに、深瀬は斑丘高原に行くことになった。言い出したのは村井隆明で、叔父が別荘を持っているため、そこに行くことを提案したのだった。他のメンバーは、広沢由樹、浅見康介、谷原康生で、5人で斑丘高原行くことになった。

だが、村井は旅行前日に交通事故を起こし、遅れることとなった。深瀬は、広沢、浅見、谷原とともに先に別荘に向かった。酷い雨となり、予定していたバーベキューができなかったが、夕食をとって楽しんでいると、村井が駅から「迎えにきて欲しい」と電話をしてきた。タクシーも1時間待ちであり、大雨の中で待つのは辛く、早く迎えにきて欲しいということだった。

既に、広沢、浅見、谷原は酒を飲んでしまっており、クルマを運転できない。深瀬は、酒を飲んでいなかったが、免許を持っていなかった。就活の時期ということもあり、飲酒運転で取り締まりを受けるといったことで人生を棒に振りたくはないと押し付けになるが、結果、広沢が引き受けることになった。

本来ならば、引き止めるべきなのであるが、深瀬は言い出せず、せめてもの眠気覚まし・酔い覚ましとして、高原で採れたという蜂蜜入りのコーヒーを淹れて広沢に渡した。

その後、時間が経っても姿が見えず、何の連絡もないことを不審に思ったことから、浅見・谷原は広沢を探しに行った。そこで、ガードレールを突き破り、崖下に転落したクルマが発見された。翌日、警察の調べで、広沢が死亡しているのが確認された。

警察や両親には、広沢が飲酒していたことは3人とも暗黙の了解として伏せていた。大雨の中、そして曲がりくねった山道、広沢が免許をとりたてであった事実、そして飲酒運転といった条件が重なり、起こってしまった事故なのだと3人は思っていた。だが、心のどこかでは、広沢の死に自身らが加担しているという後ろめたさを感じていた。

転:広沢の彼女


深瀬は、3年前の出来事を美穂子に"懺悔"し、しばらく彼女には会うことができなかった。そんな中、村井や浅見、谷原らにも「○○は人殺しだ」という同様の手紙が送られていたことを知る。

さらに、谷原は酔って帰宅しようとしたところ、駅のホームから何者かに突き落とされ、あわや轢かれてしまうところ、間一髪で逃げ出すという事件が起こった。

そのことから、深瀬は村井や浅見らと会い、広沢の死にまつわる事実を知る何者かが、今回の手紙や谷原のことを引き起こしているのではないか、と考える。深瀬は、広沢の周囲の人間について調べる必要があると考え、広沢の地元に行って調査を行うこととなった。

広沢の両親や同級生らに、「追悼文集を作る」という名目で話を聞くことになった。そこで、広沢には彼女がおり、その彼女は高校の同級生であったことを知る。そして、その彼女とは、深瀬もよく知る人物だった。

深瀬は、しばらく足が遠のいていたコーヒー専門店「クローバー・コーヒー」に行く。そこで、美穂子に久しぶりに会った。広沢の彼女とは、美穂子のことだったのだ。

結:真相


美穂子は、深瀬だけでなく、浅見や村井、谷原にも接触し、広沢との思い出を少しでも聞き出そうとしていた。その中で、広沢が「深瀬は特別な友達なんだ」と話していたこともあり、深瀬とは付き合うことになっていた。

ところが、4人が過去のことを何事もなかったかのように生活をしていることに怒りを覚えた美穂子は、「思い出させてやりたかった」ということから、脅迫文めいた手紙を送ってしまったのだという。

単なる嫌がらせだったのだが、深瀬が美穂子に懺悔してしまったため、美穂子は事の真相を知り得てしまったのだ。また、谷原は広沢の一件があったにも関わらず、「飲酒運転をしても構わない」といった発言を行い、さらには酔って美穂子に抱きついたため、美穂子は谷原を突き飛ばし、駅のホームに落ちてしまったのだった。

深瀬は、美穂子とともに語り合い、広沢という大切な存在を悼んだ。美穂子も過去にあったことは洗い流し、深瀬は「広沢の両親に、何があったのか全てを話すつもりだ」と美穂子に誓った。

2人の不穏な空気がようやく和やかな様子になったため、「クローバー・コーヒー」のマスターは、腕によりをかけてコーヒーを淹れてくれた。そして、砂糖の代わりに、マスターは数種類の蜂蜜を用意してくれた。

その中で、深瀬は以前、斑丘高原で購入した蜂蜜に似たものを見つける。そして、その蜂蜜の正体を知って愕然とした。その蜂蜜は、蕎麦の蜂蜜であるという。広沢は、蕎麦アレルギーで、蕎麦を食べることができなかったのだ。

広沢は、蕎麦の蜂蜜入りのコーヒーを飲み、運転中にアレルギーを起こしてしまったのだった。深瀬は、広沢を殺してしまったのが自分であることに気づくのだった。

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